新型コロナウィルス感染症の蔓延で世界的に不安が覆っています。
そのためなのかその不安に乗じたような詐欺が多発しているようです。
私のもとにも何度かその手の案内が届いていますね。
今回は注意を喚起する意味でそのような新型コロナウィルスに乗じた詐欺をご紹介します。
マスクの卸売詐欺
私のもとにたくさん舞い込んでいるのが大量のマスクを買わないか?という案内です。
最近は毎日のように来ますね。
ネット通販などの物販をやっていないこの「お金に生きる」の問い合わせにまで届きますので下手な鉄砲数撃ちゃあたる作戦なんでしょうね。
もちろんこのような案内の中には本当の話もあるのでしょうが、詐欺が紛れ込んでいる可能性が高いです。
手口をご紹介しましょう。
マスクを卸売します
簡単に言えばマスクが売れまくっているのでロット単位で(1,000枚〜)で卸売するから買わないかという案内です。
市販のマスク販売価格と比べて別に高いわけではありませんから、実際にマスクが届いて小売業やネット販売をやっている人ならば損な話ではない内容です。
しかし、注意すべきなのが本当に届くのかいなか、実際に届いても粗悪品でないかどうかってことです。
今まで来ている案内はすべて決済は前金制です。
つまり、マスクが届かなかったり、粗悪品だったら大損することになるのです。
マスクの転売規制
本当にちゃんとしたマスクの在庫を確保してるならわざわざ卸売しなくても自社で販売すればよいだけです。
また、卸売するにしてドラックストアなど通常マスクを販売しているところに売ればよいだけのはず。
今は並べれば売れてしまう状況ですからどこも欲しいはずです。
しかし、それをしないということは詐欺の可能性が高いのです。
もし、マスクを卸売するというのが本当だとすれば3月からマスクは転売禁止法(国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令)が導入された影響で在庫を抱えて困っている転売屋でしょう。
メルカリなどで売れなくなってますので店舗を持っていない転売屋が売るすべがなく困っている可能性もあります。
マスク詐欺を見分ける方法
それではマスク詐欺はどのように見分ければよいのでしょう。
まずはググろう
怪しいと思ったらまずはいろいろな角度からググり(グーグル検索)ましょう。
商品名
住所
電話番号
FAX番号
メールアドレス
社長の名前
社員の名前
などなど。
すでに悪い評判が出回っているケースはこの段階で回避できるはずです。
電話番号が携帯電話のみだったり、メールアドレスがフリーメールの場合、怪しいポイントの一つです。
フリーメールのヤフーだったらIDとメールアドレスの文頭が同じですからそれでヤフー検索掛けるとヤフオクの履歴なんかがわかるケースもあります。
またグーグル・アースやグーグル・ストリートビューなんかで住所を見てみるのも効果的です。
ドメインを調べよう
中にはググっても出てこないケースがあります。
これは会社名等定期的に変更していたり、悪い噂が広まったら会社を潰して新しい会社を立ち上げたりするケースもあるからです。また、そもそも会社自体が存在していないケースもあります。
それを外から判別するのは難しいですが、このような方法もあります。
1つ目は下記で会社WEBページのアドレスを検索(ドメイン検索)してみることです。
するといつ作られたドメインなのか、どこの国、おおよその地域、どこの会社、責任者などがわかります。
特にあまり直近に作られたドメインだとちょっと怪しいですよね。
ちなみに私のところに来たマスク転売メールの業者をこの方法で調べるとすべてアウトでしたね。
また、下記サイトでWEBサイトのホスティング会社がどこにあるのか、過去にブラックリストに載せられたことはないのか、同じIPアドレスのサイトはどんなのがあるのかも調べられます。
法務局で登記を調べよう
また、法務局に行って会社名と住所がわかれば登記簿謄本(登記事項全部証明書)をとることできます。
登記簿謄本を見れれば会社名、会社設立年月日、資本金、役員の名前、会社名の変更履歴なんかを知ることができます。
あまり設立が近かったりしたら怪しいでしょうし、役員の名前や旧社名でググるといろいろわかるケースが多いです。
登記されていなければその会社の存在自体が嘘ということになります。
消費者庁や国民生活センターで確認
また、消費者庁のWEBページや国民生活センターのWEBページ行って同様の例はないのかを確認するのもよいでしょう。
相談窓口や事例もありますので事前確認をおすすめします。
偽マスク購入サイト
また、偽マスク購入サイトも増えているようです。
SNSなどで回ってきた情報でサイトにアクセスするとちゃんとしたショッピングサイトがあり、申し込んでも届かないというケースですね。多くは楽天やアマゾンなど大手サイトに似せたページとなっているので騙されてしまうんですよね・・・
商品が届かないだけならまだしも、多くの場合はクレジットカードで決済をしていますので個人情報やクレジットカード情報まで取られてしまっている可能性が高いです。
この場合にはすぐにクレジットカード会社などに連絡をとりましょう。
偽マスク購入サイトを見分ける方法
偽マスク購入サイトを見分けるのはそれほど難しくありません。
アドレスを確認する
まずはアドレスを確認しましょう。
自分がアクセスするつもりだったサイトのアドレスと実際のアドレスが同じかどうかですね。
例えば楽天ならばhttps://www.rakuten.co.jp/ですし、アマゾンならばhttps://www.amazon.co.jp/です。
まずはそちらの確認が大事です。
また、アドレスの冒頭部分がhttpsとなっているのかを確認してください。
最近はChromeなど多くのブラウザでhttpsとなっていれば鍵マークなどが表示されます。
httpsに対応してないと保護されていない通信とでますので怪しいと思ってください。
リンクから飛ばない
また、SNSのリンクやメールのリンクからサイトにアクセスするのはやめましょう。
実はSNSやメールに書いてあるアドレスは簡単に書き換えることが可能です。
別のサイト(偽サイトやフィッシングサイト)に飛ばされてしまうこともあります。
検索などで探すのが正解です。
怪しいサイトなどはGoogleなどでも上位にまず来ることは有りません。
給付金、助成金詐欺
また、すでに消費者庁など案内を出していますが、給付金等を名乗った詐欺が多発しているようです。
国民生活センターが載せている詐欺を一部ご紹介しましょう。
銀行の口座番号や暗証番号、マイナンバーを聞き出すオレオレ詐欺の一種ですね。
「○○市コロナ対策室です。この度は新型コロナウイルス感染のことで、大変ご心配をおかけしています。お見舞い申し上げます。市では、このような皆様に助成金をお配りしています。お子様1人当たり3万円です。つきましてはキャッシュカードの番号又は銀行口座番号に振込みますので番号を教えてください」という電話がかかってきた。
「○○○(携帯電話会社名)の会員の皆様へ」とあり、「新型コロナウイルスの影響で不安な日々をお過ごしかと思います。弊社社員一同も早期解決を祈るばかりです。さて、○○○では会員様に少しでも快適な生活を送っていただくため、事態収束まで毎月「助成金配布」を決定いたしました。毎月総額「1億円」を会員の皆様に限定配布させていただきます。」というURLが添付されたメールが届いた。URLを開くと当選金として2,400万円を無料で貰えるとあり、振込口座情報を送信するようになっていた
自宅の固定電話に「新型コロナウイルスの検査が無料で受けられる。マイナンバーが必要。これから自宅に行く」という電話
信用金庫の職員を名乗る者から、「新型コロナウイルスの関係で確認しないといけない。口座番号の下3桁を教えてください」との電話がかかってきた。下3桁を伝えると、次に「下4桁を教えてください」と言われ、下4桁を伝えたら、暗証番号を聞かれた。暗証番号を答えたかどうかは覚えていない。
出所:国民生活センター 新型コロナウイルスに便乗した悪質商法にご注意より
給付金、助成金詐欺にあわないためには
重要な暗証番号、口座番号や個人情報を金融機関、市役所などの公的機関の職員が電話で聞き出すことは絶対ありません。
もし聞かれたら詐欺の可能性が高いですから警察や国民生活センターなどにご相談ください。
また、基本的に給付金、助成金は申告制になっていますから向こうから申請したらどうだ?なんて親切に連絡してくることはまずないと思ってください。
あとは現在どのような給付金や助成金、補助金があるのかを知っておくことも重要でしょう。
今回の新型コロナウィルスを巡っては持続化給付金など本当にたくさん出ていますので全部網羅するのは難しいと思いますので電話かかってきたら一旦その場で判断せず調べることも必要です。
ちなみに現在出ている経済対策の内容について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
まとめ
今回は「【マスク】気をつけて。新型コロナウィルスに乗じた詐欺が多発【給付金】」と題して現在多発している詐欺についてご紹介しました。
基本的には上記の対策を意識してもらえば詐欺にひっかかることはまずないでしょう。
また、詐欺の手口などを知っておけば引っかかってしまうリスクもかなり減らせるはずです。
自分は当然ですが、親、家族もこのような詐欺に引っかからないように注意してあげてくださいね。
また、投資に関連した詐欺やどうみても儲からない商品を販売しているケースも増えていますのでお気をつけください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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