衝撃のニュースが流れました。
本サイトでも度々取り上げている「積立王子」ことセゾン投信株式会社代表取締役会長CEO中野晴啓さんが更迭されるというのです。
中野晴啓さん率いるセゾン投資と言えば世界分散、積み立てによる長期投資というイデコやつみたてNISAの考えにかなり早くから取り組んできた運用会社です。
私も少額ですが長年投資をしています。
創業者の中野晴啓さんが退任して今後どうなるのか、セゾン投信への投資を続けるべきでしょうか?
今回はこの件を見ていきましょう。
親会社の意向?中野晴啓会長が更迭
まずは今回の報道を見てみましょう。
資産運用会社のセゾン投信(東京)が5月31日の取締役会で、創業者で最高経営責任者(CEO)の中野晴啓会長を退任させる人事を決めたことが1日分かった。28日の株主総会で正式決定する。
関係者によれば、顧客本位で堅実な積み立てを目指す中野氏に対し、親会社クレディセゾンの林野宏会長がセゾン投信の投資信託の販売拡大を主張し、路線対立があったという。事実上の更迭とみられる。出典:共同通信 セゾン投信、中野晴啓会長が退任 経営路線の対立で更迭か
中野さんの今までの発言を見ているとかなり顧客本位の方でした。
それにより顧客からの支持も絶大で拡大してきたファンドです。
しかし、さらなる拡大路線で対立したようです。
具体的な内容はわかりませんがショッキングな話ですね。
中野さんの談話
中野氏は「お客さまのために誠心誠意、職務を全うしてきたので不本意な退任だと思っている」と述べた。
出典:共同通信 セゾン投信、中野晴啓会長が退任 経営路線の対立で更迭か
中野さんのコメントからは悔しい思いが出てきますね。
個人的には中野さんのファンですから心情的にはセゾン投信への投資をやめたくなります。。。
今後どうなるセゾン投信
それでは創業者である中野晴啓さんが退任してセゾン投信はどうなるのでしょう?
そのフォローの発表がいくつかされています。
代表取締役社長COO園部鷹博氏
まずセゾン投信の代表取締役社長COO園部鷹博氏のコメントです。
ちょっと長いのでポイントだけ抜粋すると以下の通り。
2020年6月以降、セゾン投信の代表取締役は中野と私の2名体制で経営してきました。
そこから3年の時間をかけてしっかりと経営理念を学び、受け継いでいます。
引き続きお客さまのために全社一丸となって業務を行ってまいります。
長期資産形成を念頭に置いたファンドの運用方針や運用スタイルについてもこれまで通り、各ポートフォリオマネージャーが丁寧な運用を続けていきます。出典:セゾン投信 一部報道について-お客さまに向けたメッセージ- より
簡単に言えば中野晴啓会長の考えはすでに学んでいるし受け継いでいて今後も同じように運用していきますよってことですね。
このコメントを読んでまず思ったのがこの更迭は計画的だった可能性。
3年で学んでこいと上からの指示があり的な。
あくまで私の妄想ですが・・・
ポートフォリオマネージャー 瀬下哲雄氏
次はセゾン・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンドのポートフォリオマネージャーの瀬下哲雄氏です。
2007年3月15日にセゾン・グローバルバランスファンド、セゾン資産形成の達人ファンドが設定されて以来、中野と二人三脚で運用に携わってまいりました。
お客さまにお約束してきた「真の顧客本位の資産運用」の理念は、現場の運用チームにおいても運用哲学の根幹としてしっかりと共有されており、これまで通りの運用を行ってまいりますので、どうぞご安心ください。出典:セゾン投信 一部報道について-お客さまに向けたメッセージ- より
ポートフォリオマネージャー 山本潤氏
また、セゾン共創日本ファンドの山本潤氏も同様です。
セゾン共創日本ファンドは、長期的に利益が成長する可能性を秘めた日本企業を厳選し、長期で保有するのが基本方針です。
わたしたちは、長期保有の日本株厳選エンゲージメントファンドとして日本企業の経営戦略を株主として側面からサポートしていく所存です。
同じ想いを共有する中野と共にこのファンドを立ち上げ、運用してまいりましたが、引き続きセゾン共創日本ファンドの運用戦略が変わることはございませんので、ご安心ください。出典:セゾン投信 一部報道について-お客さまに向けたメッセージ- より
こちらもこれまでどうり運用していくとのことです。
ひふみ投信の事例
セゾン投信から出されたコメントを見る限り、今までどうりの運用とのことでそれほど気にする必要もないのかな・・・感じもあります。
ただし、個人的に気になるのが
親会社クレディセゾンの林野宏会長がセゾン投信の投資信託の販売拡大を主張し、路線対立があった
という部分。
具体的な内容はわかりませんが・・・
中野晴啓会長を首にできるほどの権力を持った方が上にいて、その方が方針を指示したら今までどうりの運用を維持できるか怪しいと感じています。
今回の事例と多少違いますが。参考になりそうなのがレオスのひふみ投信の事例です。
ひふみ投信も藤野英人さんというカリスマファンドマネージャーがいて大きく成長してきた投資信託です。
しかし、藤野英人氏が「ひふみ」シリーズの運用体制強化のためにひふみ投信マザーファンドの運用責任者を外れてから相場のタイミングもあったのでしょうが、成績がいまいちだったんですよ。
そして9ヶ月後再び、藤野英人氏が運用責任者に戻ったのです。
まとめ
今回は「セゾン投信に衝撃。「積立王子」こと中野晴啓会長が更迭?セゾン投信への投資を続けるべきか?」と題してセゾン投信の中野晴啓会長が更迭されるというニュースを見てみました。
個人的には中野晴啓氏のファンですから中野晴啓氏が別のファンドを立ち上げたらそちらを買いたいと思います笑
なにがあったかわかりませんが、心情的にセゾン投信は。。。。
とりあえず、私はセゾン投信への新規投資はやめて、すでにもっているものは様子見かな。
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