ボーナス(賞与)の時期がやってきました。
他の人がいくらもっているのだろう?ってのが気になる方も多いと思います。
そこで今回は2025年のボーナス平均(公務員・会社員)はいくらかを最新データで解説
さらにボーナス平均の出し方、ボーナスが高い会社を見分ける方法まで詳しく紹介します
2025年ボーナス平均はいくら?
それでは2025年のボーナス平均を確認してみましょう。
2025年のボーナス平均(公務員)
まずは公務員の方の2025年のボーナスの平均から見てみましょう。
区分 | 支給時期 | 平均支給額 | 対前年伸び率 | 備考 |
---|---|---|---|---|
国家公務員 | 夏(6月期) | 70万5,200円 | +6.9% | 人事院勧告を反映した0.05か月増が寄与 |
国家+地方(推計) | 夏 | 年間4.60か月分相当 | +6.5% | みずほRT予測 |
公務員ボーナスは民間準拠。4月の民間基本給・前年8月〜当年7月の民間ボーナスを比較して人事院が勧告し、法律改正で確定します。
2025年は若年層給与底上げとボーナス月数増が重なり、大幅増になりました。
2025年のボーナス平均(会社員)
次に会社員の方のボーナス平均を見ていきましょう。
調査機関 | 対象 | 平均支給額・月数 | 備考 |
---|---|---|---|
帝国データバンク | 正社員(全規模) | 45.7万円 | 前年比+1.8万円 (tdb.co.jp) |
doda(パーソル) | 社会人15,000人 | 106.7万円(夏51.0/冬50.4) | 24年9月〜25年8月実績 (doda.jp) |
BizClip調査 | 正社員平均 | 166.1万円(年間) | 企業規模500人超中心 (business.ntt-west.co.jp) |
調査機関によってかなり異なるのがわかりますね。
企業規模500人超が中心のBizClip調査の調査だと公務員の方の平均よりも高いですが、それ以外の調査だと公務員の方の方が多い結果となっています。
中小企業を含むと夏1人あたり約45万円。
大手企業は年100万〜160万円台のレンジになっています。
ボーナス平均の出し方 ―3つの“平均”を理解しよう
ボーナス平均といっても調査機関によって出し方、調査母集団などがかなり違います。
そのあたりも知っておきたいところ。
- 算術平均(平均値) 平均額=支給総額対象者数\text{平均額} = \frac{\text{支給総額}}{\text{対象者数}}平均額=対象者数支給総額
- もっとも一般的。“平均”といえば通常コレ。
- 中央値(メディアン)
- 金額を並べ、中央に位置する値。高額者・低額者の極端な影響を排除できる。
- 加重平均(業種別・役職別調整平均)
- 調査会社が用いる方法。人数比や賃金構成を加味して“全体感”を近づける。
また、調査母集団・業種構成で大きく上下するため、平均だけでなく分布も確認が重要ですね。

ボーナスが高い会社に就職するには?
ボーナスの大小は本人の頑張りという部分も大きいですが、それよりもどの企業、業界に所属しているのかがとても大きなウエイトを占めます。
そこでよりボーナスが高い会社に転職、就職するにはどうすればよいのかを考えて見ましょう。
公開資料で年収・賞与を調べる
まず、重要なことは公開資料を調べることです。
情報源 | チェックポイント | 入手方法 |
---|---|---|
有価証券報告書(EDINET) | 「平均年間給与」「従業員数」「平均年齢」→賞与月数を概算 | 事業報告・提出会社欄 |
四季報 | 「年収」「賞与」欄・過去3期推移 | 電子版・書籍 |
Keidanren/業界団体 | 業種別賞与月数 | PDFリリース |
オープンワーク・ライトハウス | 匿名口コミで“年収内訳”を確認 | 無料登録可 |
特に有効なのが口コミですね。
最近は転職サイトなどの口コミで実情が見えてくるケースが多いです。
必ずチェックしておきたいところ。
ある程度の規模の会社の場合には有価証券報告書と四季報が有効です。

上場してない会社向けの四季報もあります。

“賞与が厚い会社”の特徴3選
次に賞与の厚い会社の特長をみておきましょう。
利益連動型の企業
まず分かりやすいのが利益連動型の会社です。
会社で利益が出たらその何%を従業員の賞与として分配なんて会社ですね。
ただし、実績が分かりやすい営業以外の職種だと利益配分規程が明確になっているかの確認はしたほうが良いでしょう。
労使交渉が強い業界(自動車・電機・総合商社)
労働組合の強い会社も賞与が厚いケースが多いです。
春闘で賞与月数を毎年公開していますのでそちらの参考になります。
ストックオプション+現金ボーナスのハイブリッド
最近は賞与にプラスしてストック・オプションや持ち株を付与する会社もあります。
上場を目指しているベンチャーに多いですね。
年俸制で実質賞与みたいに扱われることも多いです。
ただし、ストックオプションや株をもらっても上場しなければ現金化もできませんし、絵に書いた餅に終わってしまうケースも。
逆に上場すれば想像以上の金額になるケースもあり、ハイリスク・ハイリターンの賞与と言えるかもしれません。
面接・OB訪問での賞与についての質問例
面接やOB訪問で聞いてしまうのも良いでしょう。
例えばこんな感じですね。
「直近3年間の賞与支給月数と算定ロジックを教えてください」
「会社業績と連動する部分は何%ですか?」
「平均と中央値の差はどれくらいありますか?」
昔は給料や賞与について聞くのはタブーとされていましたが、最近はそうでもないようです。
詳しくはこちらの記事も御覧ください。

まとめ
今回は「あなたのボーナスは平均と比べて高い?低い?ボーナス平均の最新データと高ボーナス企業の見極め方ガイド」と題してボーナスについて見てきました。
まとめると
・2025年の公務員ボーナス平均は夏70.5万円と過去最高水準。
・会社員のボーナス平均は調査母集団で大きく差があり、夏45万円~大手166万円超とレンジが拡大。
・ボーナス平均出し方は算術平均・中央値・加重平均を使い分けよう。
・高ボーナス企業を狙うなら、公開資料+口コミ+面接質問で“賞与ロジック”を可視化。
物価高が続くいま、ボーナスは家計防衛の大きな武器。平均を正しく把握し、自分の市場価値と向き合うことが次のキャリアと資産形成の第一歩です。
本記事が「みんなのボーナス事情ってどうなってるの?」というモヤモヤを解消し、次のアクションにつながれば幸いです。



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