個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と同じ枠で選択をすることになる制度として国民年金基金という制度があります。
そう。優香がCMしているアレです。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)をやってらっしゃる方は国民年金基金連合会が管轄していますので書類が届いたりもしているので名前はみたことあるでしょう。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)か国民年金基金どちらに入ろうか迷った方も多いと思いでしょう。
今回は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と国民年金基金の比較を行ってみたいと思います。
※加筆修正を加えました。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)とは
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)とは毎月決まった金額を積み立てることで老後の生活に備えるための公的な制度です。
特徴としては
- 所得税と住民税の節税効果
- 確定拠出年金内の運用益の利益が非課税
- 受け取る際も税制優遇
の3つがあります。詳しくは下記を御覧ください。
個人型確定拠出年金(イデコ/iDeCo)とは、毎月決まった金額を積み立てることで老後の生活に備えるための公的な制度です。この制度最大の特徴は税金面で様々な優遇措置が取られていることです。他にもメリット・デメリットがありますの[…]
国民年金基金とは
国民年金基金は確定拠出年金(iDeCo)と同様に老後の生活に備えるための公的な制度です。
自営業者のための年金を増やす仕組みといえばわかりやすいかもしれません。
特徴としては
- 所得税と住民税の節税効果
年金額が今からわかる
の2つがあります。
確定拠出年金との大きな違いあらかじめもらえる金額が確定していることでしょう。
詳しくはこちらを御覧ください。
国民年金基金とは確定拠出年金(iDeCo)と同様に老後の生活に備えるための公的な制度です。この制度最大の特徴は税金面で様々な優遇措置が取られていることです。そのあたりも含め国民年金基金のメリット・デメリットをみていきましょう[…]
同じ枠を争うとはどういうことか
自営業者の場合、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)や国民年金基金へ入れる金額は68,000円までとなります。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と国民年金基金の両方を合わせて68,000円となりますので
片方68,000円入ってればもう片方に入ることはできなくなります。
もちろん両方に加入することはできますが合計で68,000円までとなります。
つまり、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と国民年金基金はある意味ライバル関係といえるかもしれません。
そのためどちらに入るのか、両方入る場合でもいくらずつ入るのがよいのか悩まれる方が多いのです。
ちなみに似た制度で小規模企業共済という制度もありますがこちらは枠が違います。
【個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)】対【国民年金基金】徹底比較
それでは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と国民年金基金を比較してみてみましょう。
もらえる金額
まずはもらえる金額からです。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)はもらえる金額は決まっていません。
運用でたくさん稼げればそれだけもらえる金額も大きくなります。
逆に運用に失敗すれば掛金以下となってしまう場合もありえます。
国民年金基金
国民年金基金はもらえる金額があらかじめ決まっています。
現在加入すると1.5%の予定利率となります。
もう一つのポイントが終身年金であるということです。(1口目は終身のみ、2口目以降は終身以外も選べる)
終身年金とは死ぬまでもらえるということです。
ただし、B型(掛金安め)の場合には早くに亡くなったとしても掛金は返ってきません。
(その分を長生きした人に回す保険みたいな感じですね。)
もう一つのポイントは国民年金基金はインフレに対応できていないことです。
急激なインフレになる場合ちょっと怖いですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、インフレになればそれだけ運用商品もあがるので対応できます。
運用
次に運用です。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は自分で自由に決めることができます。
リスク高めでリターンも高いにしてもいいですし、リスクもリターンも低くと言った自分の考えにあったやり方ができます。
あまりおすすめしませんが元本保証というマイナスにならない運用方法もあります。
国民年金基金
国民年金基金は自分では運用できません。
現状1.5%の予定利率となっています。
現在のポートフォリオは
グローバル債券 52%グローバル株式 48%
です、(公開されている最新版)
意外にも結構リスク高めの運用になっています。
このカラクリは現在1.5%の予定利率ですが最高で6.5%で契約した人がいます。
その人達の分も含めて運用しなくてはならないため結構リスク高めの運用をしています。
しかし、現状準備金が不足しているため今後の対応が注目されるところです。
前述した小規模企業共済は7割債券の堅実な運用で準備金不足もほとんどありません。
節税効果
節税効果は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)も国民年金基金も同様です。
小規模企業共済控除が受けられますので同様に所得税と住民税の節税効果が期待できます。
もらえる際の税金
もらえる際の税金は年金でもらえば個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)も国民年金基金も同様です。
しかし、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は一括でもらうこともできます。
その場合、退職所得控除が受けられますのでその点は大きく違います。
また、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合は一部一括で受取り、一部年金で受け取るという方法も取ることが出来ます。
対して国民年金基金は年金のみです。
そのため、金額が公的年金等控除を上回るようだと個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)が有利と言えます。
付加年金
あまり知られていませんが最高にお得な年金制度の付加年金というのがあります。
これに個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に入っていても加入できますが国民年金基金に入っている場合は加入できません。
その代わり個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合は掛けれる金額の上限が1,000円減って67,000円となります。
国民年金基金の場合は、国民年金基金の1口目に付加年金が含まれているという名目であるため加入することができなくなります。
自営業(個人事業主、フリーランス)は厚生年金に加入していない人が多いです。つまり、年金は国民年金のみとなります。しかし、国民年金は2019年のデータで平均支給額は月額5.5万円です。これでは生活できませんね。[…]
まとめ
どちらもメリット・デメリットがあり、どちらが正解かは人それぞれでしょう。
ポイントは
- 国民年金基金はあらかじめもらえる年金額が確定しているが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は自分の運用次第であること。
- 国民年金基金はインフレに未対応であること。
- 国民年金基金は終身年金がベースであるが、そのかわりB型の場合、早期に亡くなれば掛け捨てになってしまう。(掛け捨てでないA型の場合、割高)
- 国民年金基金は準備金不足が騒がれており、将来に不安が残る。
この四点ですね。
このあたりをどう考えるかで選択は変わりそうです。
私は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を選択しました。
その理由としては
- 元々株をやっており、自分で運用指示をしたいと思うこと。
- 1.5%はちょっといくらなんでも少ないんでない?と思うこと。
- 国民年金基金のインフレ未対応はちょっとこわい。(物価が倍になったのにもらえる金額は同じでは価値が半分になったのと同じです)
- 国民年金基金は責任準備金不足が指摘されており不安があること。(厚生年金基金の例もありますし・・・)
- 今から契約すると1.5%しか利率がないのに昔に契約した人は最高で利率が6.5%と優遇されているのが不公平感があること。
この5点であまり迷うことなく個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を選択しました。
選択したので当然ですが個人的にも個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の方が制度として優位かな?って思ってます。
まず、1.5%の利率って長期投資でもそれほど難しくないんですよね。
また、終身年金を希望される方も個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を扱う一部証券会社等で扱っていますので60手前で移管すれば終身年金化も可能です。
投資によほどアレルギーが有る方とかどうしてもマイナスになる可能性があるのが許せないという方以外は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の方をオススメします。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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