最近多くなっていると言われているのがDINKS世帯と言われる家族です。
DINKS世帯のお金の貯め方おすすめ
今回はこのDINKS世帯が老後を考えたときにどれだけ貯めておく必要があるのかや上手に貯める方法を考えてみたいと思います。
※:一部追記加筆しております。
DINKS世帯とは
それではまずDINKS世帯とはなにかについて見ていきましょう。
DINKSはDINKSとはDual Income No Kidsの略で、
結婚後も夫婦共働きで子供が持たないライフスタイルのことです。
夫婦がそれぞれ働くためにお金には比較的余裕があると言われますが
子供がいないため自分たちでしっかり老後のことも考えておく必要があります。
また、子供ができるまで一時期的にDINKSをしている方も多いです。
DINKS世帯は子供を持った後も共働きを続けるケースが多いと言われています。
DINKS世帯や共働きはダブルインカム
一時的なDINKSであってもそれは最大の貯め時といわれます。
DINKSはDual Income No Kidsの略の通りダブルインカム(夫婦共のお金を稼いでくる)のでお金は貯まりやすいのです。
また子育てに時間をとられることもありませんので、気兼ねなく残業や休日出勤もできよりためやすいでしょう。
しかし、夫婦ともにお金が入ってきますので、ついつい財布が緩んで使ってしまう金額も多いと言われています。
ここで気をつけなくてはならないのがDINKSの時期がいちばん貯めれる時期であるということと、
一度あげてしまった生活水準はなかなかもとに戻せないということです。
DINKS時代を生かすには
DINKS時代に貯めないといつ貯めるのといえますのでこの時代にできるだけ貯めておきましょう。
夫婦の財布は一緒?別々?
昔は夫婦の財布は一緒の方も多かったですが特にDINKS世帯はそれぞれ働いていますんで財布が別々の方が多いと言われます。
しかし、お金を貯めるという観点から考えると夫婦の財布は一緒のほうがためやすいです。
それは、家計を一緒にすることによって無駄遣いが減らせることにあります。
どうしてもそれぞれになってれば余分な出費が増えてしまうのです。
家計簿もつけよう
さらに家計が見える化できればより節約が働きやすくなります。
といってもなかなか家計簿をつけるのは面倒なものです。
しかし、ここ数年クラウドの進歩により家計簿もかなり楽に付けれるようになりました。
おすすめは下記のマネーフォワードなどの家計簿ソフトをつかって見える化することです。
家計簿アプリ「マネーフォワードME」は便利「マネーフォワードME」なる家計簿アプリを使い始めて2年近くが経ちました。これが本当に便利なのでご紹介します。今まで私は家計簿なんてほとんどつけたことがありませんでした。[…]
そうするだけでも自然とお金の無駄使いは減らすことができます。
また、定期的にお金のことを話し合う機会を設けたりすることも大事ですね。
無駄遣いをするとラチェット効果が怖い
前述しましたが人は一度上げてしまった生活水準を元に戻すことは難しいと言われます。
それがラチェット効果といわれます。
ダブルインカムだからといって好き勝手使っていれば子供などが生まれてダブルインカムでなくなったときにお金に苦労していましまうのです。
家を買おうとして夫婦のお金をそれぞれみたらお互いがお金を貯めてると思って両方ほとんど使ってしまっていたという話もよく聞きます。
そうなってしまうとお互いお金を使うのが当たり前になっていますのでそこから生活水準を下げるのは本当に大変となります。
できればはじめからあまり生活水準をあげないことをおすすめします。
節約方法については下記の記事を御覧ください。
お金を増やす方法は2つあるお金を増やすための方法は大きくわけて2つあります。それは収入を増やすことと出費を減らすことです。このサイトではここまで収入を増やすという観点のお話が多かったように思います。そこで今回は出[…]
DINKS世帯が用意しておきたい老後資金
必要な老後資金はその人それぞれではあります。
しかし、ある程度の目安をもって残しておく必要があります。
計算する際のポイントは以下です。
将来もらえる年金(ねんきん定期便で確認できます。)
貯金
その他資産
必要となる出費(生活費、家賃など)
それらを勘案して計算しておく必要があります。
ある程度年金が見込まれる人ならばそれほど必要ないでしょうが
年金がそれほどもらえない人は有る程度下記の方法などで自分たちで用意することも必要となるでしょう。
また、国民年金や厚生年金に繰り下げという方法があります。
もらいはじめる時期を遅らせることでもらえる金額を増やす方法です。
ある程度資金に余裕があるならそちらも検討してみても良いかもしれませんね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入しよう
DINKS世代がお金を貯めるためにオススメなのが個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)です。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)とは個人が任意で加入する年金制度のことで税金面でかなり優遇されており加入するだけでお得となります。
お金を貯める方法としては最高な方法といってもいいでしょう。
昨年までは加入できる方が少なかったのですが2017年からほぼすべての方が加入できるようになっています。
出典:厚生労働省 iDeCo説明ページ
加入する方の属性(自営業かサラリーマンかなど)により掛けられる金額はまちまちとなっています。
年金の2階建て、3階建て部分に該当する年金制度です。
これに加入すると
掛け金は全額所得控除(小規模企業共済等掛金控除)が受けられ掛けるだけで所得税、住民税が削減できます。
つまり、貯金したらキャッシュバックがもらえるようなものといえばわかりやすいでしょうか。
自分の年金を積み立てているだけなのですがそれで税金が安くなるなんて夢のような商品ですね。
また運用益は非課税です。
そのため非常に増えやすい制度ともいえます。
もう一つがメリット・デメリットの両方でもありますが60歳まで引出しできない点もあります。
引き出しできませんので自由には使えませんが逆に言えばお金を強制的に老後資金を貯めるには最適な制度とも言えます。
詳しくは下記の記事を御覧ください。
個人型確定拠出年金(イデコ/iDeCo)とは、毎月決まった金額を積み立てることで老後の生活に備えるための公的な制度です。この制度最大の特徴は税金面で様々な優遇措置が取られていることです。他にもメリット・デメリットがありますの[…]
DINKS世帯が個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入する時のポイント
DINKS世帯や共働き世帯が個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を利用するときに悩む方が多いのが夫のみ加入すべきか
妻も利用すべきかという点です。
両方が加入すべき方がよい点
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は大変お得な制度ですが掛け金に上限があります。
そのため片方しか加入しないとなると掛けられる金額が少なくなってしまうのです。
この金額が少ないと思えば両方が加入するほうがよいでしょう。
また、考えたくないかもしれませんが離婚時に個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は年金分割の対象外となります。
そのため片方だけ掛けていた場合にはちょっと問題ですね。
その点からも夫婦両方が掛けた方が良いでしょう。
詳しくは下記を御覧ください。自営業向けの記事ですがサラリーマンでも離婚時は同じ考え方です。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にはもう1つ隠されたメリットがあることをご存知でしょうか?今回はこの隠されたメリットについて見ていきたいとおもいます。とくに自営業者の方やフリーランスの方は必見ですよ。個人型確[…]
収入が多いほうのみが加入すべき方がよい点
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は収入が多く税率が高い方が掛けた方が所得税や住民税の節税効果が高いです。
日本の所得税は「累進課税」といって所得が多い人ほど高い税率がかかるようになっています。
所得が195万円以下なら5%、195万円以上の部分10%、330万円以上の部分は20%、695万円以上の部分は23%といった具合です。
例えば5%の人が個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を年間10万円掛けても5千円しか節税効果ありませんが、
23%の人ならば2万3千円の節税効果があります。
この差は大きいですよね。
ですから二人合わせて掛けるほど生活に余裕がないなら収入が多い方に集中して掛けた方がお得となります。
専業主婦になる予定の場合
ただし専業主婦にもうすぐなるという方はお気をつけください。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は税金が安くなるのが最大のメリットですから専業主婦になるとそのメリットが享受できなくなります。
ですから近く専業主婦を予定している場合はお気をつけください。
専業主婦になるタイミングで掛け金を減らすという方法はありますけどね。
詳しくは下記を御覧ください。
iDeCo(個人型確定拠出年金)はかなりお得な制度ですので加入者がすごい勢いで伸びています。また、いろんなところで話題になっていますので飛びついて加入する人も多いでしょう。しかし、ちょっと冷静になってください。実はi[…]
DINKSの個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)まとめ
基本的には夫婦双方とも加入する方がよいと思われます。
ただし下記の条件に該当する場合は片方が加入する方がよいです。
・掛け金負担が大きいと感じる
・近々専業主婦になる場合
優先度としてはまず、収入の多い方が加入します。
満額加入してもまだ余裕がある場合、もう片方が加入します。
それでも余裕があれば下記のつみたてNISAなんかを検討するのがよいでしょうね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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つみたてNISAもあり
もうひとつオススメなのがつみたてNISAです。
つみたてNISAとは最大20年間投資信託を非課税で運用できる制度です。
こちらは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と違って所得控除がありませんが、
運用益はかからない制度でお金をためるのに便利な制度です。
SBI証券や楽天証券などでは毎日(毎営業日)積み立てることもできますので貯金箱に入れる感覚でお金を貯めることができます。
こちらは年間40万(夫婦それぞれ)積み立てることができますので、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と組み合わせて活用することをおすすめします。
所得控除がある分だけ個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の方が優先度は高めです。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を夫婦それぞれ掛けて、それでも余裕があればと言った感じでしょうか。
ただし、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と違いお金を自由に引き出せるというメリットはあります。
将来想定外のお金が必要になったとき使いやすいのはつみたてNISAの方です。
それらを勘案して考えると良いかもしれませんね。
詳しくは下記の記事をごらんください。
つみたてNISAとiDeCoどちらを優先?前回、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と国民年金基金を比較したところ好評でしたので続いてつみたてNISAと個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を比較してみたいと思います。[…]
つみたてNISAのおすすめは
つみたてNISAも個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)同様どこの証券会社や金融機関をつかうのか。
どの商品を購入するのかを選ぶ必要があります。
迷われている方は下記の記事を参考にしてみてください。
おすすめ金融機関はこちらを御覧ください。
シリーズものとして定期的に投稿してきました「証券会社の取扱商品を分析」ですがかなりのページ数になり、わかりにくくなってしまいましたのでここら辺でまとめてみたいと思います。つみたてNISA証券会社のシリーズ企画まとめつ[…]
つみたてNISA(積立NISA)の取扱商品が各社続々でてきています。特にSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券あたりはかなりの充実度です。また、商品数こそ少ないですが大和証券や野村證券、日本郵便もなかなかよいツボをつ[…]
トンチン年金、年金保険
ほかの候補としてはトンチン年金や年金保険があります。
これらは上記の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)やつみたてNISAと比べるとお得度がかなり低いので加入するのは保険料控除が受けられる範囲としておきましょう。
保険料控除が受けられる範囲なら結構お得です。
詳しくは下記を御覧ください。
あまり聞き慣れないかもしれませんが「トンチン年金」(トンチン保険ともいう)という保険商品があります。個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と少し毛色は違いますが老後に備えるという点では同様の商品です。今回はこの「トンチン年[…]
個人年金保険という方法もある将来の老後に備える制度としてこのページでも何度も紹介している「個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)」が人気です。それ以外に「個人年金保険」というものもありますので今回はご紹介していきます。[…]
まとめ
今回はDINKS世帯の老後資金対策についてみてきました。
今回の内容をまとめるとこんな感じです。
夫婦の財布は一緒にする
マネーフォワードなど家計簿ソフトをつかい見える化する
生活水準を上げすぎない
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)やつみたてNISAを活用する。
今回の記事を参考にお金を貯めていってくださいね。
おひとりさまの老後資金対策はこちらを御覧ください。
おひとりさま(単身世帯)が増加しています。すでに日本ではおひとりさま(単身世帯)の比率が全世帯の3分の1を超えています。離婚率、未婚率の上昇、出生率の低下、平均寿命の上昇など様々な要因によるものと言われていますね。最[…]
読んでいただきありがとうございました。