菅政権になって携帯電話料金に対する圧力が強くなり、ドコモ、au、ソフトバンクがそれぞれオンライン専用のブランドとなるahamo(ドコモ)、povo(au)、LINEMO(ソフトバンク)を立ち上げました。
今までと比較するとかなり安い料金プランなっており、乗り換えを検討している方も多いでしょう。
しかし、ちょっとお待ち下さい。
実は多くの方はこれら3社に乗り換えるよりも、先日新料金プランを発表したauのセカンドキャリアであるUQモバイルを選択した方がお得に使えるケースが多いのです。
また、おそらくソフトバンクのセカンドキャリアであるワイモバイルも対抗して同様のプランを出してくることが予想されます。
今回はそのあたりも踏まえてドコモ(ahamo)、au(povo)、ソフトバンク(SoftBank on LINE)、楽天モバイル、UQモバイルを比較していきましょう。
※追記:楽天モバイルの新料金プランを反映、ソフトバンクが新ブランドの名称を正式発表。価格もpovoに合わせて来ましたので修正しております。
ahamo、povo、SoftBank on LINE、楽天モバイルの料金プラン比較
それではまず今回発表されたahamo(ドコモ)、povo(au)、SoftBank on LINE(ソフトバンク)と以前から同額プラン出しているRakuten UN-LIMIT V(楽天モバイル)の料金プランを比較してみましょう。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
ブランド・料金名 | ahamo(ドコモ) | povo(au) | LINEMO(ソフトバンク) | Rakuten UN-LIMIT Ⅵ(楽天モバイル) |
基本料金 | 2,700円(税込2,970円) | 2,480円(税込2,728円) | 2,480円(税込2,728円) | 〜2,980円(税込3,278円)の段階制 |
高速データ通信容量 | 20G | 20G | 20G | 1Gまで0円 3Gまで980円 (税込1,078円) 20Gまで1,980円 (税込2,178円) それ以上無制限で2,980円 (税込3,278円) (楽天エリア外は5GBまで) |
超過時速度 | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps |
未使用データ容量の 次月繰り越し | なし | なし | なし | なし |
テザリング | 追加料金無し | 追加料金無し | 追加料金無し | 追加料金無し |
無料音声通話 | 1回5分まで無料 | なし(+500円:税込550円で1回5分まで無料) | なし(+500円:税込550円で1回5分まで無料) | 通話放題(楽天エリア内でRakuten Link利用時) |
5G対応 | あり | あり(夏以降) | あり | あり |
キャリアメール | なし | なし | なし | あり(rakuten.jp) |
受付 | オンライン専用 | オンライン専用 | オンライン専用 | WEB、店頭 |
その他 | 先行申込で3,000ポイント | データ使い放題24時間(200円:税込220円) | LINEは使い放題(カウントフリー) | 1年無料 SPU+1倍 |
多少の違いはあるものの各社ほぼ横並びの料金やサービスとなっていますね。
4社のプランの違い
違いとしてはまずpovo(au)とLINEMO(ソフトバンク)は基本料金が2,480円となっています。
他より安い形ですね。
ただし、無料音声通話がついていません。
ahamo(ドコモ)は他社に対抗して1回5分まで無料そのままに値下げを行い、税込み3000円を割る水準(2,970円)となっています。
他社が1回5分まで無料のオプション500円分をつけると少し高くなります。
これが必要かどうかでしょう。
ただし、この無料音声通話って最近急激に増えているナビダイヤル(0570)など例外も多いので必要性がどうかという部分もありますが。
高速データ通信容量は3社とも20Gとなっています。
Rakuten UN-LIMIT V(楽天モバイル)は独自路線で高速データ通信容量がエリア内なら無制限です。
また、通話も楽天エリア内なら無料です。
スペックだけ見れば一番良いですね・・・
しかし、まだまだ楽天モバイルの楽天エリアはかなり狭いです。(楽天エリア外でもau回線を使うので繋がります)
また、楽天エリア内でもまだ電波が弱いところがありますのでそれ目当てだとちょっと厳しいです。今後に期待でしょう・・・
また、SoftBank on LINEはLINEがデータ使用に含めないカウントフリーとなっています。
povo(au)はデータ使い放題24時間(200円)というオプションを用意しています。これは地味に使えそうですね。
あとは楽天モバイルのみが店頭で受付をするという違いもあります。
20Gも必要なのか問題
今回の新料金プランかなり今までと比べて安くはなっています。
しかし、多くの人は3社横並びとなっている高速データ通信容量20Gを持て余してしまう可能性が高いでしょう。
特に自宅や職場、学校など生活範囲でWi-Fi環境が整っている方は特にです。
ちなみに20Gバイトの通信量の目安はソフトバンクが自社のWEBサイトで公開しています。
そちらを参考にみてみましょう。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
メールの送受信 | およそ41,800通/月 | およそ1,393通/日 |
ニュースサイトの閲覧 | およそ69,800ページ/月 | およそ2,327ページ/日 |
動画の視聴 | およそ90時間/月 | およそ3時間/日 |
音楽ダウンロード | およそ5,000曲/月 | およそ167曲/日 |
ここまで外で使う人がどれだけいるのか・・・という感じなんですよ。
当然ながらWi-Fi環境ならこのカウントには入りません。
ですからWi-Fi外で動画見まくりとかテザリングしまくりじゃないとなかなか達成できないレベルなのです。
※テザリングとはスマートフォンのデータ通信を利用して、
ちなみに私の場合はよく使ったな・・・ってときでも3G行くか行かないかって感じですね。(PCのテザリングは極たまにしますが、外で動画は見ません)
データ通信をあまりしないならセカンドキャリアの方がお得かも
今まで見てきたようにahamo(ドコモ)、povo(au)、SoftBank on LINE(ソフトバンク)とも高速データ通信容量の上限が20Gとなっており、ヘビーに使う人にはよいですが、それ以外の人には過剰なプランとなっています。
そんな場合は今回発表されたオンライン専用のブランドを使うよりも従来からあるセカンドキャリアのUQモバイルやワイモバイルや格安SIMの方がお得になるケースが多いと思われます。
特にUQモバイルは先日のpovo(au)に合わせてお得なプランを発表していますからおすすめですね。
ちなみにUQモバイルやワイモバイルといったセカンドキャリアと格安SIMでは速度がかなり異なりますのでご注意ください。
UQモバイルのくりこしプランSがおすすめ
UQモバイルは2021年2月1日から「くりこしプラン」という新料金プランの提供の開始をします。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。(価格は税抜)
ブランド・料金名 | くりこしプラン S | くりこしプラン M | くりこしプラン L |
基本料金 | 1,480円(税込1,628円) | 2,480円(税込2,728円) | 3,480円(税込3,828円) |
高速データ通信容量 | 3G | 15GB | 25GB |
超過時速度 | 300kbps | 1Mbps | 1Mbps |
未使用データ容量の 次月繰り越し | 翌月繰り越し | 翌月繰り越し | 翌月繰り越し |
テザリング | 追加料金無し | 追加料金無し | 追加料金無し |
無料音声通話 | なし。オプションで下記 最大60分国内通話定額500円(税込550円) 国内通話10分かけ放題700円(税込770円) 国内通話かけ放題1,700円(税込11,870円) | なし。オプションで下記 最大60分国内通話定額500円(税込550円) 国内通話10分かけ放題700円(税込770円) 国内通話かけ放題1,700円(税込11,870円) | なし。オプションで下記 最大60分国内通話定額500円(税込550円) 国内通話10分かけ放題700円(税込770円) 国内通話かけ放題1,700円(税込11,870円) |
5G対応 | なし(5G対応プランは後日発表) | なし(5G対応プランは後日発表) | なし(5G対応プランは後日発表) |
キャリアメール | あり(uqmobile.jp) | あり(uqmobile.jp) | あり(uqmobile.jp) |
受付 | WEB、店頭 | WEB、店頭 | WEB、店頭 |
その他 | 節約モード | 節約モード | 節約モード |
最大の特徴は使わなかった高速データ通信容量を翌月繰り越しができることでしょう。
ですからデータ利用に波がある人は今月は少なくしか使わなければ次の月はたくさん使えるようになるのです。
特におすすめは「くりこしプランS」です。
前述のように私の利用は3Gいくかいかないかですからくりこしプラン Sで十分なんですよ。
多くの方が私と同様の判断になると思われます。
3Gでできること
ちなみに先程のソフトバンク算定のデータを参考に3Gの利用できる範囲を見ると以下のとおりです。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
メールの送受信 | およそ6,270通/月 | およそ208通/日 |
ニュースサイトの閲覧 | およそ10,470ページ/月 | およそ349ページ/日 |
動画の視聴 | およそ13.5時間/月 | およそ27分/日 |
音楽ダウンロード | およそ750曲/月 | およそ25曲/日 |
Wi-Fi外の利用がこれだけで収まるなら3Gのプランで充分なんですよ。
こちらなら前述の3社が発表したプランよりも1,000円以上安くなるわけです。
くりこしプランM以降は・・・
なお、「くりこしプラン M」になると各キャリアのオンライン専用プランとの比較になってきて繰り越しの違いはあるもののお得度はほとんどありません・・・
UQモバイルの料金プランについて詳しくは下記の公式サイトを御覧ください。
まとめ
今回は「ahamo、povoよりもほとんどの人はUQモバイルの新料金プランの方がお得な件」と題して話題となっている各キャリアのネット専用プラン及びUQモバイルの新料金プランを比較してみました。
結論としては以下です。
- 多くの人は20Gも必要ない
- 3G以内の利用ならUQモバイルのくりこしプラン Sがお得
- 〜20Gまでは楽天モバイルがお得だが回線範囲が要注意。
- それ以上使うなら各キャリアのネット専用プランが視野
おそらくUQモバイルに対抗してソフトバンクのセカンドキャリア「ワイモバイル」も新プラン出すでしょうし、その他の格安SIMも生き残りをかけて隙間をぬったプランを出してくるでしょう。
個人的には
まずは各キャリアのネット専用プランに飛びつくのではなく自分自身が高速データ通信をどれだけ使っているのか確認してそれを含めて検討してみてくださいね。
なお、確認は利用中のキャリアのマイページなどでできます。
※楽天モバイルとワイモバイルが新プランを発表しました。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
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