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投資初心者が手を出さない方がいい金融商品7選|怪しい勧誘の見抜き方

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投資初心者が手を出さない方がいい金融商品7選|怪しい勧誘の見抜き方

相場が大きく動く局面では、「今がチャンス」「一緒に儲けよう」という投資話が増えます。

問題は、その中に初心者を狙った“負けやすい商品”や“詐欺的な勧誘”が混ざることです。

特に最近は、SNS・メッセージアプリ経由で誘導する手口が目立ち、警察も注意喚起しています。

この記事では、投資初心者がまず避けたい金融商品・投資話を整理しつつ、怪しい勧誘の見抜き方と、安全側の始め方までまとめます。

目次

結論:初心者が避けるべき投資は「3つの共通点」で見抜けます

私が初心者の方にまずお伝えしたい結論はシンプルです。

避けるべきものには共通点があります。

共通点1:仕組みが複雑で、自分の言葉で説明できない

理解が浅いと、リスクが見えません。

リスクが見えない投資は、ほぼ例外なく負けやすいです。

共通点2:レバレッジ(借り入れ)で損失が拡大する

少額で大きく張れる仕組みは、逆方向に動いたとき一気に退場しやすい。

共通点3:相手が「無登録」または実態不明

無登録業者との取引はトラブル時の追及が困難で、金融庁も繰り返し注意喚起しています

大前提:理解できない投資に手を出さない(これが最強の防御)

具体的な商品解説に入る前に、すべての投資家に肝に銘じてほしい唯一にして最大のルールがあります。

それは、「自分が仕組みやリスクを完全に理解できないものには投資しない」ということです。

これは、世界一の投資家と呼ばれるウォーレン・バフェット氏も実践している原則です。

「なぜ利益が出るのか?」「最大でどれくらい損をする可能性があるのか?」を自分の言葉で説明できない商品に手を出してはいけません。

このルールを守るだけで、世の中の詐欺まがいの投資話の99%から身を守ることができます。

「理解できる」とは何か

「理解できる」とは、以下の質問に自分の言葉で答えられることです。

  • その商品・投資先がどのようにして利益を生み出すのか説明できるか
  • どのような場合に損失が発生するのか理解しているか
  • 最悪のケースでいくら失う可能性があるか把握しているか
  • 手数料やコストがいくらかかるか知っているか

これらに答えられないものには、決して投資してはいけません。

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投資初心者が手を出さない方がいい金融商品・投資話7選

それでは具体的に初心者が手を出さない方がよい金融商品・投資話についてみていきます。

暗号資産(特にSNS勧誘・「未公開」「上場予定」系)

暗号資産(仮想通貨)自体は詐欺ではありませんが、初心者には非常にリスクが高い投資対象です。

暗号資産のリスク

  • 値動きが株式の数倍激しく、1日で10~20%変動することも珍しくない
  • 株式のようなインサイダー取引規制がなく、相場操縦が横行
  • 詐欺的なコインや取引所が多数存在
  • 2024年の暗号資産詐欺被害額は世界で約124億ドル(約1.9兆円)と過去最高

特に、SNSで「この銘柄が上場する」「内部情報がある」といった話は危険です。

また、取引相手が無登録であれば違法であり、金融庁は無登録業者との取引を高リスクとして注意喚起しています。

FX(特にレバレッジ前提・海外の無登録業者)

為替は材料が多く、短期の値動きを読み切るのは簡単ではありません。

さらにレバレッジをかけると、想定より少し逆行しただけで損失が拡大します。

FXが初心者に向かない理由

  • 為替変動の原因は専門家でも後付けでしか説明できない
  • レバレッジにより少額の変動でも大きな損失に
  • 年に数回、急激な相場変動で「強制ロスカット」が発生
  • 「絶対儲かるFX自動売買」は詐欺の温床

加えて、海外所在の無登録業者が日本向けに勧誘し、出金トラブルになる事例もあるとして金融庁が注意喚起しています。

バイナリーオプション(無登録業者・必勝ツール勧誘)

バイナリーオプションは、一定時間後に価格が「上がるか」「下がるか」を予測する取引です。

一見シンプルですが、実質的には丁半博打と同じ仕組みです

つまり、投資というよりは、ギャンブルに近いんですよ。

さらに運営側の取り分(手数料)が引かれるため、長期的には資金が減っていく確率が高い仕組みになっています。

国民生活センターには毎年多くの相談が寄せられており、特に「高額なUSBツール」「自動売買システム」を売りつける詐欺が若者を中心に被害を拡大しています。

金融庁は2024年9月時点で634件の無登録業者に警告を発しています

バイナリーオプション詐欺の典型例

  • 「勝率90%のツール」を数十万円で販売
  • SNSで「簡単に稼げる」と勧誘
  • 海外の無登録業者で口座開設させ、出金不能に
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ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)

ソーシャルレンディングは、投資家から集めた資金を企業に貸し付け、利息を分配するサービスです。

高利回りが魅力ですが、貸し倒れリスクを正確に評価することは困難です。

投資家側から融資先の企業の詳細な財務状況や事業実態が見えにくい(ブラックボックス化している)ことが多く、「自分が理解できないもの」の典型例になりがち・・・

2021年には大手のSBIソーシャルレンディングが廃業に追い込まれました。

融資先の資金が不正に流用されていたことが発覚したためです。

直接やり取りしている大手でも見抜けないのです・・・

ソーシャルレンディングの主なリスク

  • 融資先企業の倒産による貸し倒れ
  • 運営会社自体の経営破綻
  • 途中解約ができない流動性リスク
  • 融資先の情報開示が不十分
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投資用マンション(ワンルーム等)の強引な勧誘

不動産は否定しません。

しかし、不動産業者はプロであり、初心者が彼らより有利な条件で優良物件を手に入れることは極めて困難。

空室リスク、修繕積立金の値上げ、固定資産税、金利上昇リスクなど、表面利回りには現れないコストが多々あります。

国民生活センターは、投資用マンションの強引・しつこい勧誘への対処を案内しています(会わない、意思がなければ断る等)。

危険なパターン

  • 物件を見ないでセールストークだけで購入
  • 周辺相場や将来の人口動態を調べない
  • 修繕費・管理費・空室リスクを考慮していない
  • ワンルームマンション投資の「節税」話を鵜呑みにする
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高利回りを謳う海外投資案件

「海外の特別な投資案件」「年利20%以上確実」といった話は、ほぼ詐欺(ポンジスキーム)です。

ポンジスキームとは、新規投資家の資金を既存投資家への配当に充てる自転車操業で、必ず破綻します。

最近多いのが、「AIが勝手に運用する」というタイプです。

問題は、手法・リスク・手数料・出金条件がブラックボックスになりやすいこと。

ここで大事なのは、運用成績ではなく“資金が安全に戻る仕組みか”です。

SNS型投資詐欺では「必ずもうかる」「あなただけ」などの文言が使われやすい、と警察が注意喚起しています。

ポンジスキームの特徴

  • 異常に高い利回りを約束(年利10%以上は要注意)
  • 最初は約束通り配当が支払われる
  • 紹介制度があり、勧誘すると報酬がもらえる
  • 投資先の実態が不透明
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SNS経由の「必ず儲かる」投資話

SNSで見かける「必ず儲かる」「元本保証」「月利○○%」といった投資話は、ほぼ100%詐欺です。

正規の金融商品で元本保証と高利回りを両立するものは存在しません。

典型的な詐欺の特徴

  • 「今だけ」「限定○名」など焦らせる言葉
  • 著名人や成功者を装ったアカウントからの勧誘
  • 具体的な仕組みの説明がなく、結果だけを強調
  • 個人名義口座への振込を指示される
  • 出金時に「手数料」「税金」を追加で要求

怪しい勧誘の見抜き方:振り込む前に見るポイント

SNS型投資詐欺の注意点として、警察は「投資先が実在するか」「登録業者か」「“必ずもうかる”等の文言」をチェックするよう呼びかけています。

私はこれに加えて、次の順番で確認するのが再現性が高いと思います。

まず「登録」の有無を確認する

無登録で金融商品取引業や暗号資産交換業を行うことは違法で、金融庁は登録一覧や警告先の公表も行っています。

無登録業者との取引は絶対に避けましょう。

>>無登録業者の確認方法

「絶対」「必ず」「元本保証」の言葉があれば詐欺

投資に「絶対」はありません。

リスクを伴わない高リターンは存在しないという原則を覚えておきましょう。

“急がせる”は赤信号

「今日中」「枠が埋まる」「今だけ」と急がせるのは、冷静な確認をさせないためです。

正当な投資であれば、じっくり検討する時間を与えてくれます。

振込先が個人名義なら詐欺

正規の金融商品で、個人名義口座への振込を求められることはありません。

法人名義でも、聞いたことのない会社名の場合は要注意です。

SNSで知り合った人の投資話は断る

SNSやマッチングアプリで知り合った人からの投資話は、99%が詐欺です。

どんなに親しくなっても、投資の話が出た時点で関係を断ちましょう。

では初心者は何から始めるべきか:安全側の選択肢

初心者が最初に狙うべきは、「当てにいく投資」より「続けられる投資」です。

新NISA(つみたて投資枠)

金融庁が厳選した投資信託のみが対象で、初心者でも安心して始められます。

非課税で長期投資ができ、少額から始められるのがメリットです。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

掛金が全額所得控除になるため、節税しながら老後資金を準備できます。

60歳まで引き出せませんが、それが逆に強制貯蓄になるメリットもあります。

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インデックス型投資信託

日経平均やS&P500などの指数に連動する投資信託は、手数料が安く、長期で見れば世界経済の成長の恩恵を受けられます。

よくある質問

次によくある質問を見ていきましょう。

Q. 暗号資産は絶対にやめるべき?

「絶対」ではありません。

ただ、初心者が最初から勧誘経由で入るのが危険です。

無登録業者との取引が高リスクである点は、まず押さえてください。

Q. バイナリーや海外FXは、登録業者なら安全?

登録の有無は最低条件です。

金融庁は、無登録業者との取引リスクを強く注意喚起しています。

ただし登録業者でも、レバレッジ取引は初心者に難易度が高い点は変わりません。

Q. 強引に勧誘された/断れない

投資用マンションなどの勧誘では「会わない」「意思がなければ明確に断る」といった対処が国民生活センターでも案内されています。

困ったら消費生活センター(188)等へ相談が現実的です。

まとめ:迷ったら「やらない」が最適解になる

投資で大きく失敗する人の多くは、商品選び以前に「相手」「仕組み」「リスク」を確認しないままお金を動かしてしまいます。

初心者のうちは、今回紹介したような“負けやすい条件”が揃った投資話を避け、制度(NISA・iDeCo)と分散投資で土台を作る方が、結果として資産形成の近道になります。

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この記事を書いた人

豊かに生きていく上で必須なのがお金の知識です。
しかし、日本では「お金」が汚いものという認識が根強く、あまり勉強されてきませんでした。そのため今後は老後破産が増えてしまうなんて話もありますね。
そんな世の中を少しでも変えたいという強い信念を元に「お金に生きる」を立ち上げました。
投資歴15年以上、社会保険労務士、中小企業診断士、簿記1級、1級販売士、ファイナンシャルプランナー2級、年金アドバイザー3級持ちの私が「お金」についてどこよりもわかりやすくお伝えることを目指していきます。
詳しくこちらを御覧ください。>>運営者情報

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