恐怖・・・リーマンショックが起きた時、個別銘柄はどれだけ下がったのか調べてみた。

ここのところ、アメリカの株式指標は軒並み最高値を更新するなど好調に推移しています。

そのため、ここ数年で株や投資信託を始めた方の多くはプラスになっていることでしょう。

しかし、IMFの世界経済見通しが下方修正されたり、第2のサブプライムローンになるのでは?と噂のCLOの問題が出るなどちょっと不安な話も多くなっています。

タピオカの法則なんてのもありますしね(笑)

今まで上げ相場しか経験をしてこず、大きな暴落経験したことがない方がリーマンショック級が来たときに耐えられるのかちょっと心配もあります。

そこで今から10年以上前に起こった記録的大暴落のリーマンショックを元に個別銘柄がどれだけ下がったのかを調べてみました。

指数の下げよりも個別銘柄の下げはかなり大きいんですよ。

リーマンショックが起きたときの株式指数

まずは各種株式指数がリーマンショックが起きた時どのように推移していたのかを確認してみましょう。

リーマンショックが実際に起こったのは2008年9月ですが、その前からサブプライムローンの問題が燻っていました。

2007年7月にBNPパリバ社傘下のファンドの支払い停止報道があり、そのころからすでに懸念があり、株価が軟調気味でした。

それがリーマン・ブラザーズ破綻でトリガーが引かれた感じですね。

そこで今回は2007年7月からの2008年年末までの動きでみてみましょう。


NYダウのリーマン・ショック時の動き

まずはアメリカを代表する株式指標であるNYダウからみていきましょう。

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NYダウ
月終値(ドル)前月比(ドル)
2007年7月(参考)13,357.74
2008年8月11,543.55165.531.45
2008年9月10,850.66-692.89-6.00
2008年10月9,325.01-1,525.65-14.06
2008年11月8,829.04-495.97-5.32
2008年12月8,776.39-52.65-0.60

NYダウは2007年7月の時点で13,357.74ありました。

それがリーマンショックが起こる直前の2008年8月には11,543.55と2,000ドル近く下げています。

そこからリーマンショックが始まるのです。

リーマンショック前からかなり下げてたんですね。

リーマンショックの直接の影響は9月からみても年末までに25%近くのマイナスです。

サブプライムローンの問題がでてくる2007年7月比較だと35%近くの下げとなっています。

日経平均のリーマン・ショック時の動き

次は日本の代表する株式指標である日経平均です。

日本の金融機関はそれほどサブプライムローンを買っておらず直接の影響は少ないはずなのにかなり下げているんですよ。

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日経平均
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)16,569.09
2008年8月13,072.87-303.94-2.27
2008年9月11,259.86-1,525.65-14.06
2008年10月8,576.98-2,682.88-23.83
2008年11月8,512.27-64.71-0.75
2008年12月8,859.56237.294.07

9月からみても年末までに35%近く下がっている計算となります。

10月なんて23%の下げですからね。恐ろしい限りです。

サブプライムローンの問題がでてくる2007年7月比較だと46%近く下がっています

1日の下げ幅

ちなみに日ベースでみるとこんな感じに大きく下げています。

10月16日の11.4%下げは歴代一位の記録です。

経験した人にしかイメージは難しいですが、一日でこれだけ下がったら怖くて仕方ないんですよ。

・10月8日 マイナス9.3%
・10月10日 マイナス9.6%
・10月16日 マイナス11.4%
・10月24日 マイナス9.6%

ジャスダックのリーマン・ショック時の動き

新しい企業や小規模の企業が多いジャスダックはどうでしょう

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ジャスダック
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)76.1
2008年8月56.2-1.03-1.7
2008年9月51.61-4.59-8.1
2008年10月40.36-11.25-21.7
2008年11月43.883.528.7
2008年12月44.090.210.4

9月からみても年末までに15%近くの下げです。

サブプライムローンの問題がでてくる2007年7月比較だと42%近くの下げです

十分に大きな下げなのですが、日経平均よりは少しマシでしたね。


マザーズのリーマン・ショック時の動き

ジャスダックと同じく新しい企業や小規模の企業が多いマザーズはどうでしょう

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マザーズ
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)864,7
2008年8月464.79-45.27-8.9
2008年9月402.71-62.08-13.4
2008年10月299.24-103.47-25.7
2008年11月313.7614.524.9
2008年12月323.479,713.1

マザーズは9月からみても年末までに20%近く下がっている計算となります。

サブプライムローンの問題がでてくる2007年7月比較だと62%近く下がっています

マザーズは先行して大きく下がり、リーマンショック後は日経平均よりも下げなかった感じでしたね。

リーマンショックが起きたときの個別銘柄の動き

それでは個別銘柄でみるとどうでしょうか?

2007年の時価総額10位以内の企業でみてみましょう。

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トヨタ自動車のリーマン・ショック時の動き

まずは2007年時価総額1位のトヨタ自動車からみてみましょう

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トヨタ自動車
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)7,200
2008年8月4,9302700.5
2008年9月4,380-550-11.1
2008年10月3,730-650-14.8
2008年11月3,000-730-19.5
2008年12月2,905-95-3.1

2007年7月の時点で7,200円あった株価が2008年12月には2,905円と半減以下となっています。

下げ幅で言えば60%近くとなっています。

2008年9月からみても34%近くの下げです。

日経平均やNYダウと比較してかなり大きく下げているのが分かりますね。


三菱UFJファイナンシャルグループのリーマン・ショック時の動き

次に2007年時価総額2位の三菱UFJファイナンシャルグループをみてみましょう

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三菱UFJファイナンシャルグループ
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)1,270(分割があったため調整)
2008年8月839-132-13.5
¥2008年9月893546.7
2008年10月598-149-16.6
2008年11月521-77-12.8
2008年12月549285.3

2007年7月の時点で1,270円あった株価が2008年12月には549円と半減以下となっています。

下げ幅で言えば56%近くとなっています。

2008年9月からみても38%近くの下げです。

こちらも指数と比較してかなりの下げなのがわかります。特に2008年10月と11月の下げはやばいですね。

NTTのリーマン・ショック時の動き

次に2007年時価総額3位のNTTをみてみましょう

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NTT
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)515,000
2008年8月542,000-11,000-1.9
2008年9月469,000-73,000-13.4
2008年10月392,000-77,000-16.4
2008年11月415,00023,0005.8
2008年12月468,000(分割があったため調整)53,00012.7

2007年7月の時点で515,000円あった株価が2008年12月には468,000円となっています。

他と比較すると下げ幅は少なめですね。

下げ幅で言えば10%近くです

2008年9月からみると0.03%近くの下げとほぼ横ばいです。

分割があったこともあり2008年12月に大きく戻しているのも大きいですね。

個別で見るとこのようにあまり影響がなかった株もあったのです。

NTTドコモのリーマン・ショック時のき動

次に2007年時価総額4位のNTTドコモをみてみましょう

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NTTドコモ
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)165,000
2008年8月173,300-1,300-0.74
2008年9月167,900-5,400-3.1
2008年10月155,000-12,900-7.6
2008年11月158,3003,3002.1
2008年12月176,40018,10011.4

2007年7月の時点で165,000円あった株価が2008年12月には176,400円となっています。

なんとプラスなんですよ。

上げ幅で言えば6%近くです

2008年9月からでみても5%近くの上げとなっています。

リーマンショックという全体相場の中でも当然ながら上がる株はあるのです。

三井住友ファイナンシャルグループのリーマン・ショック時の動き

次に2007年時価総額5位の三井住友ファイナンシャルグループをみてみましょう

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三井住友ファイナンシャルグループ
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)1,080,000
2008年8月670,000-178,000-20.9
2008年9月630,000-40,000-3.1
2008年10月382,000-248,000-39.3
2008年11月345,000-37,000-9.6
2008年12月376,000(分割があったため調整)31,0008.9

2007年7月の時点で1,080,000円あった株価が2008年12月には376,000円となっています。

下げ幅で言えば65%近くとなっています。

2008年9月からみても40%近くの下げです。

特に2018年11月の下げは1月で39.3%の下げとかなりやばいことになっています

特にサブプライムローンの問題は銀行に大きな影響を与えましたしね。

JTのリーマン・ショック時の動き

次に2007年時価総額6位のJT(日本たばこ産業)をみてみましょう

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JT(日本たばこ産業)
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)607,000
2008年8月518,00013,000-2.5
2008年9月394,000-124.000-23.9
2008年10月344,000-50,000-12.6
2008年11月350,0006,0001.7
2008年12月295,000-55,000-15.7

2007年7月の時点で607,000円あった株価が2008年12月には295,000円となっています。

下げ幅で言えば52%近くとなっています。

2008年9月からみても26%近くの下げです。

JT株は昔から高配当で有名ですが、高配当株でも関係なく大きく下げているってことですね。


キャノンのリーマン・ショック時の動き

次に2007年時価総額7位のキャノンをみてみましょう

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キャノン
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)6,270
2008年8月4,950-10-0.2
2008年9月3,820-1.130-22.8
2008年10月3,340-480-12.5
2008年11月2,825-515-15.4
2008年12月2,770-55-1.9

2007年7月の時点で6,270円あった株価が2008年12月には2,770円となっています。

下げ幅で言えば56%近くとなっています。

2008年9月からみても28%近くの下げです。

JTと似た動きとなっていますね。

2008年9月から3ヶ月連続でマイナス10%以上で当時キャノン株を持っていた方は生きた心地はしかったでしょうね。

ホンダのリーマン・ショック時の動き

次に2007年時価総額8位のホンダをみてみましょう

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ホンダ
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)4,300
2008年8月3,240-120-3.4
2008年9月3,000-240-7.4
2008年10月1,775-1,225-40.8
2008年11月1,802271.5
2008年12月1,643159-8.8

2007年7月の時点で4,300円あった株価が2008年12月には1,643円となっています。

下げ幅で言えば62%近くとなっています。

2008年9月からみても45%近くの下げです。

トヨタにかなり近い下げ幅ですね。

業界で大きく影響が違うことがわかります

特に2008年10月の下げはやばいです・・・

ソニーのリーマン・ショック時の動き

次に2007年時価総額9位のソニーをみてみましょう

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ソニー
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)6,310
2008年8月4,2401202.9
2008年9月3,170-1,070-25.2
2008年10月2,220-950-29.9
2008年11月1,843-377-16.9
2008年12月1,922794.2

2007年7月の時点で6,310円あった株価が2008年12月には1,922円となっています。

下げ幅で言えば70%近くとなっています。

2008年9月からみても40%近くの下げです。

ソニーは今回ご紹介した中で最も下げた銘柄ですね。

みずほファイナンシャルグループのリーマン・ショック時の動き

最後は2007年時価総額10位のみずほファイナンシャルグループをみてみましょう

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みずほファイナンシャルグループ
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)842,000
2008年8月470,000-56,000-10.6
2008年9月442,000-28,000-5.9
2008年10月232,000-210,000-47.5
2008年11月248,00016,0006.8
2008年12月258,000(分割があったため調整)10,0004.0

2007年7月の時点で842,000円あった株価が2008年12月には258,000円となっています。

下げ幅で言えば69%近くとなっています。

2008年9月からみても42%近くの下げです。

こちらも特に2008年10月の下げはやばいですね。

1月で47.5%のマイナスですからほぼ半分に1月でなってしまうんですよ。

恐ろしい限りです。

まとめ

今回は「恐怖・・・リーマンショックが起きた時、個別銘柄はどれだけ下がったのか調べてみた。」と題してリーマンショック時にどれだけ個別銘柄の株価が下がったのかをみてきました。

まとめると「多くの銘柄が株価指数よりも大きく下げている」ということです。

今日ご紹介したのは時価総額上位10社です。

つまり、日本で一番大きい会社10社での影響なんですよ。

それより小さい銘柄は当然もっと大きな影響がでています。

しかし、NTTやNTTドコモのようにそれほど大きな影響がなかった銘柄もありました

そういった銘柄もあるため指数にするとそこまで下がっていないのですね。

もちろんNTTやNTTドコモのように大きく下がらない銘柄に当たればよいのでしょうが、そうでない場合はこのくらいの下げがある可能性があると認識しておきたいですね。

また、同じ業界の銘柄はやはり同じように暴落していることも分かります。

ここでも業界の分散投資が大事なんですね。

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リーマンショックが起きた時、個別銘柄はどれだけ下がったのか調べてみた。
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