各省庁では様々な統計情報や白書が作られています。
それらは当然無料で読めるのですが役立つ情報の宝庫なんですよ。
とくに投資やビジネスに関しては稼げるヒントがたくさん転がっています。
せっかく有益な情報を無料で公開しているのに実際に読んでいる方はそれほど多くないんですよ。
先日、中小企業診断士の更新研修で久々に中小企業白書を読んでそれを痛感しました。
そこで今回はそんな統計・白書についてご紹介します。
統計・白書とは
統計資料は用途に応じてたくさん出ており、白書はそれらを分野別にわかりやすくまとめたものというイメージでしょうか。
白書は政府の公式文章ですからかなり詳細でしっかりしたデータに基づいて作られており、その分野の現状をかなり細かく把握ができます。
また、その分野における政府や各省庁の今後の政策や考え方を把握することもできます。
ちなみにイギリスでこれらの文章の表紙が白色だったことから白書と呼ばれるようになったそうです。
なお、各省庁が出している白書はインターネットで読む分には無料。
紙ベースで読みたい方向けに中小企業白書、小規模企業白書など書籍化され有料で販売されているものもあります。
代表的な白書
各省庁が出している代表的な白書は以下の通り
人事院:公務員白書
内閣府:経済財政白書、原子力白書、防災白書、子ども・若者白書(旧青少年白書)、少子化社会対策白書、高齢社会白書、障害者白書、交通安全白書、男女共同参画白書、国民生活白書
公正取引委員会:独占禁止白書
警察庁:警察白書、犯罪被害者白書
個人情報保護委員会:年次報告
金融庁:金融庁の1年
消費者庁:消費者白書
総務省:地方財政白書、情報通信白書
公害等調整委員会:公害紛争処理白書
消防庁:消防白書
法務省:犯罪白書、人権教育・啓発白書
外務省:外交青書
文部科学省:科学技術白書、文部科学白書
厚生労働省:厚生労働白書、労働経済白書、自殺対策白書、過労死等防止対策白書
農林水産省:食料・農業・農村白書、食育白書
林野庁:森林・林業白書
水産庁:水産白書
経済産業省。通商白書、製造基盤白書(ものづくり白書)
資源エネルギー庁:エネルギー白書
特許庁:特許行政年次報告書
中小企業庁:中小企業白書、小規模企業白書
国土交通省:国土交通白書、土地白書、首都圏整備に関する年次報告(首都圏白書)、交通政策白書
海難審判所:レポート海難審判
運輸安全委員会:運輸安全委員会年報
観光庁:観光白書
環境省:環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書
防衛省:防衛白書
代表的な省庁の白書は以下からご覧ください。
民間が出している白書も
各省庁が出しているもの以外にもコンサルタント会社などの民間企業、団体がたくさん白書を作っています。
ただし、それらは基本的に有料の場合が多いですね、(直近のだけ有料、後は無料の会社なんかもありますが)
例えば「インターネット白書」というものがあります。
インターネット白書はインターネット協会やインプレス、日本レジストリサービスなどが出している白書で名前の通り、インターネットに絡んだ様々な情報をまとめてくれています。
02 サブスク
03 デジタルプラットフォーマー規制
04 信用スコア
05 プログラマブルマネー
06 OMO
07 エッジコンピューティング
08 低軌道衛星
09 ディープフェイク
10 RE100
最近の曲は前奏がない理由
個人的になるほど・・・って思ったのが最近の曲は前奏がほとんどないという点です。
これはアップルミュージックなどサブスク契約で音楽を聞く人が増えてきているためで、前奏があると飛ばされてしまうリスクがたかいためだとか。たしかにいきなりサビみたいな曲が多くなってますよね。
私は統計・白書をこう読んでいる
それでは統計や白書はどのように読めばよいのでしょうか?
正解はないので私の個人的な読み方を紹介しましょう。
流し読んで興味あることを深堀り
どの白書も膨大なページ数ですし、文字数も多いです。
ですから全部を熟読するのは現実的ではありません。
そこで私の場合には興味がある分野について流し読み。
そこで気になった部分を控えておいてあとで元の統計資料を確認するという感じですね。
元の資料は出典とか出所とかで必ず記載されています。
白書はあくまでもまとめてくれた資料ですから元の統計資料の方が詳しい情報が記載されているのです。
分科会の議事録もおもしろい
また、興味がある話が出てこれば各省庁の分科会でどのような議論がされているのかがわかる議事録や資料が公開されているのでそれらを見るのもおすすめです。
特に議事録はえーーという声や(笑)まで載ってるなどかなり詳細ですので細かいニュアンスも含めて、国のお偉方や専門家の人がその分野についてなにを考えて今後何をしたいのかがわかってくるんですよ。
それらが分かれば投資やビジネスをする上でかなり大きなヒントになるのです。
例えばこのサイトでも何回か紹介していますが、iDeCoなどの個人年金の今後については社会保障審議会(企業年金・個人年金部会)で議論されていますね。
定点観測をしよう
もう一つ意識していることは定期的に読むことです。
例えば私は中小企業白書など一部の白書は毎回出るたびに読んでいます。
流し読み程度でも毎回読んでいるとその分野の状況がどういう風に推移しているのかがわかるんですね。
また、国の考えがどう変化してきているのかもわかりますのでその分野についてより深く知ることができるようになりますね。
まとめ
今回は「統計・白書は無料で読めて稼げる投資情報の宝庫。国のその分野へ考えを把握できるぞ」と題して統計及び白書についてみてきました。
特に白書を読むことで国がその分野について何を考えていて、今後何をしようとしているのかが大分わかってきます。
それがわかってこれば投資やビジネスの大きなヒントになるはずです。
ぜひ興味ある分野を流し読みするだけでも読んでみてくださいね。
また、定期的に定点観測的に読んでいるとさらに深く知ることができますよ。
あとはもう少し各省庁の白書がもう少し一目でわかるようにしてほしいところです。
せっかくよい資料を作ってくれているのに見ている方がどれだけいるんだろうって状況ですからね。
逆に言えば少数の人しか見ていない今だからこそ投資やビジネスにより有効なヒントになるとも言えるのですが・・・
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最後まで読んでいただきありがとうございました。