2月後半から新型コロナウィルスの蔓延が広がり、世界中の株、債券、為替、REIT、仮想通貨など金融商品が大荒れとなっています。
上げも下げも今までなかなか見なかったレベルで動いていますね。
そんな激しい相場でも売れている投資信託はどれなのかをまとめてみました。
SBI証券の投資信託ランキング 2020/3/9~2020/3/13
ネット証券NO1のSBI証券のランキングを元に新型コロナウィルスの蔓延で乱高下した1週間の売れ筋を見ていきます。
なお、ランキングは2020/3/9~2020/3/13の期間です。
販売金額人気ランキング
販売金額人気ランキングは大きく荒れた相場を象徴しているような商品が並んでいますね。
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ファンド名 | 特徴(ベンチマークなど) | 信託報酬 | 1週間の騰落率 |
SBI 日本株3.7倍ベアIII | 国内株式市場全体の値動きの概ね3.7倍程度逆となる投資成果を目指して運用 | 0.913% | 87.36% |
SBI日本株4.3ブル | 国内株式市場全体の値動きの概ね4.3倍程度となる投資成果を目指して運用 | 0.968% | -62.65% |
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | S&P500株価指数 | 0.0938% | -18,.86% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース) | 0.1023% | -20.34% |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500株価指数 | 0.0968%以内 | -18.75% |
ベア型投資信託がトップ
トップは国内株式市場全体の値動きが下がれば儲かる「ベア」型の投資信託です。
ベアとは熊が爪を振り落として攻撃する姿に由来しており、下落局面で儲かる投資信託となっています。
今回、国内株が大きく下げたことで人気となったようです。
3/6の時点では7,173円だった基準価格は3/13には13,439円と倍近くになっています。
下げ相場でもうまくこれに乗れた方は大きく儲けているのです。
ただし、値動きがトンデモナイですから初心者にはおすすめしかねる商品ですね。
2位はブル型投資信託
2位はベアの逆「ブル」型の投資信託です。
ブルとは牛が角を下から上に突き上げて攻撃する姿に由来しており、少々局面で儲かる投資信託となっています。
今回上にも下にも値動きが激しかったので購入した人が多かったのでしょう。
ちなみに基準価格は3/6の時点では4,669円でしたが、3/13には1,744円と半分以下に落ち込んでいますね。
3位以降は米国株、先進国株
3位と5位は米国株(S&P500)をベンチマークとしたインデックス型の投資信託、4位は先進国株のインデックス型となっています。
このような大きく値動きがある相場でも堅実に買い増しをする方が多かったとも言えますね。
なお、インデックス型は7位に日経225、8位先進国株、10位に全世界株が入っています。
販売件数人気ランキング
販売金額はかなり大きな資金を動かく人がいるためブル・ベアが人気となっていましたが、販売件数はどうでしょうか?
どちらかというとこちらが一般の方のランキングに近いと思います。
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ファンド名 | 特徴(ベンチマークなど) | 信託報酬 | 1週間の騰落率 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース) | 0.1023% | -20.34% |
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | S&P500株価指数 | 0.0938% | -18,.86% |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500株価指数 | 0.0968%以内 | -18.75% |
eMAXIS Slim先進国株インデックス | MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース) | 0.10615% | -20.36% |
ひふみプラス | 市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資 | 1.078%以内 | -12.1% |
上位をインデックス型が独占
上位4つまでがインデックス型の投資信託ですね。
先進国株と米国株をベンチマークとするタイプが人気となっています。
この辺りは金額ランキングでも同様でしたね。
ひふみが強い
5位は「ひふみプラス」です。
ひふみは一時期、カンブリア宮殿で紹介されたことなどもあり一番人気と言って良い人気を誇っていました。
しかし、それにより資金が集まりすぎて投資効率が悪化したことなどから人気に陰りが見えていましたね。
下げ相場ではさすがでインデックス型と比較してもマイナスが少なくなっています。
ひふみは現金比率を上下させることなどに特徴があり、変動相場に強いとも言われています。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
積立設定金額人気ランキング
次は積立購入している方のランキングです。
まずは金額ベースから見てみましょう
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ファンド名 | 特徴(ベンチマークなど) | 信託報酬 | 1週間の騰落率 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500株価指数 | 0.0968%以内 | -18.75% |
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | S&P500株価指数 | 0.0938% | -18,.86% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース) | 0.1023% | -20.34% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) | 0.1144%以内 | -19.39% |
eMAXIS Slim先進国株インデックス | MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース) | 0.10615% | -20.36% |
米国株強し
一位、二位ともS&P500をベンチマークとした商品となっています。
米国株も現在大きく下げていますが、長期的に見れば世界最強の経済大国ですから上がると予想している人が多いのでしょうね。
アメリカ株の強さについてはこちらの記事を御覧ください。
積立設定件数人気ランキング
次は設定件数ベースから見てみましょう
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ファンド名 | 特徴(ベンチマークなど) | 信託報酬 | 1週間の騰落率 |
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | S&P500株価指数 | 0.0938% | -18,.86% |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500株価指数 | 0.0968%以内 | -18.75% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース) | 0.1023% | -20.34% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) | 0.1144%以内 | -19.39% |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 合成指数 | 0.154% | -13.30% |
五位に8資産均等バランス型
1位から4位までは金額ランキングとほぼ同じです。(1位と2位が入れ替わっているだけ)
件数ランキングの特徴は5位に8資産均等型が入っていることでしょうね。
当然、8資産均等型も株やREITを含んでいますので今回の暴落で下げていますが、株単独のものよりも下げ幅は少なくなっています。
今回のような下げで積立投資なのに右往左往してしまっている人を多く見かけました。
そのような方はおそらく自分のリスク許容度を超えた投資となってしまっています
その場合。債券を増やすなどリスクを下げた方がよいでしょう。
その点、8資産均等型はそういう方にもおすすめしやすい商品となっていますね。
純資産増額額ランキング
次は2020/2/13~2020/3/13で純資産額が増えた投資信託を見てみましょう。
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ファンド名 | 特徴(ベンチマークなど) | 信託報酬 | 1週間の騰落率 |
SBI 日本株3.7倍ベアIII | 国内株式市場全体の値動きの概ね3.7倍程度逆となる投資成果を目指して運用 | 0.913% | 87.36% |
楽天日本株3.8倍ベア | 国内株式市場全体の値動きの概ね3.8倍程度となる投資成果を目指して運用 | 1.243% | 93.46% |
投資のソムリエ | マザーファンドを通じて主に国内外の公社債、株式および不動産投資信託証券(リート)に実質的に投資し、それぞれの配分比率を適宜変更。為替ヘッジ有り | 1.54% | -0.36% |
グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型) | 世界の株価指数先物取引、世界の不動産投資信託証券、世界の国債および国債先物取引、金先物取引を活用し、信託財産の純資産総額の5.5倍相当額の投資 | 1.089% | -23.65% |
eMAXIS日経225インデックス | 日経225 | 0.44%以内 | -15.97% |
ベア型が強い
ここ1ヶ月で大きく純資産を伸ばした商品は上記の通りです。
特に大きな下げとなりましたのでベア型投資信託が強くなっていますね。
投資のソムリエの成績がよい理由
ランキングで意外なのが「投資のソムリエ」です。
この大相場でもマイナス幅がかなり少なくなっていますね。
この辺りが人気のポイントなのでしょう。
これだけマイナスが少ないのは配分比率を適宜変更する点に有るようです。
2月25日時点では株などのリスク性資産が45%ありました。
しかし、3月3日の時点では2.6%まで落としているのです。
68.5%を為替ヘッジ先進国債券、国内債券6.8%、現金等22.1%と一気にリスクを落としたんですね。
理想的な下げ相場への対応ですね。
この辺りの柔軟性が強かったポイントになってきます。
投資のソムリエは個人的にぜんぜん注目していなかった投資信託ですが、これだけ純資産が増えているということは見ている人は見ているんですね。
まとめ
今回は「新型コロナウィルスショック真っ只中で売れた投資信託」と題して暴落相場で売れた投資信託を見てきました。
ベア型は当然売れていますね。
また、個人的に注目したのは純資産を大きく増やした「投資のソムリエ」かな。
この下げ相場で臨機応変にリスクをうまく落として乗り越えたのはさすがです。
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