株価だけでは会社の大きさはわからない

エリートサラリーマン同士の会話がやばかった件。株価が高ければ大きい会社だと思っていた・・・

先日、電車のなかでサラリーマン同士の会話が聞こえてきました。

これがかなり衝撃的だったのです。

そのサラリーマンは取引先のZ社(それなりに有名)の悪口をずっと話していたのですが、その流れで下記のようなこと会話がありました。

サラリーマンA
Z社って株価○○○円もあるんですよ。信じられなくないですか?
うちでも株価○○○○円だし、X社の株価でも○○○○円なのに・・・
サラリーマンB
まじで・・・
うちより株価高いのか。ありえなくね?おかしいだろ。
サラリーマンA
でしょ。
うちよりだいぶ小さい会社だし、なんか不正して株価吊り上げてるんでしょ。

どうやら株価が高い会社の方が大きい会社や良い会社と思っているのでした。

その方たちは会話内容や社章から見て誰もが知る日本を代表する大企業に勤務する方だと思います。

つまり、日本を代表する企業に勤務するエリートサラリーマン

しかも、取引先の株価を知ってるくらいある程度株に興味をもっているだろう人でもこのレベルの金融知識しかないのかという。

(そもそも取引先の悪口を電車で話す時点でどうなんだろうというのはありますが・・・)

会話を聞いていて残念な気持ちになりつつ、ちゃんと金融教育しないと日本やべえなっと思ってしまったのです。

年金問題であんなに騒ぎになるのも金融教育がされていないのが大きいのでしょう。

実際に日本人は他の国と比較して金融知識もすくないですし、そもそもの義務教育で金融教育がほとんど行われていないですしね。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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今回はこのサラリーマンの方の誤解を解くために「株価が高くても良い会社でも大きい会社でもないよ」ってことをお話していきます。

今さら聞けない。株ってどんな仕組み?

まず、前述のサラリーマンの話について結論から言えば株価だけみても会社が大きいのかはわかりません

また、良い会社なのかもわからないのです。

まずはその前提となる株の仕組みや株価とはどういうものかのかからみていきましょう。


株式とは

そもそも株式とは会社が会社を運営するために資金を集めるやり方の一つです。

株式を発行し、それと引き換えに投資家からお金を集めるのです。

投資家はその株が値上がりしたときに株を売れば利益を得ることができます。

また、株式を持っている人に利益の分配として配当金をだします。こちらでも投資家は儲けることができます。

つまり、投資家は値上がりで儲けるため、配当で儲けるために株式を買うのです。

株価はどう決まる?

それでは株価はどう決まるのでしょうか?

上場している会社ならば証券取引所で売り出されている価格と買いを出している価格の需要と供給できまります。

その株を買いたい人がいれば株価は高くなりますし、売りたい人の方が多ければ株価は下がっていきます。

まあ、オークションのようなものと思えばよいでしょう。

会社の大きさや良さを見るなら株価ではなく時価総額

前述までの話だと株価が需要と供給で決まるならば人気があれば株価があがる。

ならば大きい会社の方が株価は高いし、良い会社の方が株価が高くなるだろうと思われる方もいるかもしれません。

それもある意味間違えてはいないのです。

しかし、その話には重要な部分が抜けてしまっているのです。

それが発行済み株式数です。

発行済み株式数も考慮しなくてはならない

たとえばA社は株価1万円、Bは社は株価100円の会社があったとしましょう。

エリートサラリーマンの話どうりならばA社の方が株価が高いですから大きい会社で良い会社となります。

しかし、そうならないのです。

それは株式をどれだけ発行しているのかいう論点が抜けてしまっているからです。

※発行している株式数のことを発行済み株式数といいます。

A社は株を100株発行、B社は株を1万株発行していたとしましょう。

この場合、お金を調達した金額はAは1万円の株価で100株ですから100万円

B社も100円の株価で1万株ですから100万円

となります。

つまり、この両社は株で調達した金額は100万円で同じなんですよね。

株価だけみても会社の大きさはわからないのは発行済み株式数の要素が抜けてしまっているからなのです。

時価総額とは

つまり、株価だけでは会社の大きさはわからないのです。

そこで一般的に会社の大きさや会社の価値を測るのに時価総額という数字が使われます。

時価総額は以下の計算で求めることができます。

株価(時価)×発行済み株式数=時価総額

つまり、株価に株をどれだけ発行しているのかを掛けるのです。

これでその会社の市場での評価がわかります。

時価総額が大きければ大きいほど評価された会社ということです。

大きい会社とか良い会社をどのように判断するかは人それぞれの価値観によって異なりますし、明確な定義はありません。

しかし、時価総額での比較ならばそう判断しても問題ないでしょう。

時価総額の大きい会社と株価

それでは実際に日本の会社の時価総額と株価の関係を見てみましょう。

7/5現在の日本の時価総額ベスト5は以下の会社となります。

会社名株価(7/5現在)発行済み株式数時価総額(7/5現在)
トヨタ自動車6,889円3,262,997,49222,478,790百万円
ソフトバンクグループ5,276円2,089,814,33011,025,860百万円
日本電信電話5,195円1,950,394,47010,132,299百万円
NTTドコモ2,568円3,335,231,0948,564,873百万円
キーエンス67,770円121,603,8428,241,092百万円

もし、株価の大きい会社が大きい会社ならばキーエンスが圧倒的に大きな会社となります。

トヨタ自動車の10倍近いですからね。

しかし、時価総額はトヨタ自動車の方が2.7倍程大きくなっています。

また、株価の高い会社に「エスケー化研」という会社があります。

7/5現在の株価は47,950円です。トヨタ自動車の7倍近いですね。

しかし、時価総額は150,313百万円万円しかありません。実にトヨタの149分の1です。

株価が高ければ大きい会社や良い会社なら「エスケー化研」のほうがトヨタ自動車よりもかなり大きいはずですが実際はそうではないんですよね。

つまり、株価だけでみてもその会社の大きさや良い会社なんかなんてわからないってことなのです。

まとめ

今回は「エリートサラリーマン同士の会話がやばかった件。株価が高ければ大きい会社だと思っていた・・・」と題して株価と会社の大きさは関係ないぞってお話をみてきました。

エリートサラリーマンでもこのような認識を持ってしまっているわけですからね・・・

年金問題が大きく取り上げられていますが、金融教育の問題も合わせてやっていかないと手遅れになる気がしないでもありません。

今の現状ではお金や投資の勉強は自分である程度やらないと今の時点ではどうしようもありませんからね。

私が考える年金の最大の問題は教育が不足していることによる無知と無関心かと・・・

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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