持続化給付金の返金相談が続々。不正受給をしている可能性がある方は早めの相談を

新型コロナウィルスによる経済対策の目玉の一つで、売上が前年と比較して大きく減少した事業者を救済することを目的とした「持続化給付金

かなり簡単な書類と手続き(オンライン)で法人なら最大200万円、個人事業主なら最大100万円がもらえます。

給付速度を優先した制度であるため、不正が多くなるのでは?と当初から言われていましたがそのとおりとなってしまっているようです。

下記記事のとおり、国民生活センターでも注意を促していましたがすでに全国で30名以上が逮捕され、まだ逮捕されていないものの返金したいとの相談が多く寄せられているとのこと。

実は私の元にも返金したほうが良いのだろうか?という相談が寄せられました。

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サラリーマンでも無職でも持続化給付金 100 万円が受け取れる_

そこで今回は持続化給付金の不正について考えて見ましょう。

持続化給付金の不正受給するとどうなる?

今回の持続化給付金は不正受給を受けた場合のルールはかなり厳しくなっています。

みなさんの税金が原資だから当然ですよね。

金銭面のペナルティ

まずは金銭面のペナルティは以下のとおりです。

給付金の全額に、不正受給の日の翌日から返還の日まで、年3%の割合で算定した延滞金を加え、これらの合計額にその2割に相当する額を加えた額の返還請求

例えば持続給付金を100万円もらって1年後に不正受給が判明したとすると延滞金は年3%で3万円。

持続化給付金でもらった100万円と合わせて103万円の2割を加えますから20.6万円をプラスした123.6万円を返還することになります。

つまり、23.6万円分余分に返還が必要となります。

不正受給が判明するのはもっと後になるでしょうから大きな金額になるでしょうね。

なお、これを払うのは話を持ちかけてきた悪徳業者ではありません。

申請者本人ですからね。

すでに業者に6割払っていて40万円しか手元になくても123.6万円の返還が必要です。

いくら名義を貸しただけといってもそんな話は通用しません

その他のペナルティ

次は金銭面以外のペナルティです。

申請者の屋号・雅号・氏名等を公表。不正の内容が悪質な場合には刑事告発
まず、名前が公開されてしまいます。
現在のネット社会では不正者として名前が出てしまうとかなり大きいです。
金銭面のペナルティよりもこちらのほうが実際は大きな影響を及ぼす可能性があります。
例えば転職する際、結婚する際などにも当然、名前の検索はされますからそれらで苦労することになるでしょう。
現在、会社に勤めている方ももし持続化給付金の不正が発覚すればそれが理由で退職せざる得ない可能性まであります。
また、前述の通り、虚偽申請は詐欺行為ですから刑事罰を受ける可能性も当然出てきます。
そうなれば前科持ちとなりますからさらに厳しいことになるでしょう。


調査を始める前に返還しよう

学生や主婦などかなり多くの方が持続化給付金の詐欺の片棒を担いでしまっているようです。

軽い気持ちで行った行為かもしれませんが、上記のようにかなり厳しいペナルティーを受けることになります。

やってしまったことは「覆水盆に返らず」でどうしようもありませんが、少しでもペナルティーを軽減する方法はあります。

自主返納すれば加算金は求めない

上記のように不正受給をしている場合に返金は当然ですが、金銭面のペナルティーを受けることになります。
【持続化給付金の返還を受け付けています】 給付金事務局コールセンターで返還の申出を受け付けています。 中小企業庁が不正受給の疑義について調査を始める前に、自主的に返還を申し出た方は、後日、実際に返還いただければ加算金を課さない予定です。 まずはコールセンターにご連絡ください。
出典:中小企業庁 ツイッターより
しかし、上記の中小企業庁のツイッターにあるように調査を始める前に自主的に返還をすれば加算金を課さない予定とのこと。
また、たとえ刑事罰を受けることになった際も情状酌量を受けやすくなる可能性が高いでしょう。

不正受給した持続化給付金を返還するにはどうすればよいのか?

持続化給付金不正受給の返還
持続化給付金 不正受給の返還

出典:中小企業庁 ツイッターより

返還の手順等は公開されていません。

まずは上記のコールセンターでご相談ください。

前述のように中小企業庁が不正受給の疑義について調査を始める前か後かで対応が大きく変わってしまいますからできるだけ早くに相談するのがよいでしょう。

不正受給は何故バレるのか?

バレないだろ・・・って思っている方もいるかもしれません。

しかし、今回の持続化給付金の多くの不正は簡単にバレる可能性が高いです。

大学生等の思いつきレベルで広まった不正でしょうから穴だらけなんですよ。

例えば持続化給付金の申請に必要書類に確定申告等があります。

持続化給付金は昨年の売上と比較して本年の売上が半減している月があれば支給されます。

そのため、持続化給付金の発表後に昨年の確定申告していたり、修正申告をしているようなケース、今まで一度も確定申告していないのにはじめて行ったようなケースは不正をやりたい放題となっていますので確実に怪しまれます。

私が調査官でもまずはそういった書類をしっかりチェックするでしょう。

他にも今回の持続化給付金の不正はバレるポイントが沢山ありますのでバレないだろ・・・は通用しないと思ってください

私もみた不正ぽい現場

ちなみに私もそれっぽい現場を実際に見たことがあります。

別件で市役所に行った時に7月くらいでしたが市税の申告をしている人がいました。隣で手続きしていましたので内容が丸聞こえでしたがどうやら持続化給付金のために申請しているとのことでした。

一緒についてきてたと思われる若い女の人が金額を含めて指導していましたので例の詐欺かな・・・って思って聞いていましたが今考えるとおそらくそうだったのでは?と思っています。

まとめ

今回は「持続化給付金の返金相談が続々。不正受給をしている可能性がある方は早めの相談を」と題して持続化給付金の不正についてみてきました。

持続化給付金を巡った不正はかなり多く出回っているようです。

もし自分や周りで関係してしまった方がいる場合はすぐバレる話ですし、早めに相談するようにしましょうね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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