新しいNISAで高配当株を買うのは正解?私はインデックスファンド一択だと思う理由

ツイッター上で興味深い投稿をいくつか見かけました。

NISAの非課税期間が無期限化されたら高配当株を買うとお得というもの。

今回はこの件を考えてみましょう。

個人的には非課税期間が無期限化されてもインデックスファンド一択ですね。

なお、NISAの非課税期間が無期限化の件はこちらで解説しております。

非課税期間が無期限化したNISAで高配当株?

まずNISA非課税期間が無制限化した場合に高配当株を買う場合のメリット、デメリットを見てみましょう。

個人的にはデメリットのほうが大きいと考えます。

メリット:配当が非課税化

まずはメリットからです。

個人の配当金に対する税率は、20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)です。

NISA内で買えばその配当金が非課税となります。

かなり大きなメリットとなりますね。

今までは5年という制限付きだったのが、無制限化するのですから比較するとかなり大きなメリットですね。

これに異論はありません。

デメリット1:複利が活かしにくい

次にデメリットです。

まずひとつ目のデメリットは複利が活かしにくいということです。

配当金はたしかに非課税で受け取ることができますが、その配当分の再投資を行おうとすると非課税枠を別で消費することになります。

枠を目一杯使っている場合は再投資ができないということにもなります。(非課税では)

そうなれば配当分について複利効果が得られないということになってしまうのです。

長期投資の最大のポイントと言っても過言ではない複利効果をうまく得られないのは大きなデメリットですね。

複利効果について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

また、多くの高配当株は成熟企業でこれから大きく成長するものではありませんしね。

たくさん配当金を出すってことはその時点で成長を諦めているという部分もあるんですよ。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

デメリット2:その企業はこの先も安泰?

2つ目のデメリットは個別株を買う場合に発生するものです。

非課税期間が無期限化で買うということはかなり長い期間持つ目的で買うはずです。

しかし、個別株の場合はその会社がその先もずっと安泰とは限らないというリスクがあります。

貴重な非課税期間が無期限で買える枠でわざわざそのリスクをとって買うのはどうかと思うんですよ。

技術進歩によって衰退するビジネスもありますし、新たな企業に取って食われるリスクもあります。

さらにはそもそものそのビジネスの需要が消滅してしまうなんてことも普通にあります。

ですから長期で成功し続ける企業を狙い撃ちするのはかなり困難なんですよ。

今良い企業でも今後どうなるかなんて誰にもわかりませんからね。

特に高配当株の企業はすでに成長をあまり狙っていない成熟企業ですからその可能性がそれなりにありそう。

なお、新しいNISAでは銘柄の入れ替えが可能です。(その年の枠は消費しますが)

したがってある程度チェックできる方ならこの点は大きな問題にはならないとは思いますが。

ただし、放置は危険かもしれません。



非課税期間が無期限化したNISAでインデックスファンドがおすすめの理由

私は非課税期間が無期限化したNISAならインボイスファンド一択だと考えます。(遊びで他も入れる分には良いでしょうが、メインはインボイスファンドを推奨)

それは以下の理由からです。高配当株の逆ですね。

複利効果をより活かせる

インデックスファンドとは「日経平均株価」とか「TOPIX」とか「NYダウ」などの株式指標(インデックス)と連動することも目指す投資信託です。

それらの株式指標は市場平均を指しています。その平均になるように運用するのです。

平均より上の方がいいじゃんと考える方も多いでしょう。

しかし、平均より上を目指そうとすれば取引が多くなったり、人件費や調査にお金がかかったりして経費が多く掛かります。

結局はマイナスとなってしまうようなことも多くあるのです。

つまり、大きくは狙わない変わりにその市場の平均くらいの利益を享受できるのがインデックスファンドということです。

また、インデックスファンドは基本的に配当(分配金)を出さないところがほとんどです。

そのため、成長分を含めて自動的に非課税枠内で再投資をされるイメージとなります。

つまり、より複利効果を活かしやすいのです。

スター企業が入れ替わっても成長を享受できる

前述の個別株の例だと企業が衰退してしまうリスクをご紹介しました。

しかし、インデックスファンドは個別企業が衰退したとしても新しいスター企業の成長を享受できるのです。

その国などの企業全体に投資をするみたいなものですからね。

例えば2022年11月末の世界時価総額ランキングは以下のとおりです。

1位アップル
2位サウジアラムコ
3位マイクロソフト
4位アルファベット(Google)
5位Amazon
6位パークシャ・ハサウェイ
7位テスラ
8位ユナイテッド・ヘルスグループ
9位ジョンソン&ジョンソン
10位エクソンモービル

20年前の2002年では以下の通り。

1位マイクロソフト
2位ゼネラル・エレクトリック
3位エクソンモービル
4位ウォルマート
5位ファイザー
6位シティグループ
7位J&J
8位BP
9位AIG
10位 IBM
マイクロソフトやエクソンモービルなど一部は20年間強いままですが、かなり入れ替わっているのがわかりますね。
それだけ同じ企業が強いままというのは難しいということです。
個別株で長期間持つというのはここをピンポイントである程度当てる必要があるので大変なんですよ。
当たれば大きいんですけどね。
しかし、インデックスファンドなら全体を享受できますので、もし強い銘柄が入れ替わっても問題が無いのです。
どの地域や分野のインデックスファンドを買うのかという問題はありますけどね。
全世界株のインデックスファンドならどの国のどの企業が大きく成長してもある程度その成長を享受可能です。



まとめ

今回は「新しいNISAで高配当株を買うのは正解?私はインデックスファンド一択だと思う理由」と題して非課税期間が無期限化したNISAで高配当株を買うことについてみてきました。

非課税期間が無期限化したNISAで高配当株という戦略はおすすめしませんね。

長期で非課税運用できるなら分配を出さない信託報酬率の低いインデックスファンド一択かな。

個人的には非課税期間が無期限化したNISAでインデックスファンドだけでは面白くありませんので、個別株も一部入れると思います。

しかし、それは将来成長が見込めそうな会社をピックアップして数社かなって思ってます。

私が個別株を入れるなら高配当株じゃなくて成長株ですね。

なお、まだ新しいNISAをどこの証券会社にするか決めてない方は早めがよいですよ。

私は次年度の受付を開始した10月2日に動いていますが、25日開設までにかかりました。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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