トンチン年金(長生き年金)が大人気
最近だいぶ前に書いた下記のトンチン年金の記事のアクセスが急騰しています。
なぜだろう?と思ってましたが今日のモーニングサテライトを見て納得しました。
野村証券と三井住友銀行が新しいトンチン年金(ながいき年金)を発売するみたいですね。
今回はこの件を見ていきたいと思います。
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トンチン年金とは
トンチン年金とは簡単に言えば長生きに備えるための保険です。
長く生きれば得をして早く亡くなれば損をする仕組みで長生きに備えることができます。
多少違いますが日本の年金制度(国民年金や厚生年金)もこれと似たような考え方にもとづいた仕組みです。
トンチンって聞きなれないと思いますがトンチン年金を開発した「トンティ」Lorenzo Tonti(1630‐95)の名前から名付けられたようです。
寿命がどんどん伸びていますので長生きをした場合を考えておくことは重要ってことですね。
トンチン年金について詳しくは上記の記事をご覧ください。
トンチン年金の新商品
トンチン年金としては野村證券がマスミュチュアル生命の「ながいき年金プラン」の販売、
三井住友銀行も今日の日経新聞に外貨建て年金を発売するとでていました。
(詳しくはプレスリリース等がまだでていませんのでわかりませんが)
とりあえず現状判明しているマスミュチュアル生命の「ながいき年金プラン」について見てみましょう。
ながいき年金プラン
ながいき年金プランはマスミュチュアル生命の定額年金(米ドル建)の一プランとなります。
ながいき年金プランの正式名称は年金総額保証付後厚終身年金です。
ちょっと長くてわかりにくいですね(笑)
他にも終身年金プラン(死ぬまでもらえる)や確定年金プラン(決まった金額を決まった期間もらえる)があります。
出所;マスミュチュアル生命の定額年金パンフレットより
ながいき年金プランの特徴
上記の図の通り契約からのしばらくの間の年金額を抑えることで死ぬまで(一生涯)もらえる年金を増やす仕組みです。
また、国民年金や国民年金基金と違い早くになくなった場合でも継続年金として家族が受け取れるのも特徴となっています。
一般的なトンチン年金は掛け捨て(早くなくなったら損)ですからそこはちょっと違いますね。
3%の利率を予定しているとのことで国民年金基金の1.5%と比較すると条件はよいですね。
(国民年金基金は責任準備金がかなり不足しているのでおすすめしかねます)
ながいき年金プランのリスク
ながいき保険のリスクとしては運営会社の業務や財産の状況によっては年金額などが削減されることがあるってことです。
特にこの商品は利率3%を見込んでいますのでそのあたりはちょっと怖いところがありますね。
ただ、生命保険契約者保護機構に加入しているのでもし破綻しても破綻時点の責任準備金の90%までは原則補償されますけどね・・
また、この保険自体が米ドルまたは豪ドル建てのため為替相場の変動の影響を受けることがあります。
為替の件と責任準備金の件にはちょっと目を光らせておく必要がありそうです。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)との比較
トンチン年金全体で言えることですが個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)が小規模企業共済等控除で全額所得控除扱いなのに対して、トンチン年金は保険料控除と控除額がかなり少なくなります。
そのため節税効果という点では個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に大きな分があります。
詳しくはこちらを御覧ください
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対してトンチン年金は終身年金というメリットがあります。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は運用で増えた(減った)分を一括でもらうか分割でもらうかということになりますのでかなり長生きした場合に足りなくなってしまうことも考えられます。
しかし、トンチン年金はある程度決まった金額が死ぬまでもらえるのでそのあたりの計算はしやすくなります。
また、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は貰える金額が自分の運用次第ですがトンチン年金はあらかじめ決まっているという違いもあります。
どちらがいいのかは好みですが、個人的には節税額の差が大きいため個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の方が良い気がします。
両方掛けるのも手でしょうね。
まとめ
今回は、トンチン年金の新商品の話をみてきました。
トンチン年金は商品として考えるとそこまで戻りもよくありませんし、元がとれるためにはかなり長生きしなくてはいきません。
そのためそこまで魅力的な商品とはいえないかもしれませんが、平均寿命もどんどん上がっていますし長生きのための保険と考えるとないこともないかな・・・って感じですね。
個人年金保険料控除の金額はだいぶ超えてしまいますので節税としての効果は薄いというのもポイントです。
ですから基本は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)やつみたてNISAような商品で老後に備えること、
国民年金や厚生年金をもらうのを遅らせて(繰り下げ受給)もらう金額を減らすことでトンチン性を高めるのがよいと思います。
国民年金や厚生年金はもらうのを1年遅らせれば8.4%増、5年遅らせれば42%増します。
75歳まで遅らせることもできるようになりそうですのでそのあたりの制度を活用して対応したほうが良い気がしますね。
それでも余裕があったり、老後が心配の方はトンチン年金に加入するとよいと思います。
会社員・公務員の老後資金対策については詳しくはこちらからどうぞ
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自営業・フリーランスのための老後資金対策については詳しくはこちらからどうぞ
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個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
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マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
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松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
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大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
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楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
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総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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