好成績から人気の高いARK社のETF。
2021年3月30日に新しいETFが爆誕します。
ARKX(宇宙開発ETF)です。
今回はARKX(宇宙開発ETF)について解説していきます。
ARK社とは
ARK社(アーク・インベストメント・マネジメント・LLC)はアメリカの調査会社でいくつかのETFを発売しています。
ARK社の最大の特徴はポートフォリオマネージャーのキャシー・D・ウッド氏の運用や銘柄選定がうまいのか、発売しているETFがどれも好成績となっていることでしょう。
かなりの好成績であることもあり、日本の大手証券会社で取り扱いが無いにも関わらず日本でも購入者が増えているそうです。
購入方法等は以下の記事を御覧ください。
なお、日本でも日興アセットマネジメントがARK社に出資し戦略的パートナーとして助言をもらい「グローバル・フィンテック株式ファンド」や「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」、「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」などが販売されていますね。
また、ARK社のETFは「破壊的イノベーション」をテーマとしているのも特徴と言えるでしょう。
破壊的イノベーションとは
破壊的イノベーションとは業界構造を劇的に変化させるイノベーション(革新)のことです。
ARK社では以下の3つの条件を破壊的イノベーションとして定義しています。
- 劇的に生産性の向上をもたらすこと
- 急激なコスト低下をもたらすこと
- 他のイノベーションを創出するプラットフォームであること
過去に当てはめると
がそれに当たるとされ現在はゲノム解析、ロボティクス、プロックチェーン、エネルギー貯蓄、人工知能などに注目しているようです。
ARKX(宇宙開発ETF)とは
それでは本題のARKXについて見ていきましょう。
正式名称は「ARK Space Exploration&Innovation ETF」です。
ちなみに「Space Exploration&Innovation」を日本語に直訳すると宇宙探査とイノベーションとなります。
ARKXの概要
ARKXは前述の通り、宇宙開発関連のETFです。
資産の少なくとも80%を投資テーマである宇宙探査に従事する企業の国内および海外の株式に投資をします。
銘柄数としては40-55を予定しているようです。
なお、宇宙開発を、地球の表面を超えて発生する技術的に有効な製品および/またはサービスをリード、有効化、または恩恵を受けることと定義しています。
例として衛星やロケットなど、軌道空間でプラットフォームを打ち上げ、製造、サービス、または運用する会社
軌道下空間でプラットフォームを打ち上げ、製造、サービス、または運用するが、惑星の周りの軌道に留まるのに必要な速度に達していない会社
宇宙探査関連企業が付加価値のある航空宇宙事業を成功させるために使用する技術を開発する企業(人工知能、ロボット工学、3D印刷、材料、エネルギー貯蔵が含まれます。)
農業、インターネットアクセス、グローバルポジショニングシステム(GPS)、建設、イメージング、ドローン、エアタクシー、電気航空機などの航空宇宙活動の恩恵を受けることができる企業
などが挙げられています。
宇宙快活に活かせる技術を持った企業や航空宇宙の恩恵を預かれる企業も対象としていることから意外と幅広い銘柄が投資対象となりそうなETFですね。
経費率
経費率は
です。
他のARK社のETFと同じですね。
アクティブ型としてはそれなりの経費率です。
開始日
開始日は
3月26日時点の投資先
まだ開始されていませんが、投資先は公表されています。
3月26日時点の投資先は以下のとおりです。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
投資比率 | 会社名 | ティッカー |
8.47% | ニコン・トリンブル | TRMB |
6.10% | 3D Printing Etf(ARK社ETF) | PRNT |
5.62% | Kratos Defense & Security Solutions, Inc | KTOS |
4.97% | L3Harris Technologies Inc | LHX |
4.91% | JD.com | JD |
4.56% | コマツ | 東証(6301) |
4.47% | ロッキード・マーティン | LMT |
4.23% | イリジウム・コミュニケーション | IRDM |
3.90% | タレスSA | HO |
3.48% | ボーイング | BA |
あまり見慣れない企業が並んでいますが、なんと日本のコマツが6位に入っていますね。
重機といえばコマツ。。ってところがありますので宇宙でもその技術が活かせるという判断なのでしょう。
組入比率一位のニコン・トリンブルはニコンとTrimbleの合弁企業で、測量機器のメーカーです。
2位は自社のETFである「3D Printing ETF」を入れていますね。
なお、10位以下の組入銘柄はこちらで確認できます。
Amazon、Google、アリババ、Netflix、テンセントなど直接あまり宇宙と関係なさそうな銘柄も入っているのが面白いところです。
逆にARK社のETFにかなり多く含まれているテスラは39位までには入っていませんね。
>>ARK Space Exploration&Innovation(ARKX)(PDFなのでお気をつけください)
グローバル・スペース株式ファンドはすでに日本でも買える
ちなみに日興アセットマネジメントがARK社に出資し戦略的パートナーとして助言をもらって運用しているファンドに今回ご紹介したARKXに似たコンセプトの商品が存在しています。
グローバル・スペース株式ファンドです。
簡単に概要をご紹介しておきましょう。
グローバル・スペース株式ファンドとは
グローバル・スペース株式ファンドは日本を含む世界の金融商品取引所に上場されている宇宙関連ビジネスを行なう企業 および宇宙関連ビジネスの恩恵を受ける企業の株式に投資をする投資信託です。
かなりARKXに近いコンセプトとなっています。
信託報酬
信託報酬率
です。
ARKXと比べると少し高めですね・・・
グローバル・スペース株式ファンドの取り扱い金融機関
グローバル・スペース株式ファンドは他の日興アセットマネジメントがARK社に出資し戦略的パートナーとして助言をもらって運用しているファンドと比較して取り扱い証券会社が多くなっています。
グローバル・スペース株式ファンドの成績
ちなみにグローバル・スペース株式ファンドの成績は以下のとおりです。(2.28時点)
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
一ヶ月 | 六ヶ月 | 一年 | |
トータルリターン | 1.80% | 37.37% | 60.63% |
かなりの好成績となっていますね。
ARKXもこれと同じような感じになるのでしょうか?
まとめ
今回は「ARK社の新ETF【ARKX(宇宙開発ETF)】が爆誕。投資銘柄や概要を解説」と題してARK社の新ETFであるARKXをご紹介しました。
まだ開始されていませんので成績がどうなるのかはわかりませんが、他のARK社のETFやグローバル・スペース株式ファンドの成績をみればこちらも期待できそうな予感があります。
ぜひチェックしてみてくださいね。
日本でも気軽に買えるようになるとよいんですけどね・・・
今、日本でARK社のETFを買うならIG証券のCFDが個人的におすすめです。
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