かなり意外な会社が個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に参入してきましたね。携帯電話のauです。
運営管理機関手数料が無条件で永年無料。取扱商品は5つのみというかなりシンプルなスタイルになっています。
今回はauで個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)をはじめた方向けにおすすめ投資信託をご紹介します。
なお、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ってそもそもなに?って方はこちらのまとめ記事から御覧ください。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)はかなりお得で良い制度です。その反面、株式投資などの資産運用などの経験がないとかなりわかりにくく難しい制度でもあります。そのため「お金に生きる」でもかなり力を入れて記事を書いてきました[…]
auの個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)おすすめ投資信託
まずはauの個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の投資信託のラインナップからみていきましょう。
auのiDeCoの投資信託のラインナップ
以下がauのiDeCoの投資信託ラインナップとなります。5つだけとちょっと寂しい感じはありますね。
三菱UFJ銀行確定拠出年金専用1年定期預金
三菱UFJ銀行が提供する預入期間が1年の自動継続型定期預金です。
価格変動リスクを許容できない方に向けた、元本確保型の商品です。
定期預金ですから元本割れのリスクはありません。そのかわり得られる利益(利息)はかなり少なくなります。
ただし、元本保証といってもその金融機関が倒産した場合には預金保険制度(ペイオフ)で1人1金融機関について元本1,000万円とその利息が保護されますが、それ以上は保証されませんのでお気をつけください。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)はとてもよい制度だけど実際に運用したお金を引き出せるのはかなり先になります。そのため申込先の金融機関が倒産なんてなったらどうなるだろうという疑問をお持ちの方も多いかもしれません。その不[…]
auスマート・ベーシック (安定)
コツコツお金を増やしたいお客さま向けのプランです。
4つのファンドへの投資を通じて、内外の債券、株式に分散して投資を行い、リスクの低減を図りつつ、信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指します。資産クラス毎の運用は、概ね市場全体の動きを捉えることを目指し、資産配分比率は概ね、国内株式15%、国内債券65%、先進国株式5%、先進国債券15%とします。
auスマート・ベーシック (安定)のアセットアロケーション
先進国株式5%
国内債券65%
先進国債券15%
auスマート・ベーシック (安定)は国内債券65%というかなりガチガチな運用となります。そのためリスクはかなり低めとなります。ただし、リスクが低ければそれだけリターンも低く押さえられがちです。
auスマート・ベーシック (安定)概要
商品名 | auスマート・ベーシック (安定) |
---|---|
運用会社 | KDDIアセットマネジメント株式会社 |
商品分類 | 追加型/内外/資産複合 |
申込手数料 | 0% (ノーロード) |
信託報酬 | 年率0.2376% (税込) |
auスマート・ベーシック (安定成長)
リスクとリターンのバランスを重要視するお客さま向けのプランです。
6つのファンドへの投資を通じて、内外の債券、株式に分散して投資を行い、リスクの低減を図りつつ、信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指します。
資産クラス毎の運用は、概ね市場全体の動きを捉えることを目指し、資産配分比率は概ね、国内株式20%、国内債券50%、先進国株式10%、先進国債券10%、新興国株式5%、新興国債券5%とします。
auスマート・ベーシック (安定成長)のアセットアロケーション
先進国株式10%
新興国株式5%
国内債券50%
先進国債券10%
新興国債券5%
auスマート・ベーシック (安定成長)概要
商品名 | auスマート・ベーシック (安定成長) |
---|---|
運用会社 | KDDIアセットマネジメント株式会社 |
商品分類 | 追加型/内外/資産複合 |
申込手数料 | 0% (ノーロード) |
信託報酬 | 年率0.2376% (税込) |
auスマート・プライム (成長)
お金を守ることよりも、増やすことを優先したいお客さま向けのプランです。
複数のファンドへの投資を通じて、内外の債券、株式に分散して投資を行い、リスクの低減を図りつつ、信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指します。投資するファンドは、パフォーマンスなどの定量情報や運用体制や運用哲学などの定性評価等を勘案して決定します。資産配分比率は概ね、国内株式25%、国内債券35%、海外株式 (新興国株式含む) 20%、海外債券 (新興国債券含む) 20%、を基本とし上下10%の範囲内で配分比率を調整します。
auスマート・プライム(成長)のアセットアロケーション
・
アセットアロケーションは以下のとおりです。
海外株式20%(新興国株式含む)
国内債券35%
海外債券10%(新興国債券含む)
※上下10%の範囲内で配分比率を調整します。
auスマート・プライム(成長)概要
商品名 | auスマート・プライム (成長) |
---|---|
運用会社 | KDDIアセットマネジメント株式会社 |
商品分類 | 追加型/内外/資産複合 |
申込手数料 | 0% (ノーロード) |
信託報酬 | 年率0.8856% (税込) |
auスマート・プライム (高成長)
減るリスクを覚悟のうえ、お金を増やしたいお客さま向けのプランです。
複数のファンドへの投資を通じて、内外の債券、株式に分散して投資を行い、リスクの低減を図りつつ、信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指します。投資するファンドは、パフォーマンスなどの定量情報や運用体制や運用哲学などの定性評価等を勘案して決定します。資産配分比率は概ね、国内株式30%、国内債券20%、海外株式 (新興国株式含む) 35%、海外債券 (新興国債券含む) 15%、を基本とし上下10%の範囲内で配分比率を調整します。
auスマート・プライム(高成長)のアセットアロケーション
海外株式35%(新興国株式含む)
国内債券20%
海外債券15%(新興国債券含む)
※上下10%の範囲内で配分比率を調整します。
auスマート・プライム (高成長)は債券が35%、株式65%、国内50%、海外50%とそれなりに高めのリスクとなっています。
個人的には国内比率がだいぶ高いのがちょっと気になります。
auスマート・プライム(高成長)概要
商品名 | auスマート・プライム (高成長) |
---|---|
運用会社 | KDDIアセットマネジメント株式会社 |
商品分類 | 追加型/内外/資産複合 |
申込手数料 | 0% (ノーロード) |
信託報酬 | 年率0.8856% (税込) |
私ならこれを選ぶauのiDeCoで運用する投資信託。リスク高めを許容できる人
それではまずある程度リスクを高めに取れる方向けのポートフォリオから見ていきましょう。
わたしがauで始めるならこれだけ買うでしょう。
他にもリスクが高くリターンが期待できる商品としてはauスマート・プライムシリーズがありますが、いわゆるアクティブ型で信託報酬がかなり高めです。そのため鼻から選択肢としては外します。また、定期預金は手数料負担やインフレリスクを考えるとDeCoにはあまりおすすめできません。詳しくは下記記事を御覧ください。
1月に公務員やサラリーマンでも加入できるようになりましたのでiDeCo(個人確定拠出年金)をやっている人はかなりすごい勢いで増えているそうです。また、企業型確定拠出年金の加入企業も時流に乗って徐々に増えていっています。しかし[…]
前回の記事で書きましたが個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)での運用では国内株式型でパッシブ運用が53.1%、アクティブ運用が46.9%、バランス型ではパッシブ運用が40.7%、アクティブ運用が59.3%とかなりの方がアクティブファンド[…]
私ならこれを選ぶauのiDeCoで運用する投資信託。リスク低めを希望する場合
次にリスクをあまり取りたくない場合にわたしがauで始めるならこれだけ買うでしょう。
掛け金配分を指定しない場合どうなるのか:指定運用方法
なお、運用商品を指定しない場合は以下のルールとなっています。
掛金配分猶予期間の3ヶ月到達時点から2週間を経てもなお配分設定が行われない場合、新規の掛金につきましては「指定運用方法」での運用が行われます。
つまり自動的にこちらの商品が選択されるのです。
auの個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の評価
他の金融機関と比べてauの個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の評価を見ておきましょう。
もう少し頑張れ・・・
評価のポイントとしては以下の点が挙げられます。
商品ラインナップが微妙
ポイント付与制度
運営管理手数料の評価
商品ラインナップが微妙
ポイント付与制度の評価
au WALLETポイント | Wow!スーパーポイント | |
---|---|---|
auスマート・ベーシック(安定) | 0.04% | 0.02% |
auスマート・ベーシック(安定成長) | 0.04% | 0.02% |
auスマート・プライム(成長) | 0.1% | 0.05% |
auスマート・プライム(高成長) | 0.1% | 0.05% |
例えばauユーザーの場合に「auスマート・プライム(高成長)」を購入してて商品の月間保有残高が100万円あったとすると年間1,000ポイント貯まります。
このあたりはポイント高いですが、他の金融機関の投資信託と比較して信託報酬が高めですからそれらを勘案してそこまでお得度は正直なかったりもします・・・
2019年現在のおすすめのイデコ金融機関は下記記事を御覧ください。
2017年から会社員の方にも開放されて一気に加入者が増えた個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)。それに伴い各社しのぎを削って競争してきました。そのため、だいぶおすすめの金融機関も商品も変わってきましたので2019年版と題[…]
まとめ
今回は「私ならこれを選ぶauの個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)おすすめ投資信託」と題してauの個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)のおすすめ投資信託についてみてきました。
auで個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)をすでには申し込まれた方はぜひ参考にしてみてくださいね。
今後に期待・・・
auは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)への参入はかなり後発となりました。
対象としているのは株などに触ったことがない若者だと思います。
しかし、商品は5本のうち2本はアクティブ、1本は定期預金で実際に選択してもよいのは2本しかありません。
しかもその2本とも若者が買うには少しリスクが低く期待値も低い商品となります。
若者ターゲットならもう少し株比率が高いインデックスファンドを入れてほしいところですね。
運営管理手数料が0円だったりスマホへの特化だったり、ポイント制度があったりと意欲は感じますので今後に期待したいところですね。
auのiDeCoの資料請求はこちらからどうぞ
eMAXIS Slim シリーズなど大幅に商品ラインナップが拡充されてiDeCoの本命の1社となったauのiDeCo。
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