【トレードワークス】新規上場株式(IPO)財務分析。かなり面白そうな銘柄

11月28日にジャスダックに新規上場しますトレードワークスの財務分析をしてみたいと思います。

トレードワークスが11月29日上場

トレードワークスが上場する11月29日は他に上場はありませんが、前日の28日に
クックビズ、幸和製作所、ポエックの3社が上場します。

そのため資金が分散する可能性があります。

また、北朝鮮問題や安倍政権の忖度問題などで一気に地合が悪くなる可能性もはらんでいますので注意が必要です。

なお、財務分析は目論見書で掲載されている直近2年によります。

トレードワークスのビジネスモデル

トレードワークスの事業内容は証券システム開発事業とこれらに付帯するFX(外国為替証拠金取引)システム事業及びセキュリティ診断事業となっています。

それでは詳しく見ていきましょう。

トレードワークスの具体的なビジネス内容

トレードワークスは主に三つの柱でビジネスを行っています。

主力製品は、証券会社の投資家向けのインターネット取引業務に対応した「Trade Agent」、

東京証券取引所よりISVとして認定された証券取引所売買端末「Mars Web」、

高機能ディリングシステム「Athena」

相場操縦、作為的相場形成、インサイダー取引など不正な取引を監視する「MTS」などがあります。

トレードワークスビジネスモデル

出所;トレードワークス目論見書より

証券システム事業

証券会社や金融情報システムサービス会社向けのシステム開発、保守、運用を行っています。

従来までのパッケージ製品販売、請負開発、製品導入後の製品保守、運用サービスに加えて、今後はSaaSと呼ばれるクラウドを利用した顧客に対して機能の提供のみを行うサービス形態が主流になると考え「Trade Agent」、「Athena」、「Mars Web」を主力製品と位置づけ、積極展開しています。

FX(外国為替証拠金取引)システム事業

主にFX会社向けのシステムの開発、保守、運用を行っています。パッケージ製品販売や請負開発、また製品導入後の保守、運用サービスを行っています。

セキュリティ診断事業

ソフトウェアやネットワークによる個人情報等の漏洩や第三者からのシステムへの不正侵入、不正操作の危険性を診断するサービスを提供している事業です。


トレードワークスの収益性


売上高総利益率

次に粗利の部分にあたる売上高総利益率からみていきましょう。

売上高総利益率をみることでその企業の商品力をみることができます。

27年度33.61%

28年度33.41%

と微減ですね。

そんなに悪い水準でもないので問題ないでしょう。

売上高営業利益率

次に本業の儲けを表す売上高営業利益率です。

27年度12.31%

28年度12.39%

こちらは微増ですね。

これもそれなりに高い水準にありますので問題無いでしょう。

上場前は販売費及び一般管理費は大きくなりがちですがそれがおさえられた感じはあります。

売上高経常利益率

次に利息や営業外収益を含めた売上高経常利益率をみていきます。

27年度11.96%

28年度12.07%

こちらも微増です。

営業利益率と比較して差があるのは支払利息と社債発行費償却の部分が大きいです。

売上伸び率

売上げの伸びはこんな感じです。

27年度+10.07%

28年度+41.84%

と急激に伸びていますね。

これは一時的なのかどうかは確認が必要なところでしょう。

収益性まとめ

売上げの伸びは高く、収益性もそれなりです。

トレードワークスの安全性


流動比率

次に短期的な支払能力をみる流動比率です。

27年239.26%

28年234.01%

と推移しています。

また、流動比率の目安は100%ですから問題全くありません。

自己資本比率

総資産に占める自己資本の比率である自己資本比率はどうでしょう?

27年41.7%

28年54.5%

と大きく伸びています。

もともと悪くはないですから自己資本の面ですしこの面では盤石でしょうね。

キャッシュフロー

キャッシュフローは27年度

営業活動がプラス

投資活動がプラス

財務活動がプラス

28年度は

営業活動がプラス

投資活動がマイナス

財務活動がマイナス

となっています。

両年ともフリーキャッシュフローがプラスです。

資金面で当面問題なるになることは少なそうな感じです。

安全性まとめ

資金面で問題になることはなさそう。

トレードワークスの株価


PER、PBR

PER、PBRをみるとかなり割安です。

成長性も高く、ネット関連、クラウド関連、セキュリティ関連と時流の内容を絡んでいますのでおもしろそうな水準です。

既存株主

既存株主はベンチャーキャピタルが見当たりません。

上位株主には証券会社がいます。カブドットコムや日産証券、三木証券など。

また役員にも元マネックス証券、岡三証券の社員などもいてこのあたりからも取引先との関係性は深そうです。

ロックアップは180日の方、90日or1.5倍の方がいます。

日産証券にはロックアップがかかっていませんね。

ストックオプションもそれなりにありますが行使期間が1年以上先です。

まとめ


今回はトレードワークスの財務を中心に分析してみました。

そもそもの規模が小さいですので初値はそれなりにつきそうですけどね

次回は初値予想をしてみたいと思います。

また、IPOをこれから始める方は下記ページを読んでいただくことをおすすめします。

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