最近、日経平均が4万円を超えるなど過去最高を更新して話題となっています。
そのため、株をやっている人の多くの人が儲かっているかと言えばそうでもないんですよ。
今回の急騰は一部セクター(半導体)の影響がかなり強いためです。
それらセクターは乱高下も激しくなっており、損する人も多くなっているよう・・・
特にそういった場合に目立ってくるのが銘柄を勧めた方への個人批判です。
今ならXでの投稿や、ブロガー、YouTuberですね。
詳しくは個人批判になりますから言いませんが、これはあかんやろ!?ってものを勧めている方もいますから確かにそれはどうかとは思います。
ですから批判する気持ちもわからないではないです。
しかし、それは責任転嫁です。
そもそも大前提として
なんですよ。
自分で決めてその投資をしたはずですから責任も自分にあります。
ですからまずは自分で投資の是非を判断できるようになるべきなのです。
そもそも「○○○○さんが勧めていたから」なんてので投資判断にするのがおかしいと考えましょう。
「○○○○さんが勧めていたから」というのをきっかけで調べて自分で良いとおもって投資するのは悪くないと思うのですが。。。
今回はそのことに絡んでぜひ知っておくべき「自分が理解できないものに投資するな」という話を見ていきます。
世界一の投資家ウォーレンバフェット氏の言葉
世界一の投資家といえばウォーレンバフェット氏でしょう。
現在は世界8位の時価総額を誇る投資会社「パークシャ・ハサウェイ」の会長兼CEOに就任しています。世界長者番付の常連としても有名ですよね。
ウォーレンバフェット氏の投資スタイルは基本的に長期投資、ファンダメンタルズ投資と言われますが自身の投資法についてはあまり語っていません。
安い株を探して買うバリュー投資や今後成長が見込まれる企業に投資する成長株投資とも違うとは本人が語っています。
そんなウォーレンバフェット氏ですが、以下のような発言をされています。
それに対する答えは、誰の言うことも信じてはいけない。
あなた自身がよく知っているものだけに投資するのが、成功への道である
つまり、「自分がよく知っているものに投資をしなさい」逆に言えば「自分がよく理解できないものには投資をしない」ってことです。
前述のようにブロガーやYouTuberが勧めていたからという理由だけでその株を買っちゃいけないんです。
これはウォーレンバフェット氏自身の過去の失敗も大きいのです。
IBMへの投資
ウォーレンバフェット氏自身、過去には自分がよく理解できないものに投資をして失敗しています。
今まで、ウォーレンバフェット氏は「自分のわからない分野は買わない」とITバブルの時も含めてハイテク産業に投資をしてきませんでした。
しかし、2011年にIBMに投資をして多くの方が驚いたのです。
当時、ウォーレンバフェット氏自身が、過去にAmazonやグーグルの将来性を感じていたのにも関わらず、よくわからない分野だったので参戦しなかったことを後悔していた。それが原因で投資に踏み切ったとも言われていました。
ウォーレンバフェット氏は当時、「IBMはハイテク企業ではない。IT企業を手助けする会社」だと答えてらっしゃいます。
もともとIBMはパソコンメーカーとして有名でした。
しかし、中国企業のレノボにパソコン事業を売ったことでハードウェア企業ではなくソフトウェアの企業に完全に移行するという変革期にありました。
また、IBMはウォーレンバフェット氏の大好きな自社株買いを積極的に行うことも評価されたのでしょう。
ウォーレンバフェット氏は資本投資が多い会社をこのまず、自社株買いをする企業を好んでいるようですのでそこが合致したのかもしれません。
IBMへの投資の失敗
しかし、IBMの投資は結局失敗に終わります。
IBMを売却するのです。
IBMの売却理由として以下の点を指摘していました。
●他に強力なライバルがいた
たしかにIBMが主戦場とする分野にはマイクロソフト、アップル、グーグルと名だたるライバルがいます。
それをウォーレンバフェット氏ともあろう方が見抜けなかったのはやはり自分がよく知らない分野だったからと思われます。
それ以降、ウォーレンバフェット氏は自分の教訓を思い出したのか取得したばかりの「オラクル」株もすぐ売却したりしています。
売却理由も「同社のビジネスをよく理解していないからだ」と答えていました。
つまり、反省して「自分がよく理解できないものには投資をしない」という原点に立ち返ったのでしょう。
自分が理解できているのかが大事
そのような暴落が来てしまった際には「自分がよく理解できている」か否かがとても大事になります。
例えば長期投資で買った銘柄でも自分がしっかりその会社のビジネス、将来性を理解して魅力を感じて投資していれば全体相場が下がろうが、その会社の株が下がろうが持ち続けることができます。
しかし、誰かに勧められたから・・・とかそのような理由で投資をしていれば信じるものは「その勧めた人」なわけです。これでは疑心暗鬼になるだけで長期投資をするのはしんどいですよね。
ですからとくに長期投資をする際にまずはその商品、投資先をしっかり理解することが大事なのです。
今回の個人へ批判している人はこの部分が不足していたと思われます。
買う理由を明確化しておく
個人的なおすすめとしては買う理由を明確化しておくことがおすすめです。
なぜ買うのかを自分なりに納得して、それが変わらなければ売る必要はないはずです。
逆に言えばその買う理由が薄れてしまったならば持っておく意味はありませんから、売却も検討する必要が出てくるはずです。
前述のウォーレンバフェット氏は損切りしない派です。
と考えているからです。
しかし、ウォーレンバフェット氏もその前提が変わったら当然売却します。
そのようになぜ買うのかを明確化しておけば暴落時もそのまま保有するのか損切りするのかの判断がしやすいと思いますよ。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
最近は複雑な商品が目白押し
特に相場がよくなってくると大きな銘柄から小さな銘柄へ注目が移りやすいです。
小さな銘柄の中にはなんの会社かよくわからないのに人気となっているような銘柄が結構あるんですよ。
なんの事業をしているのかわからないのによく買うな・・・としか言いようがありませんが。
まとめ
今回は「自分が理解できないものに投資するな」と題して投資の考え方についてみてきました。
大きな暴落が来ても自分が理解している会社なり商品ならばそのまま保有すべきか、損切りすべきかの判断はしやすいはずです。
だれかが勧めているからなんて理由で金融商品を買うのは辞めましょうね。
分からない、理解できないならば買わないことが重要ですね。
相場は絶対やらなくてはならないものではありません。
逆に言えばその商品、会社をよく理解して大きな魅力を感じれば買うべきでしょう。
また、現在すでに保有していて損をしていても売らなくても良いと判断できるはずです。
判断を人に委ねるな、自分で判断できるようになろうってことです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。