【サインポスト】新規上場株式(IPO)財務分析

11月21日に東証マザーズに新規上場しますサインポストの財務分析をしてみたいと思います。

サインポストが11月15日上場

サインポストが上場する11月21日は他に上場もなく、前後に上場予定がありませんので資金は集中しやすい環境下にあります。

しかし、北朝鮮問題やトランプ関連、安倍政権の忖度問題、衆議院選挙などで一気に地合が悪くなる可能性もはらんでいますので注意が必要です。

なお、財務分析は目論見書で掲載されている直近2年によります。

サインポストのビジネスモデル

サインポスト事業内容は金融機関及び公共機関向けのシステムコンサルティング事業、金融機関向けに先端IT技術等を提供するソリューション事業及び人工知能を活用したイノベーション事業となっています。

それでは詳しく見ていきましょう。

サインポストの具体的なビジネス内容

サインポストの主な事業は金融機関・公共機関に向けたサービスを展開。実績に基づくノウハウ・知識を最大限に活用してお客様の経営・業務課題を抽出。
抽出した課題から解決策となる情報化戦略、システム化構想、業務改善等をご提案し、解決策の実行となっていいます。

金融コンサルティング事業

銀行、証券会社、カード会社など金融機関向けに情報化戦略、システム化構想、業務改善をご提案。さらに、システムの企画・設計・開発・運用の実行支援・マネジメント支援を行なっています。

サインポスト金融部門

出所:サインポスト目論見書より

公共コンサルティング事業

中央官庁や地方自治体など、公共機関のお客さまとシステムに関する課題を解決し、組織全体の情報化推進を支援。ITに関わる課題に対して専門家(ア
ドバイザリー)として変化に適応するための支援を行なっています。

ソリューション事業

お客様の経営や業務の悩みを解決に導くために、先端のIT技術とナレッジを組合せてパッケージ化し、お客様にご提供する
ことで、お客様の経営・業務課題を解決しています。

サインポストビジネスモデル

出所:サインポスト目論見書より

イノベーション事業

A.i.を活用してゼロから商品・サービスの開発を行い、新しいビジネスモデルを展開しています。
面白いのが下記のワンダーレジという商品です。

A.iを使うことで一括認識が可能になるとのこと。

サインポストレジ

出所:サインポストWEBページより

サインポスト事業系列

出所:サインポスト目論見書より



サインポストの収益性


売上高総利益率

次に粗利の部分にあたる売上高総利益率からみていきましょう。

売上高総利益率をみることでその企業の商品力をみることができます。

27年度32.04%

28年度32.86%

と微増ですね。

この系統の企業としては平均レベルですかね。

売上高営業利益率

次に本業の儲けを表す売上高営業利益率です。

27年度10.91%

28年度9.96%

こちらも微減ですね。

これも平均的レベルかもしれません。

少し販売費及び一般管理費が増えているのは上場関連費用でしょうかね

売上高経常利益率

次に利息や営業外収益を含めた売上高経常利益率をみていきます。

27年度10.39%

28年度9.67%

こちらも微減です。

支払利息はそれなりにありますがそれほど影響があるレベルではありません。

売上伸び率

売上げの伸びはこんな感じです。

27年度+4.13%

28年度+19.98%

と直近で急激に上がっています。

扱っている商品も面白いですね。

収益性まとめ

売上げの伸びはそれなり、収益性もそれなりです。

シーエスランバーの安全性


流動比率

次に短期的な支払能力をみる流動比率です。

27年259.14%

28年231.07%

と少し悪化しています。

しかし、流動比率の目安は100%ですから問題全くありません。

ちょっと気になるところは現金預金の割合がかなり下がっているところですね。

仕掛品が多くなっています。

仕掛品とは作りかけの商品です。

ワンダーレジなんでしょうか?

自己資本比率

総資産に占める自己資本の比率である自己資本比率はどうでしょう?

27年29.4%

28年33.1%

と大きく向上しています。

もともと悪くはないですから自己資本の面では安心できる状況ですね。

キャッシュフロー

キャッシュフローは27年度は

営業活動がプラス

投資活動がマイナス

財務活動がプラス

28年度は

営業活動がマイナス

投資活動がマイナス

財務活動がマイナス

となっています。

キャッシュフロー上ではかなり気になる感じですね。

特に28年度は営業活動も大きなマイナスとなっております。

これが一時的なのかどうかでしょう。

大きな要因は前述の仕掛品です。

安全性まとめ

自己資本比率は問題ありませんが、資金面で少し不安があります。

サインポストの株価


PER、PBR

PER、PBRをみるとそれなりです。

成長性はこの手の企業としてはそこまで高くありませんからそこをどう捉えるかでしょうね

既存株主

既存株主は個人の方が多いです(役員や従業員含む)

またロックアップは90日、1. 5倍となっている方も多いです。

業種的に結構初値はいきそうですからその人たちの同行でその後の株価が左右されそうですね。

まとめ


今回はサインポストの財務を中心に分析してみました。

業績の伸びはそこまででありませんが人工知能など高騰しそうな要素はあります。

そのため初値は面白いかもしれませんね。

次回は初値予想をしてみたいと思います。

また、IPOをこれから始める方は下記ページを読んでいただくことをおすすめします。

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