投資信託はやめたほうがいい?そう言われる理由とありがちな勘違い

新NISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)といった積み立てを基本にした制度の登場で投資信託がかなり身近なものになってきました。

しかし、まだ投資信託についての理解が足りず大きな勘違いをしている人も多いのです。

先日も知り合いから「銀行から投資信託を買うように勧められたけどどう思う?」との相談がありました。

その方の親から「投資信託なんて絶対損するから買うのはやめなさい」と猛反対されているようです。

今回は投資信託はやめたほうがいい?と言われる理由とありがちな勘違いについて考えてみます。

※加筆修正を加えました。

投資信託の購入は辞めたほうが良いと言われる理由

投資信託を買うのを反対される理由は簡単です。

投資信託のイメージが悪いからです。

詳しく見ていきましょう。

投資信託のイメージが悪いことが大きい

これは過去、銀行を中心に儲けるのがかなり難しい毎月分配型投資信託やかなり手数料が高く分が悪い投資信託を売りまくっていたからなのです。

そのため多くの方が実際に投資信託で損をしています。こちらは昨年金融庁が出した資料ですが顧客の半数近くが投資信託でマイナスだったというデータとなっています。
銀行の投資信託は地雷
出所:金融庁「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIを用いた分析」

大手銀行の中には顧客の7割がマイナスだったところもあるくらいです。

そのため投資信託は損をするというイメージを持ってしまっても不思議ではないんですね。

銀行の投資信託販売について詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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銀行が地雷投資信託を売りつける

悪い投資信託と良い投資信託が存在する

前述のように銀行から投資信託を買った方が多く損をしているのは悪い投資信託を買っていたからです。

悪い投資信託の条件は以下の3つです。どれかでも当てはまったとしたらおすすめできない投資信託です。

・購入時手数料がある
・信託報酬が高い
・毎月分配型である

この3つの条件がある投資信託は基本的に損をするためにあるような商品で販売者や運用会社が儲かるだけの仕組みとなっています。

つまり、このような投資信託はやめたほうがいいで正解なのです。

これから購入しようとしている方はもちろんやめたほうがよいですし、すでに持っている方も売却してほかを購入するのを検討するのがおすすめです。

ちなみに前述した知り合いの方が勧められていた投資信託も悪い部類に入るものでしたから全力で止めておきました(笑)

また、最近ではファンドラップというこちらもかなり儲けるのが難しい商品を勧めてくる銀行が多くなっていますのでお気をつけください。

その方はファンドラップも勧められていたんですよ。

ただし、銀行や証券会社も営利商売ですからどうしても自社が儲かる商品を売るのは仕方無い部分もあるんですけどね・・・

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銀行にカモられない

良い投資信託の条件

それでは良い投資信託とはどのような商品なのでしょうか?まず大前提として前述の3つがないことが必要です。

・購入時手数料がない。(ノーロード型投信信託という)
・毎月分配型でない
・信託報酬が低い

特に上の二つは絶対条件と言ってもよいでしょう。

信託報酬とは毎月かかってくるコストのことで別名「運営管理費用」ともいいます。

簡単に言えば投資信託運用者に支払う給料みたいなものです。

投資信託が値上がりするのか値下がりするのかはなんとも言えませんが、信託報酬はその値上がり値下がりに関係なく掛かってきます。ですから低ければ低いほど有利なのです。

高いものだと年に数%掛かります。

低いものだと年に0.0○%とかです。

この差は大きいですよね。

つまり、信託報酬は基本的に低ければ低いほどよいです。

ただし、投資先により信託報酬が大きく異なりますのでそこは見定めてくださいね。




旧つみたてNISA対象の投資信託がおすすめ

おすすめは旧つみたてNISA(現 NISAの積立投資枠)の対象となっている投資信託です。

旧つみたては初心者でも投資に入りやすいように金融庁が地雷と呼ばれる悪い投資信託を除外していますので基本的に良い投資信託ばかりがラインナップされています。

ですから旧つみたての対象の商品から選べば大きな失敗はないのです。

ちなみに旧つみたて対象の投資信託でもつみたてNISA専用というものは少ないです。

ですからNISA口座を開設しなくても購入することができますよ。

特におすすめは下記ページに有る商品ですね。

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おすすめのつみたてNISA商品

投資信託は儲からない?

また、投資信託は儲からないという勘違いをしている方が多いです。

これは前述のように多くの方が銀行などから売りつけられた投資信託で損をした経験があるからこのような勘違いが生まれているのです。

中には設定来300%超え、1年平均30%超の利益を上げている投資信託なんかも存在しているんですよ。(ちょっとアクティブなのですが)

インデックス型でもインド株や米国株は2023年もかなり高い成績を残しています。

つまり、投資信託は儲かるのです。

もちろん相場の動向や買う時期、どの商品を選ぶかによって大きく変わってきますけどね。

おすすめの投資信託の買い方

それではどのように買えば儲かるのでしょう?

当然、絶対儲かる方法なんて存在しません。

しかし、儲かりやすくすることはできます。

ここでは投資信託で儲けるためのおすすめの買い方を見ていきましょう。

・資産を分散して買う
・買う時期を分散する
・売る時期も分散する

前述の良い投資信託を買うことを前提として上記の3つを意識して購入することがおすすめです。順番に見ていきましょう。

資産を分散して買う

まずは分散して買うことです。投資格言で有名なものに以下のようなのがあります。

卵は1つの籠(かご)に盛るな

卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということです。

つまり、1つの資産に集中投資するのではなく、複数の資産に分散投資する方がリスクを抑えれるよってことですね。

ただし、おさえておかなければならないことがあります。例えば複数の資産に分散したとしても同じ動きをする資産ばかり買っていてはあまりリスクを抑える効果は見込めません。

値動きが異なるものを入れることが有効なのです。

それを見ることができるのが相関係数です。相関係数は1から-1まであり1に近ければ近いほど同じ動き。-1に近いほど逆の動きをします。また、0に近いと無関係の値動きとなります。

分散効果を得るには値動きが異なる、つまり、相関係数-1に近いものを組み合わせると良いのです。

相関係数について詳しくはは下記記事を御覧ください。

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買う時期を分散する

また、買う時期も分散したいところです。相場には波があります。

そのためどこで買えばよいのかはなかなか難しいです。ですから買うタイミングを何回かに分けて買うことでその波を抑えることが可能となるのです。

個人型確定拠出年金(iDeCo)は毎月1回買う仕組みですし、NISAは証券会社によっては毎日購入なんてこともできますね。

自動的に買う時期を分散することができるんですよね。

このような買い方をドルコスト平均法といいます。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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売る時期も分散する

買う時期だけでなく売る時期も同様です。

投資信託だけの話ではありませんが、ほとんどの人は少しでも利益がでれば利益確定したくなり、少しでも損があると損失を現実にしたくなくて損切りできないと言われています。

これが投資にほとんどの人が勝てない理由とも言われているんですね。

ちなみにこの理論、ノーベル経済学賞をとったプロスペクト理論というちゃんとしたものだったりします。

つまり、買うタイミングだけでなく売るタイミングもしっかり考えておかないと儲けそこねてしまうんですね。

おすすめは売るタイミングも機械的に分散して売るのがおすすめですね。




まとめ

今回は「投資信託はやめたほうがいい?そう言われる理由とありがちな勘違い」と題して投資信託について考えてみました。

投資信託はどうしても過去の経緯から良いイメージを持ってない方が多いようですが、しっかり選別して購入すればかなりおすすめの投資先なんですよ。特に投資初心者のは最適だと思ってます。詳しくは下記記事を御覧ください。

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