先日、テレビ番組にテレビドラマにもなった「ドラゴン桜」で有名な三田紀房さんが出演されていました。
私は普段漫画は全然読まないため存在をしりませんでしたが、インベスターZなる投資漫画も書いているとのこと。
投資漫画というのは珍しいのもあり大変興味が湧いたので全巻購入して一気に読んでしまいました。
その中でご紹介したい内容がいくつかありましたのでそちらについて今回は見ていきたいと思います
インベスターZとは
インベスターZは中高一貫校の投資部を舞台に実際にお金を運用し奮闘するお話です。
最近ドラマ化されたようですね。
内容的には短期投資の話が中心ですので、このサイトを見てくれている方が多いインデックス投資家の方とはちょっと意見が分かれそうな点もありましたが、基本的に初心者にもわかりやすく説明してあり面白くためになる漫画でしたね。
ただし、まったく投資をしらない人がこの漫画から入るとちょっと勘違いしてしまうかな・・・って危惧もありましたが(笑)
インベスターZの中では過去の卒業生が記したノートや先輩から様々な金言が贈られます。
その金言は投資格言といってもよいためになることがたくさんありましたのでご紹介していきたいと思います。
今回は「株は法則でやれ」をみていきます。
株は法則でやれ
このサイトでも何回かお話していますが、株などの投資の最大の邪魔者は心理です。
心理が様々な点で邪魔をしてしまうのです。
ちなみにインベスターZでは心理が邪魔をすることに対して目が曇ると表現していました。
そのため株などの投資をするときはいかに感情(心理)を排除するのかが大事になってきます
その方法として法則でやることを薦めていたのです。
株の心理については下記の記事をご覧ください。
この記事の中に記したプロスペクト理論もインベスターZで紹介してましたね。
漫画だと思って侮っていました(笑)
株やFXで最終的に勝てる人の割合は1割とよく言われます。(統計データ等はないそうですが)。たしかにBNFさんのように株で大勝ちする人も居ますが大半の人は少し勝っては大きく負けての繰り返しになるというのです。たしかにここ数年は[…]
利食いと損切り
株は法則でやれについて主人公に投資部の先輩がこう説明します。
「法則。早い話決まりに従って売買しろということ。一番初歩的なのが利食いと損切りだ。」
出所:インベスターZ(2)より
利食いとは株を売って利益を確定することで損切りは株を売ってそれ以上の損を防ぐことを言います。
インベスターZの中では利食いは20%の評価益、損切は10%の評価損と投資部としての法則が決められていました。
主人公は初心者なので利食いは10%の評価益、損切は5%の評価損とより厳しく法則が定められました。
この決まった法則をいかに心理に負けず守れるのかが重要となるのです。
このような法則を決めずに取引すれば大抵の方は心理に負けてしまうのです。
利益が出たらすぐ利確、損が出たら損切りできないという株に勝てない典型的な状況となってしまうのです。
株に100%はない
株で勝つことと負けることに大きな差はないと言われています。
あるのは自分が決めたルールをちゃんと守れるのか否かなのです。
また、株に100%というのは存在しません。
そのため、損切りは悪いことではないということをおさえておきましょう。
どれだけ上手い人でも必ず損切りはします。
利食いと損切を繰り返しながら、最終的に利益が損失よりも大きいというのが重要なのです。
つまり、期待値がプラスになるような法則を見つけ繰り返す。
大数の法則に則って利益を得るってことなのです。
これはチャートに基づいた取引でもファンダメンタルズの分析での取引でも同じです。
また、短期でも長期でも基本は同じです。
利食いと損切の金額などはもちろんは変わってくるでしょうけどね。
法則どうりにやって勝てないときは・・・
法則どうりにやって勝てないときもあるでしょう。
それはそもそもの法則に問題がある可能性があります。
勝てない場合はその法則を再度検証していくことも必要ですね。
バックテストもやってみよう
バックテストをするのも一つです。
バックテストとは、ツールなどを利用して、その売買ルール(法則)が過去の相場で通用したかどうかを調べることです。
つまり期待値がプラスかどうかを調べるのです。
あくまでも過去の話ですからずっと使えるのかは未知数ですがまったくテストをせずにやるよりは数段よいと思います。
ツールはたくさんありますが、たとえばマネックス証券が提供しているトレードステーションなんかでもバックテストができますね。
コツコツドカーン
法則どうりにやらなくても勝てるときはもちろんあります。
ただし、そのようなことに味を占めて繰り返し法則を破るようになるとかなり高い確率で起こることがあります。
それがドカーンという損失です。
多いのが損切りができないというケースですね。
株は損切りしなくても長期的にみれば高い確率で元の金額に戻ってきます。
つまり、買値に戻って来るので結果的には損切りしないほうが良かったと考える方もいるでしょう。
しかし、ずっとだらだらと下げ続ける可能性もあるのです。
前述のプロスペクト理論にも出てきますが、どんと下がったときは痛いと感じます。
しかし、だらだらと下げてしまうとあまり痛みを感じません。
そのため気づくと大きな損失となってしまうことがあるのです。
一度損切をしなかっただけで、資金の大半を失ってしまい、相場の世界から退場なんてこともありえます。
必ず自分のきめた法則を守ることが大事なのです。
特に損切りですね。
損切りについてはこちらの記事も合わせてご覧ください。
最近、長期投資家が流行っているためなのか「損切は不要である」という主張をする投資家や専門家が増えてきました。有名なところで言えば世界一の投資家の「ウォーレンバフェット氏」なんかはそのタイプですね。逆に昔から「損切り」は株式投[…]
法則どうりできないならば・・・
私は弱い人間なのでなかなか法則どうりできませんでした。
そんななかなか法則どうりできない人に向いているのは下記のようなやり方でしょう。
投信積立
まず考えられるのが積立で時間を分散して買う方法です。
つみたてNISAや個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)もこのやり方ですね。
自動的に決まった投資信託を決まった金額買うことになりますので人の心理が入り込みません。
そのため普通の人はこのやり方の方が勝てる確率が高いのです。
今、このやり方をするなら個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)かつみたてNISAが税制優遇もありますのでおすすめですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの4社
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
実は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、加入するならSBI証券かイオン銀行、楽天証券、マネックス証券、松井証券の5択で決まりですね。
その中でもマネックス証券 iDeCoが筆頭候補となります。
信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。
特にeMAXIS Slim先進国株式インデックスが買えるのが大きいですね。
また、最近、一番人気のひふみ年金もラインナップに追加されさらにスキがなくなりました。
松井証券のiDeCoは取扱商品が12本と少ないですが、
マネックス証券と同様にeMAXIS Slimシリーズを取り揃え信託報酬が最安値水準となっています。
抑えるところは抑えた感じがあります。
最後発の強みですね。
また、1番人気のひふみ年金の取扱もあるのもポイント高いです。
次はSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」かな。
SBI証券はたくさんの運用商品があり、信託報酬も安いものも多くあります。
そのため選択の楽しさがあるでしょう。
また、ひふみ年金やジェイリバイブのようなアクティブファンド、iFree8資産やダウ、グローバル中小などの人気商品の取扱もポイント高いですね。
あとは確定拠出年金について古くから携わっており5社の中で1番の老舗で安心感が高いのも大きいと思います。
楽天証券 確定拠出年金は楽天スーパーポイントがたまったり、セゾン投信なんかに加入できます。
また、楽天・全世界株式インデックス・ファンドと楽天・全米株式インデックス・ファンドといった人気商品の取扱も魅力です。
総合して考えるとこの5つのどれかに加入すれば後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですね。
つみたてNISAを始めるならこの2社がオススメ
つみたてNISAは基本的にiDeCoよりも金融機関同士の差は少ないですが、選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。
それらを勘案すると現状ではSBI証券と楽天証券がちょっと飛び抜けてよい感じがしますね。
2社ともほとんどのつみたてNISAで買える投資信託を取り扱っているため選択の幅がひろいです。
また、毎日買付けなど注文の自由度がかなり高いのが魅力ですね。
私もSBI証券でつみたてNISAを始めており、毎日積み立てにして1600円ずつ購入しています。
そのため暴落してもそこまで気にならないです。
株価が下がれば安く買えるってことですからね。
CHECK! SBI証券
その他金融機関はこちらをご覧ください。
システムトレード
これは普通の人にとっては敷居は高いですが
システムを組んでその決まったルールにのっとって規則的に売買することで人の心理が入り込むことを防ぐことができます。
最近はシステムもインヴァスト シストレ24のように気軽にシステムトレードができる環境も整いつつあります。
ロボアド
最近人気なのがAIを使ったロボアド(ロボアドバイザー)です。
そもそもトレードの意思決定を人が行わず過去のデータなどを元にAIに任せるやり方になります。
そのためこれも邪魔な人の心理が入り込みませんので勝ちやすいと言われていますね。
下記のWealth NaviやTHEOなんかが有名ですね。
まとめ
今回は【株は法則でやれ】インベスターZからの金言と題して株は法則でやれについてみてきました。
株で勝つためには心理面が大変重要です。
しかし、欲や恐怖などから自分を制することは想像以上に難しいものです。
それを防ぐためにもしっかりとした法則を決めてそのとおり機械的に売買することが大事なのです。
また、私のようになかなかそれができない方はできない人なりの投資法がありますのでそれらを使うとよいでしょうね。
インベスターZはこちらからどうぞ。
ちなみに株は法則でやれは2巻に載っていますよ
インベスターZ コミック 全21巻セット
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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