2020年から「ものづくり補助金」など経済産業省系の多くの補助金が電子申請システムjGrants(Jグランツ)を利用するようになりました。
今後も多くの補助金が電子申請になっていくと思われます。
これから新しく登場する給付、補助金などをスムーズに受給するために事前にJグランツを利用できるようにしておきたいところです。
今回は実際に申し込みをしてJグランツが利用できるようになるまでを解説します。
Jグランツを利用するにはgBizIDが必要
少々ややこしいですが、Jグランツを利用するためにはgBizIDという行政サービスにログインするためのIDが必要となります。
実はこのgBizIDを取得するのに時間が掛かるのです。
ちなみにgBizIDではJグランツ以外に社会保険手続きの電子申請や中小企業向け補助金、支援サイトのミサラポPlusなど様々な行政サービスの利用をする際にも使います。
今後も利用することのできる行政サービスについては、順次拡大を図っていくとのことですから持続化給付金などを利用できない方も予めとっておいて損はないでしょう。
gBizIDは3種類あり
gBizIDにはgBizIDプライム、gBizIDメンバー、gBizIDエントリーと3種類のアカウント種別があります。
- gBizIDエントリーはオンラインで即日作成が可能なアカウント
- gBizIDプライムはID取得のためには印鑑証明書(個人事業主は印鑑登録証明)と登録印鑑で押印した申請書の提出が必要なアカウント
- gBizIDメンバーはgBizIDプライムの従業員用のアカウント
それぞれ利用できる行政サービスが異なります。
例えば前述の3つの行政サービスはそれぞれ使えるアカウントが以下のように異なっていますね。
スマートフォンの方はスクロールしてお読みください
gBizIDプライム | gBizIDメンバー | gBizIDエントリー | |
Jグランツ | ○ | ー | ー |
社会保険手続き | ○ | ○ | ー |
ミラサポPlus | ○ | ○ | ○ |
Jグランツを利用するにはgBizIDプライムが必要となります。
ですので今回はgBizIDプライムの取得方法をご紹介していきます。
gBizIDプライムの取得まで
それでは順番にgBizIDプライムの取得までの流れを見ていきます。
それほど難しくはありません。
gBizIDプライムアカウント登録に必要なものを準備
gBizIDプライムのアカウントを登録するのに必要なものは以下です。
- メールアドレス(アカウントID)
- 操作端末
- プリンター
- 印鑑証明書と登録申請書(実印押印)
- スマートフォンもしくは携帯電話(PHS不可)
操作端末(パソコン)とプリンターはgBizIDプライムを申請するのと登録申請書を印刷するのに使うだけです。
お持ちでない方はネットカフェ等でも可能でしょう。
印鑑証明書(個人事業主・フリーランスは印鑑登録証明書)は取りにいかなければなりません。
あらかじめ用意しておきましょう。
スマートフォンもしくは携帯電話はSMS機能(ショートメール)を利用して本人確認をするために利用します。
データSIMなどでSMS機能ない場合は使うことは出来ないと思われますのでご注意ください。
印鑑証明書の取得方法
法人の場合の印鑑証明書は最寄りの法務局で取得が可能です。(取得するためには印鑑カードと手数料が必要)
個人事業主の印鑑登録証明書は市役所で取得ができます。
なお、マイナンバーカードをすでにお持ちで自治体がコンビニ利用可としている場合はコンビニでも取得可能です。
GビズIDシステムへアクセス
次に以下のGビスIDシステムへアクセスします。
出所:GビズID クイックマニュアル gBizIDプライム編より
トップページでgBizIDプライム作成を選択します。
必要事項を入力
フォームに沿って必要事項を入力していきます。
法人番号、法人名、所在地、代表者名、代表者名ふりがな、代表者生年月日、メールアドレス、SMS受信用電話番号などを入力します。(個人事業主の場合は法人番号の入力は不要)
なお、法人番号が不明な時は「国税庁法人番号公表サイ ト」 で検索が可能です。
住所は印鑑証明書(個人事業主・フリーランスは印鑑登録証明書)の通りに記載しないと却下されるかもだそうですのでお気をつけください。
あらかじめ印鑑証明書を取得して見ながら入力すると良いでしょう。
申請書作成、印刷
出所:GビズID クイックマニュアル gBizIDプライム編より
すべての必要事項を入力して規約に同意すると申請書作成ボタンを選択できるようになります。
申請書作成ボタンを押すと確認画面がでますので内容に問題がなければ「OK」を選択。
申請書をダウンロードができるようになりますので印刷します。
申請書へ押印、郵送
印刷した申請書に「作成日」を記入。
「実印欄」に印鑑証明書(個人事業主・フリーランスは印鑑登録証明書)の実印を押します。
あとは印鑑証明書(個人事業主・フリーランスは印鑑登録証明書)と合わせて郵送するだけです。
提出書類は以下の条件となります。印鑑証明や印鑑登録証明は発行日より3ヶ月以内の原本が必要となりますのでご注意ください。
また、手書き修正された申請書は無効となります。との注意書きがあります。
もし、印刷後に間違いを見つけた場合は再度作り直しましょう。
法人 | ・gBizIDプライム登録申請書(法人) ・印鑑証明書(発行日より3ヶ月以内の原本) |
個人事業 | ・gBizIDプライム登録申請書(個人事業主) ・印鑑登録証明書(発行日より3ヶ月以内の原本) |
メールが到着
送付した内容に不備等問題がなければGビスIDから2週間以内に「【GビズID】gBizIDプライム登録申
ちなみに私の場合は郵送して3日程度で届きましたね。
混雑具合で変わってくると思われます。
持続化給付金がJグランツが必須とならば殺到する可能性が高いですからかなり混雑すると思われます。早めに申請するのがよいでしょうね。
ワンタイムパスワード
メールに記載されたURLをクリックするとSMS番号にワンタイムパスワードが送付されます。
その数字を下記画面に表示されたワンタイムパスワード入力欄に入力します。
出所:GビズID クイックマニュアル gBizIDプライム編より
パスワード登録
するとパスワード登録画面が表示されますので、利用するパスワード
出所:GビズID クイックマニュアル gBizIDプライム編より
ここまで終わると手続完了です。
Jグランツログイン
ここまで終わればあとはJグランツにログインできるようになります。
GビズIDでログインするを選択すれば同じパソコンならそのままログインできると思います。
違うパソコンでもGビズID(メールアドレス)と先ほど登録したパスワード、SMSの認証でログインできます。
まとめ
今回は「【持続化給付金の事前準備】gBizIDプライムを取得してJグランツを利用できるようにしておこう」と題してJグランツを利用できるようにするためにgBizIDプライムを取得する方法をみてきました。
内容自体は難しくありませんが、Jグランツを利用するためにgBizIDが必要でgBizIDも3種類あり・・・とややこしいところもあります。
持続化給付金はJグランツを利用しないと正式に発表しましたがその他利用される補助金も多いと思われますので早めに取得しておくのもよいでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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