元セゾン投信中野晴啓氏の新ファンド「なかの日本成長ファンド」「なかの世界成長ファンド」をレビュー

日本で古くから世界分散、積み立てによる長期投資を行ってきたことで人気のセゾン投信。

その創業者で会長であった積立王子こと中野晴啓氏が退任したことは大きな話題となりました。

その中野晴啓氏が新たに投資信託を発売しますのでご紹介しましょう。
「なかの日本成長ファンド」と「なかの世界成長ファンド」です。

なかの日本成長ファンドの概要

まずは「なかの日本成長ファンド」の概要からみていきましょう。

なお、下記情報はEDINETに掲載された「なかのアセットマネジメント」の有価証券届出書の内容からとなります。

元資料が見たい方は有価証券報告書等に開示資料を閲覧するサイトであるEDINETから「なかの日本成長ファンド」と検索してみてください。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

ファンドの名称なかの日本成長ファンド
運用会社なかのアセットマネジメント
投資対象国内の株式
設定日2024年4月25日

なお、新NISAの成長投資枠対象ファンドとのことです。

なかの日本成長ファンドはアクティブ運用

なかの日本成長ファンドの投資方法は「クオリティ・グロース」を徹頭徹尾標榜する長期投資とのこと。

具体的には下記のように成長企業に長期投資をする形ですね。

高度なプロフェッショナルに裏打ちされたクオリティ・グロースのポートフォリオを通じて、投資対象企業に本格的な長期産業資本を提供していく立場を貫きます。そして一社一社それぞれに本気で、よりよい会社にするためのエンゲージメントを実行し、私たち自身もアップグレードを重ねながら、世代を超えた長期目線で、日本を代表する長期投資ファンドの実現を目指します。

出典:なかのアセットマネジメント 「なかの日本成長ファンド」「なかの世界成長ファンド」新規設定のお知らせ

なかの日本成長ファンド投資プロセス

出典:なかのアセットマネジメント なかの日本成長ファンド 有価証券届出書

具体的には上記のように成長率の高さ、成長期間の長さ、確度の高さで銘柄を選定していくようです。

ちなみに「クオリティ・グロース」とは高い確度で、長期にわたって業績業績(売上・利益・配当等)が拡大する企業のことを差します。

こんな本も出ていますね。

まだ具体的にどのような企業に投資をするのかは見えてきませんが、足を使って企業を探すみたいですから言葉のイメージだけをとるとひふみ投信のイメージに近いかもしれません。




なかの日本成長ファンドの手数料

次に手数料を見ていきましょう

信託報酬率

なかの日本成長ファンドの信託報酬率は

年率1.1%程度(税込)
となっています。
アクティブファンドとしては普通。
インデックスファンドと比較するとかなり高い信託報酬率となっています。

購入時手数料

購入時手数料は

ありません

となっています。

信託財産留保額

信託財産留保額は

なし
となっています。
ただし、アクティブ型など途中で辞める人が多いファンドの場合には、長期投資する方からすれば信託財産留保額はなしが得とは一概には言えない部分もあります。

なかの日本成長ファンドの取り扱い金融機関

なかの日本成長ファンドの取り扱い金融機関で今の時点では発表されているのは下記です

楽天証券

楽天証券専売となるのか、初期だけなのかは今の時点ではわかりません。




なかの世界成長ファンドの概要

次は「なかの世界成長ファンド」です。

ファンドの名称なかの世界成長ファンド
運用会社なかのアセットマネジメント
投資対象国内外の株式
設定日2024年4月25日

なかの世界成長ファンドはファンドへ投資

なかの世界成長ファンドはファンドを購入する投資信託です。

具体的には以下のファンドに投資をして海外株に投資をする形ですね。

・ティー・ロウ・プライス・ファンズ SICAV-グローバル・インパクト・エクイティ・ファンド(クラスS、円建て)
・コムジェスト世界株式ファンド(適格機関投資家限定)
・コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド90(適格機関投資家限定)
・アライアンス・バーンスタイン・エマージング成長株ファンド(適格機関投資家専用)
・アライアンス・バーンスタイン SICAV-グローバル・グロース・ポートフォリオ
こちらは成長率の高さ、長期の参入障壁、利益率の高さがポイントとなるようです。

なかの世界成長ファンド運用プロセス

出典:なかのアセットマネジメント なかの世界成長ファンド 有価証券届出書

なお、こちらも新NISAの成長投資枠対象ファンドとのことです。




なかの世界成長ファンドの手数料

次に手数料を見ていきましょう

信託報酬率

なかの世界成長ファンドの信託報酬率は

年率0.605%程度(税込)
となっています。
これにプラスして投資先のファンドの手数料(0.4%〜0.9%)がかかります。
ですから実質的な手数料は年率1.3±0.2%ですね。

購入時手数料

購入時手数料は

ありません

となっています。

信託財産留保額

信託財産留保額は

なし
となっています。

なかの世界成長ファンドの取り扱い金融機関

なかの世界成長ファンドの取り扱い金融機関で今の時点では発表されているのは下記です

楽天証券

こちらも楽天証券専売となるのか、初期だけなのかは今の時点ではわかりません。




まとめ

今回は「元セゾン投信中野晴啓氏の新ファンド「なかの日本成長ファンド」「なかの世界成長ファンド」をレビュー」と題して中野晴啓氏の新ファンドについてみてきました。

結論としては以下のとおりです。

ちょっと違和感がある・・・
投資と猫
koge

評価:3世界分散、積み立て、長期投資をモットーとしたセゾン投信創業者の中野晴啓氏のファンドですから、そういったファンドが出てくるかと思っていましたら、思いっきり成長株への投資系でした。個人的には実際の成績がどうなるか様子見ですね。

「なかの日本成長ファンド」「なかの世界成長ファンド」」買うなら楽天証券ですね。

楽天証券
5

楽天証券

楽天証券はなによりも楽天カードや楽天キャッシュで投資信託を購入すると楽天ポイントが付くのが大きなメリットです。さらにSPU(楽天スーパーポイントアップ)の対象になり、さらに楽天市場での買い物でポイントがつきやすくなります。

お知らせ:You Tubeはじめました。

You Tube「お金に生きるチャンネル」をはじめました。

You Tubeでも少しでも皆様のお役に立てる動画を定期的に発信していきますのでチャンネル登録をぜひよろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が信託報酬を半額程度に引き下げる報道
最新情報をチェックしよう!