つみたてNISA対象投資信託のトータル・リターンランキング。意外な商品が上位【2019年3月まで】

先日の、iDeCo対象投資信託のトータル・リターンランキングに続いて今回はつみたてNISA対象投資信託のトータル・リターンランキングを見ていきます。

iDeCoよりもたくさんの商品があるつみたてNISAですから全くちがった結果となっており面白いですね。

ほとんどの方が意外と思うだろう投資信託が上位に来ていました。

それではつみたてNISA対象投資信託のトータル・リターンランキングを見ていきましょう。

そもそもつみたてNISAってなに?って方はこちらの記事から御覧ください。

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今さら聞けないつみたてNISAとは

6ヶ月トータル・リターンランキングは上位をたわらノーロードが席巻

今回は6ヶ月リターンを中心に見ていきましょう。

※つみたてNISA対象商品を一番多く扱うSBI証券のつみたてNISA取扱商品(150本)で3月までの6ヶ月トータル・リターンランキング(集計期間:2018/10/1~2019/3/31)での結果となります。

1位:One-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)

1位はかなり意外な商品となりました。「One-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)」です。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは2.06%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では1位となりました。1年トータル・リターンでも4.24%とかなりの好成績となります。

One-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)の概要

One-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)はたわらノーロードシリーズのバランスタイプとなります。

運用方針は以下のとおりです。

ファンドごとに目標とするリスク水準(標準偏差)を設定し、目標とするリスク水準に応じて各資産別の投資比率を決定します。目標リスク水準が異なる5つのファンドからお選びいただけます。マザーファンドへの投資を通じて、実質的に国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券に投資し、実質組入外貨建資産の一部について、対円での為替ヘッジを行います。

最適化バランスシリーズは5パターンありますが、安定型はその中でも保守的なタイプの一つですね。目標リスク水準は5%程度となっています。

国内債券と先進国債券(ヘッジあり)で半数以上を占めています。

たわらノーロード 最適化バランス比較

出典:たわらノーロード 最適化バランス「目論見書」より

信託報酬:0.54%以内

ただし、この投資信託今のところあまり人気はありません。SBI証券のランキングによると販売金額、販売件数ともランク外、積立設定金額(月間)で317位、積立設定件数(月間)で251位となっています。

2位:One-たわらノーロード 最適化バランス(保守型)

2位は「One-たわらノーロード 最適化バランス(保守型)」です。またもやたわらノーロードシリーズがランクインです。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは2.01%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では2位となりました。1年トータル・リターンでも1.6%とそこまでよくはありません。

One-たわらノーロード 最適化バランス(保守型)の概要

前述のOne-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)と同じくたわらノーロードシリーズのバランスタイプとなります。1位のOne-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)よりもより保守的となっているタイプで国内債券と先進国債券(ヘッジあり)が大半を占めていますね。

最適化バランスシリーズは5パターンありますが、安定型はその中でも一番保守的なタイプの一つですね。目標リスク水準は2%程度となっています。

つみたてNISAは債券のみやREITのみといった投資信託は対象となっていません。そのため株が調子が悪い時期になるとこのような債券が多い投資信託が強くなったのではと予想されます。

信託報酬:0.54%以内

ただし、こちらも今のところあまり人気はありません。SBI証券のランキングによると販売金額、販売件数ともランク外、積立設定件数(月間)でかろうじて330位となっています。

3位:One-たわらノーロード バランス(堅実型)

3位は「One-たわらノーロード バランス(堅実型)」です。またまたたわらノーロードシリーズがランクインです。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは1.85%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では3位となりました。1年トータル・リターンでも2.9%となっています。

One-たわらノーロード バランス(堅実型)の概要

前述のOne-たわらノーロード 最適化バランスと同じたわらノーロードですが、シリーズが違います。こちらはバランスシリーズで3パターンありその一番保守的なタイプとなっています。

運用方針は以下のとおりです。

国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券に投資します。資産配分が異なる3つのファンドから選択でき、「堅実型」は債券の組み入れ比率を高め、堅実な運用を行います。実質組入外貨建資産の一部について、対円での為替ヘッジを行います。

たわらノーロードバランス堅実型

出典:たわらノーロード バランス「目論見書」より

具体的な投資比率は以下のとおりです。

国内債券36%、先進国債券(ヘッジあり)33%、先進国債券3%、新興国債券8%、国内株式4%、先進国株式(ヘッジあり)12%、新興国株式1%、国内リート2%、先進国リート1%

投資比率を見るとOne-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)に似た比率の商品ですね。ただし、こちらはリートが少なく株の比率が高いでしょうか。最適化バランスよりも信託報酬率は低くなっていますね。

信託報酬:0.2376%以内

ただし、こちらも今のところあまり人気はありません。SBI証券のランキングによると販売金額はランク外、販売件数は373位、積立設定件数(月間)は181位となっています。

たわらノーロード バランスシリーズとたわらノーロード 最適化バランスの違い

たわらノーロード バランスシリーズとたわらノーロード 最適化バランス、同じたわらノーロードシリーズでバランス型ですから違いがわかりにくい方もみえると思いますので解説しておきましょう。

簡単に言えばあらかじめ配分が決まったタイプとそうでないタイプの違いです。

たわらノーロード バランスシリーズは予め投資する配分が決まったタイプとなります。

3位に入ったバランス(堅実型)ならば国内債券36%、先進国債券(ヘッジあり)33%、先進国債券3%、新興国債券8%、国内株式4%、先進国株式(ヘッジあり)12%、新興国株式1%、国内リート2%、先進国リート1%と決まっているのです。この比率に応じて投資が行われます。

対してたわらノーロード 最適化バランスは投資比率が予め決まっているわけではなく提示された目標リスクになるように投資比率を決定されます。つまり、世の中の情勢に応じて投資比率が変わってくるってことですね。前述の安定型は目標リスク5%、保守型は目標リスク2%とされています。

これだけ聞くとたわらノーロード 最適化バランスのほうが良さそうですが、たわらノーロード バランスシリーズは決まった配分に投資をするだけですからその分だけ信託報酬が低くなっています。そのため、どちらがいいかは好みでしょうね。

4位:One-たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型)

4位は「One-たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型)」です。なんとたわらノーロードシリーズで4位までを占めちゃったんですね。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは1.69%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では4位となりました。1年トータル・リターンでも5.57%となっています。

One-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)の概要

前述のOne-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)や(保守型)と同じくたわらノーロードシリーズのバランスタイプとなります。1位のOne-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)や(保守型)よりもより株などの比率が多いタイプでリスク目標が7%となっています。

信託報酬:0.54%以内

ただし、こちらも今のところあまり人気はありません。SBI証券のランキングによると販売金額はランク外、販売件数は431位、積立設定金額(月間)は294位、積立設定件数(月間)は181位となっています。

5位:野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型

5位は「野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型」です。上位5位までがバランス型が占めていますね。この半年は株があまり良くなかったとも言えますね。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは1.51%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では5位となりました。1年トータル・リターンでも5.72%となっています。

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型

こちらは7資産(国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、新興国債券、国内リート、外国リート)に投資をするバランス型ファンドです。

運用方針は以下のとおりです。

国内および外国の各株式、国内、外国および新興国の各債券、国内および外国の各不動産投資信託証券(REIT)を実質的な主要投資対象とします。ファンドにおける各マザーファンドへの投資比率は、原則として毎月リバランスを行ない、各マザーファンドの対象指数の月次リターンに、ファンドの各マザーファンドへの基本投資割合を掛け合わせた合成指数に連動する投資成果を目指して運用を行ないます。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行ないます。

投資比率は予め決まっているタイプで国内株式1/6、外国株式1/6、国内債券1/9、外国債券1/9、新興国債券1/9、国内リート1/6、先進国リート1/6に投資をします。

信託報酬:0.54%以内

こちらの人気はぼちぼちです。販売金額71位、販売件数24位、積立設定金額28位、積立設定件数23位、NISA販売金額38位、銘柄注目度44位と軒並みランクインしていますね。

6ヶ月トータルリターンランキングまとめ

6ヶ月間のトータル・リターンランキングは以下のとおりです。上位4つをたわらノーロードシリーズが占めるというおもしろい結果に。

いまのところ人気もあまりないんですよね。

株や投資信託は人気がある商品を買ってもあまり意味がないってことがこの結果でもわかるかもしれません。

順位ファンド名6ヶ月リターン
1One-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)2.06%
2One-たわらノーロード 最適化バランス(保守型)2.01%
3One-たわらノーロード バランス(堅実型)1.85%
4One-たわらノーロード 最適化バランス(安定型)1.69%
野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ1.35%

1年トータル・リターンランキング

3月までの1年リターン(集計期間:2018/4/1~2019/3/31)も合わせてみてみましょう。

1年リターンになるとメンバーが大きく変わってきます。アメリカ株関連のインデックスファンドが強いですね。上位3つが米国株となっています。

順位ファンド名1年リターン
大和-iFree S&P500インデックス12.99%
SSGA-米国株式インデックス・ファンド12.79%
楽天ー楽天全米株式インデックスファンド12.45%
フィディリティーフィディリティ欧州株ファンド11.64%
三菱UFJ国際-eMAXIS先進国株式インデックス9.37%

参考:3カ年トータル・リターンランキング

つみたてNISAのようなものは基本的に長期的に見る必要がありますので3カ年トータル・リターンランキングも合わせて見ておきましょう。(集計期間:2016/4/1~2019/3/31)

面白いのが半年リターンランキングで下から数えた方が早いひふみプラスが3年リターンだとトップであることです。あとは先進国がやはり強いですね。また、意外なところではフィディリティーフィディリティ欧州株ファンドが1年リターンでも3年リターンでも4位と健闘しています。

順位ファンド名3年リターン(年率換算)
レオスーひふみプラス10.62%
One-たわらノーロード 先進株式10.14%
ニッセイー<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド10.02%
フィディリティーフィディリティ欧州株ファンド10.00%
ニッセイーニッセイ日経225インデックスファンド9.97%

まとめ

今回は「つみたてNISA対象投資信託のトータル・リターンランキング。意外な商品が上位【2019年3月まで】」と題してSBI証券のつみたてNISA取扱商品のトータル・リターンランキングをみて来ました。

同じ期間でみてもiDeCoとはまた違ったランキングとなっているのが面白いですね。また、今回上位となっている商品をみてもあまり人気のない商品がほとんどであることも注目ですね。今回見たのは半年という短いスパンではありますが人気と実力は比例しないと言えるのかもしれません。

今後の超長期的な視点からみた相場予想はこちらをごらんください。

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期待リターン超長期予想

つみたてNISAに加入するならこのSBI証券が有力

つみたてNISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。

選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。その点を加味するとSBI証券が有力となります。

SBI証券はクレジットカードでの購入等は今の所できませんが、商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れていますので楽天カードを使っていない、使わない方には筆頭候補となるでしょう

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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。

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