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S&P500やNYダウの暴落前の先行指標として「ラッセル2000」を知っておこう

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炭鉱のカナリア

S&P500やNYダウなどとりも先行して動くと言われる指標があることことをご存知でしょうか?

ラッセル2000」です。

特に暴落時にはかなりの確率で先行して動くんですよ。

それなりにマイナーな指標のため最近米国株に興味を持った方は聞いたことないかもしれません。

今回は「ラッセル2000」指数について見ていきます。

目次

ラッセル2000は小型株の株価指数

ラッセル2000は米コンサルタント会社のラッセルインベストメント社が1984年に開発した米国の代表的な小型株指数です。

具体的には米国の証券取引所(ニューヨーク証券取引所、NASDAQなど)に上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの2000銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数となります。

時価総額上位1000銘柄が入っていませんで構成銘柄のほとんどは小型株というわけなのです。

そのため、小型株を投資対象としている投資信託などはこちらをベンチマークとしているケースが多いですね。

ラッセルシリーズ

ちなみにラッセルシリーズは他にもあります。

もともと時価総額上位3000社のラッセル3000という指標がありますが、そこから上位1000銘柄を除いたのがラッセル2000となっています。

逆に時価総額上位1000銘柄だけのラッセル1000という指数もあります。

ちょっとややこしいですが、まとめるとこんな感じです。

指数名 対象銘柄
ラッセル1000 時価総額1位〜1000位
ラッセル2000 時価総額1001位〜3000位
ラッセル3000 時価総額1位〜3000位

ラッセル2000の構成銘柄

ラッセル2000は2000銘柄あります。

さらに小型株ばかりですから銘柄をみても知名度がある銘柄は少ないですね。

とくに今の構成銘柄はヘルスケアが多い感じです。

なお、構成銘柄は1年に1回みなしが入ります。

時価総額1001位〜3000位はどんどん変わっていきますが、その都度変えるわけではありません。

ラッセル2000は炭鉱のカナリア

それではなぜラッセル2000は先行指標として機能するのでしょう。

理由は簡単、小型株は景気に敏感なためです。

景気が悪くなれば小型株の方が影響を受けやすいためです。

そのため、景気の先取りで動くケースが多いんですよ。

ですから暴落の先行指標として利用されるのです。

ちなみにラッセル2000の構成銘柄とNYダウの構成銘柄では時価総額が100倍以上違います。

それだけ景気に左右されやすい銘柄が指数にはいっているのがラッセル2000なんです。

ちなみにラッセル2000は「炭鉱のカナリア」と呼ばれたりもします。

炭鉱のカナリアとは何らかの危険が迫っていることを知らせてくれる前兆をいいます。

有毒ガスが発生した場合、人間よりも先にカナリアが察知して鳴き声が止むことから、炭鉱労働者がカナリアを連れて坑道に入ったことに由来するそうです。

株の世界でも暴落時のカナリアの役割をするというわけですね。

ラッセル2000とS&P500

それでは実際どれくらい先行指標として働いているのでしょう?

下記はここ1年のラッセル2000(青)S&P500(橙)のチャートす。
ラッセル2000チャート
出典:Google FInanceより

基本は同じような動きですが、少しだけ先行してラッセル2000が動いているのがわかるでしょうか?

ラッセル2000の方が先に動くケースが多いのです。

特に大きな暴落時はさらにわかりやすい動きとなります。

とくにリーマン・ショック時がわかりやすかったですね。

ラッセル2000のピークから約3ヶ月遅れてNYダウやS&P500がピークを迎えて暴落が始まったのです。

かなり先行指標として機能していたことがわかります。

ラッセル2000は値動きが大きめ

また、ラッセル2000は小型株が中心ですから値動きはかなり大きめとなります。

こちらはwikiペディアにあったラッセル2000のリターンとトータルリターンです。

上げ下げがかなり極端ですよね。

上がっている年は40%以上のプラスだったり、マイナスの年は30%以上のマイナスだったり・・・

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

リターン トータルリターン
1995 26.21% 28.45%
1996 14.76% 16.49%
1997 20.52% 22.36%
1998 −3.45% –2.55%
1999 19.62% 21.26%
2000 −4.20% –3.02%
2001 1.03% 2.49%
2002 −21.58% –20.48%
2003 45.37% 47.25%
2004 17.00% 18.33%
2005 3.32% 4.55%
2006 17.00% 18.37%
2007 −2.75% –1.57%
2008 −34.80% –33.79%
2009 25.22% 27.17%
2010 25.31% 26.85%
2011 −5.45% –4.18%
2012 14.63% 16.35%
2013 37.00% 38.82%
2014 3.53% 4.89%
2015 −5.71% –4.41%
2016 19.48% 21.31%
2017 13.14% 14.65%
2018 −12.18% −11.01%
2019 23.72% 25.52%

動きが極端なので先行指標としてわかりやすいというのもあるのでしょうね。

ラッセル2000への投資はETFで可能

ラッセル2000へ投資をしたいと思われた方も見えるかもしれません。

あえて自分で投資をしていると着目しますから先行指標を意識しやすいですからね。

ラッセル2000をベンチマークとした米国上場のETFでは

iシェアーズ ラッセル 2000 ETF(IWM)
が有名ですね。
他にも
バンガード・ラッセル2000ETF(VTWO)
というETFもあります。
2つのETFともSBI証券など日本の米国株を扱っている証券会社ならたいてい購入可能ですね。

ラッセル2000の動向をチェック

ラッセル2000は日本ではマイナーな指数ですが、米国ではそうではありません。

アメリカのyahooFinanceをみるとトップ画面にS&P500やNYダウ、NASDAQと並んで表示されているんですよ。

>>アメリカのヤフーファイナンス

まとめ

今回は「S&P500やNYダウの暴落前の先行指標として「ラッセル2000」を知っておこう」と題してラッセル2000についてみてきました。

S&P500やNYダウが暴落すれば日本の株にも少なからず影響があります。

米国株をやっていない方もラッセル2000はチェックしておくことがおすすめですね。

他にもいろいろな先行指標と言われる指数があります。合わせて抑えておきましょう。

なお、米国株や米国ETFを買うならSBI証券がおすすめですよ。

関連会社の住信SBIネット銀行を利用すれば為替手数料も安いですし、米国株で貸株なんてことも可能です。

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