最近、米国株の人気が高まっています。
米国はGDP世界1位ですし、今後も強いことが予想されますし、SBI証券、マネックス証券、楽天証券による米国株式最低手数料の値下げ合戦が繰り広げられるなどアメリカへ投資する環境がかなり整ってきたことも大きいでしょう。
米国株を買うなら詳しくはこちらの記事を御覧ください。
日本でもSBI証券、マネックス証券、楽天証券による米国株式最低手数料の値下げ合戦が繰り広げられるなどアメリカへ投資する環境がかなり整ってきました。そのため、日本でもアメリカの会社の株やアメリカの証券取引所に上場するETFに投資する人[…]
私は人と違うことがしたいタイプですから、米国株の人気がこれだけ高まってくると他を見たくなってくるんですよね。
投資の世界でも「人の行く裏に道あり花の山」という格言もありますしね。
簡単に言えば他の人と違うことをしろってことです。
そこで今回はGDP世界2位の「中国」に注目してみました。
中国株の今後、中国株を買うならこの証券会社がおすすめなのかを見ていきます。
中国株の将来性
まずは今回の前提となっている中国への投資について考えて見ましょう。
日本に住んでいるのになぜ中国へ投資?って疑問に思う方もいるかもしれません。
それにはいろいろ理由があります。
日本経済の将来性に疑問符
まず、一番大きいのが日本経済への不安感です。
アベノミクスによる効果もあり、何年間か日本の株は調子がよかったです。
景気も大企業を中心に上向きとなっていました。
しかし、中長期の目で見ると不安要素がたくさんあるのです。
なにより少子高齢化と人口減です。
2019年1月1日時点の人口動態調査でも15~64歳の生産年齢人口も約61万減少、総人口も43万人減少とどんどん加速していっているんですよね。
約40年後の2060年にには総人口8,673万人と今より4,000万人も減る予想がされています。
さらに15~64歳の生産年齢人口も3,000万人減ると予想されています。
人口減少や消費が旺盛な15~64歳の生産年齢人口が減ればそれだけ経済が縮小することになります。
この影響はかなり大きいものです。
つまり、これら要素だけをとっても国内経済の中長期の見通しがあまり良くないってことなのです。
ですから投資するなら他の国へとなるのです。
人口減少の影響について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
先日、総務省が住民基本台帳に基づく2019年1月1日時点の人口動態調査を発表しました。これによると日本人の人口は約1億2477万人と前年から約43万減少となっています。10年連続の下げで下げ幅は過去最高です・・・また[…]
中国は世界2位の経済大国
それでなぜ中国なのでしょう。
当然アメリカは世界経済の中心です。
ですから米国への投資は当然選択肢となりますが、分散投資先として2位の中国も当然候補として上がってくるのです。
下記は7月末時点の世界の時価総額ランキングです。
2位 サウジアラムコ
3位 アマゾン・ドット・コム
4位 マイクロソフト
5位 アルファベット(グーグル)
6位 フェイスブック
7位 アリババ・グループ・ホールディングス
8位 テンセント・ホールディングス
9位 パークシャー・ハサウェイ
10位 ジョンソン&ジョンソン
多くは米国企業でおなじみの会社ばかりです。
そんな中、7位のアリババ・グループ・ホールディングスと8位のテンセント・ホールディングスと中国のIT企業が2つランキングに入っています。
アリババ・グループ・ホールディングスは日本でも利用者が増えているAliExpressなどの通販サイトを運営している会社です。
日本で言う楽天市場、ヤフーショッピングですね。
最近だとariペイというQRを決済を使えるお店が増えていますね。
これもアリババのサービスです。
他にも金融サービスなど幅広く手掛けています。
日本で言えばソフトバンクが近いかもしれませんね。
ちなみにソフトバンクはアリババ・グループ・ホールディングスの大株主なんですよ。
テンセント・ホールディングスは世界最大のゲームメーカーです。アプリの収益は世界一位です。
任天堂と組んでることでも話題になりましたね。
また、メッセンジャーアプリとしても世界最大規模を誇っています。
アリババと同様にキャッシュレス決済でもWeChatがかなりのシェアを占めていますね。
日本で言えばLINEと任天堂がひっついた企業みたいなもんです。
ちなみに世界の時価総額ランキングで日本の企業は50位以内にランクインしていません。
バブルのころは日本企業が上位を席巻していたんですけどね。
寂しい限りです。
今後も中国企業の台頭が多くなってくることが予想されています。
中国は内需だけでも強い
中国の強さは内需だけでもかなりの規模を誇っていることです。
中国のGDPの6割くらいを内需が支えています。
中国のだけでも人口が約14億人います。
日本の約10倍です。
規模が違いますよね。
ですから米国の貿易戦争があってもある程度の経済の下支えがあるのです。
心配材料も・・・
ただし、中国にはいろいろな懸念材料があります。
この辺りを考えると中国は分散先の一つくらいで考えるのがちょうどよいかもしれませんね。
米国との貿易戦争
まずは米国との貿易戦争です。
この結果によっては中国経済がかなり減速してしまうでしょう。
少子高齢化
また、中国も日本と同様に少子高齢化の懸念が強いです。
特に中国に場合は一人っ子政策をやっていましたのでその傾向が強いんですよね。
ただし、今後も2030年くらいまでは人口が増える予想となっていますので当面は問題なさそうですが。
政治的懸念
中国にはカントリーリスクもあります。
共産党の考え方一つで会社が吹っ飛ぶなんてことは普通にありそうです。
香港の件もそうですよね。
この辺りは下記の私の失敗談も参考にしてみてください。
私がはじめに買った株も中国株
実は私が初めて買った株は中国株なのです。
当時、日本はかなり景気が悪く将来性をまったく感じられませんでした。
対して中国はかなり成長著しかったこともあり中国株に興味をもったんですよ。
株価が安かったこともあり、たくさんの種類を買っていました。
有名なのは後にIBMのパソコン部門を買い取った「レノボ」ですね。
中国株はそれなりに儲かったのですが、ある事件があり完全撤退しました。
プラスで終わっていますが、結果としてそのまま中国株続けていれば10倍どころではなくに上がった株が元持ち株がたくさんありましたね。。。
少し早すぎたようです(笑)
私が中国株から撤退した理由
私が中国株から撤退したのはある事件が起きたためです。
会社名を忘れてしまいましたが、ある時、業績絶好調、財務も抜群、事業内容も将来性がある会社の株を買いました。
当時、中国株の本には必ず推奨してあったくらいの会社なんですよ。
ROEも抜群。売上も伸びまくっていました。
それでいてPERやPBRもかなり低いという日本株では考えられないくらい割安な株だったので推奨されて当然ですね。
しかし、その会社の株が急に売買停止になったのです。
売買停止の理由はどうやら粉飾決算の疑いがあるとのことでした。
私は中国語を読めませんし、その後の続報がなにも入らぬまま。。。。
ググってもなにも出てきません(笑)
そういう状況がかなり長く続いたのです。
日本だと上場廃止になりそうなものですが、決算発表も見れなく売買停止のままずっと止まっていたのです。
それがしばらく続いたことで中国に嫌気がして中国株から撤退したのです。
このようなリスクは今後も考えられます。分散投資がより必要なのが中国株でしょうね。
ちなみにそこから10年以上たち中国株の売買をしていた内藤証券に久々にログインしたらいつの間にか売買が再開していたので売却しました。
5分の1くらいになってましたね。
中国株の買い方
それではそんな中国株はどう買えばよいのでしょうか?
実はいろいろなやり方があります。
中国株を直接買う
まずは、当然中国株を直接買うという方法です。
買い方自体は日本株やアメリカ株とほとんど変わりません。
中国株全般なら内藤証券がオススメ
中国株に強い証券会社といえば内藤証券がメジャーですね。
WEBページを見ても日本株よりも中国株をメインで訴求するほど力をいれています。
香港市場、上海市場A・B株、深セン市場B株が売買できます。
対面や電話だけでなくネットでも売買が可能です。
また、口座開設するだけで無料で中国株のレポートなんかも見ることができますので中国株を始めるなら口座開設だけでもしておきたい証券会社です。
香港市場ならSBI証券
香港市場だけならばSBI証券が筆頭候補です。
内藤証券と違い上海市場A・B株、深セン市場B株に上場している株の売買はできませんが、香港市場(メインボード、GEM)に上場している中国株が購入できます。
香港市場はETFなどを含めれば1300銘柄を超える銘柄が上場しています。
さらに約定金額20万円~100万円までの手数料ならばSBI証券が最も安い手数料となっています。
SBI証券はアメリカ株にも強いですし、タイ株、マレーシア株、インドネシア株、韓国株などにも対応しています。
そういう点でも海外株を検討しているなら開設しておきたい口座ですね。
上海B株も取引できるマネックス証券
また、同じネット証券でもマネックス証券なら香港市場のメインボード、GEM、上海B株の取引が可能となっています。
手数料も業界最安値水準ですから候補に入れても良いでしょう。
マネックス証券も米国株にはかなり力をいれていますよ。
米国市場に上場している中国株を買う
また、中国の会社でも米国の証券市場に上場している会社があります。
そのあたりはアメリカ株を買える証券会社で購入することが出来ます。
例えば前述のアリババ・グループ・ホールディングスやテンセント・ホールディングスは米国市場に上場していますね。
米国の証券市場に上場している株を買うなら下記2社がおすすめです。
投資信託を買う
また、中国へ投資をしている投資信託を買うという方法もあります。
中国は新興国株対象の投資信託を買うと多く含まれています。
例えば新興国株の投資信託として人気の「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」では投資先のうち33%が中国です。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとした投資信託なら基本的に同じですね。
また、中国株のみが対象の投資信託なんかもあります。
これを買えば中国株全般に投資が可能です。
中国全体、上海市場のみ、香港ハンセンのみ、中国株のアクティブ型など様々なな投資信託がでています。
米国株などの投資信託と比較するとちょっと信託報酬が高いのが玉に瑕ですが・・・
中国へ投資をしている投資信託買うならSBI証券がおすすめですね。
まとめ
今回は「GDP世界2位の「中国」への投資はどうなのか?中国株を買うならこの証券会社がおすすめ」と題して中国株についてみてきました。
日本、米国などではなくグローバルに投資を考えるなら投資先としていれておきたい選択肢ですね。
ただし、中国株ならではのリスクもありますので分散先の一つくらいで考えるのがちょうどよいかもしれません。
なお、つみたてNISAやiDeCoで中国への投資の仕方はこちらの記事を御覧ください。
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また、中国と同じく今後成長が見込まれるインドへの投資についてはこちらの記事を御覧ください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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