サラリーマンが付けている丸い虹色のカラフルなバッジはどこの所属???SDGsについて分かりやすく解説

SDGsってご存知ですか?

名前だけ聞いたことがある。なんとなく知ってる・・・って方が多いと思います。

聞いたことがないぞって方もこんな丸い虹色のバッジをスーツに付けているサラリーマンをみたことはあるでしょう。

これはSDGsのバッジです。

最近はサラリーマンだけでなくOLさんやスーツを着ていないフリーランスの人など不思議なくらい多くの方がこのバッジを付けています。

それだけかなり急速に広まっているんですよ。

もちろん投資の世界でもSDGsはESG投資、グリーンボンドと並んで大きく影響を与えはじめています。

最近では「SDGs債券」なんてものまであります。

今回はそんな「SDGs」について見ていきましょう。

SDGsとは

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称で日本語で言えば持続可能な開発目標です。

読み方は「エス・ディー・ジーズ」です。

「エス・ディー・ジー・エス」ではありませんのでご注意くださいね。

持続可能な開発目標と言ってもいまいちピンと来ませんよね。

外務省では以下のように説明しています。

出所:外務省「SDGsとは

分かりにくいです(笑)

かなり簡単にいえば「より良い世界にするための目標のことです

SDGsバッジは目標達成を誓う意思を示したバッジという感じですね。

具体的には2016年から2030年までの17のゴール(目標)と169のターゲットから構成されています。

SDGsの17のゴール(目標)

それでは17のゴール(目標)の中身を見ておきましょう。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに  そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくり
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

かなり幅広く様々な分野の項目が目標となっていますね。

たしかにこれらすべてが実現できれば本当によい世界になりそうです。

日本でみても当たり前に実現できているものもありますが、そうでないものもありますね。

ターゲットと指標(働きがいも経済成長も)

上記の目標の下に具体的な169のターゲット、232の指標が決められています。

一例として8の働きがいも経済成長ものターゲットと指標をみてみましょう。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

ターゲット指標
8.1 各国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特 に後発開発途上国は少なくとも年率7%の成長率を保つ。8.1.1 一人当たりの実質GDPの年間成長率
8.2 高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなど により、多様化、技術向上及びイノベーションを通じた高いレベルの経 済生産性を達成する。8.2.1就業者一人当たりの実質GDPの年間成長率
8.3 生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性及びイノベーション を支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへの アクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。8.3.1 農業以外におけるインフォーマル雇用の割合(性別ごと)
8.4 2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に 改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に8.4.1 マテリアルフットプリント(MF)、一人当たりMF及びGDP当たり のMF
8.4.2 天然資源等消費量(DMC)、一人当たりのDMC及びGDP当た りのDMC
8.5 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、 完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに 同一労働同一賃金を達成する。8.5.1 女性及び男性労働者の平均時給(職業、年齢、障害者別)
8.5.2 失業率(性別、年齢、障害者別)
8.6 2020年までに、就労、就学及び職業訓練のいずれも行っていな い若者の割合を大幅に減らす。8.6.1 就労、就学及び職業訓練のいずれも行っていない15~24歳 の若者の割合
8.7 強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための 緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び 撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆ る形態の児童労働を撲滅する。8.7.1 児童労働者(5~17歳)の割合と数(性別、年齢別)
8.8 移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にあ る労働者など、8.8.1 致命的及び非致命的な労働災害の発生率(性別、移住状況別)
8.8.2 国際労働機関(ILO)原文ソース及び国内の法律に基づく、労 働権利(結社及び団体交渉の自由)における国内コンプライアンスの レベル(性別、移住状況別)
8.9 2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につなが る持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。8.9.1 全GDP及びGDP成長率に占める割合としての観光業の直接 GDP
8.9.2 全観光業における従業員数に占める持続可能な観光業の従 業員数の割合
8.10 国内の金融機関の能力を強化し、全ての人々の銀行取引、保 険及び金融サービスへのアクセスを促進・拡大する。8.10.1 成人10万人当たりの商業銀行の支店数及びATM数
8.10.2 銀行や他の金融機関に口座を持つ、又はモバイルマネー サービスを利用する成人(15歳以上)の割合
8.a 後発開発途上国への貿易関連技術支援のための拡大統合フ レームワーク(EIF)などを通じた支援を含む、開発途上国、特に後発 開発途上国に対する貿易のための援助を拡大する。8.a.1 貿易のための援助に対するコミットメントや支出
8.b 2020年までに、若年雇用のための世界的戦略及び国際労働機 関(ILO)の仕事に関する世界協定の実施を展開・運用化する。8.b.1 国家雇用戦略とは別途あるいはその一部として開発され運用 されている若年雇用のための国家戦略の有無

かなり細かいところまで目標が定められて、具体的な指標の決められているのです。

その他のターゲットや指標は総務省が以下の資料でまとめてくれていますので興味あるかたそちらをご覧くだささい。

日本政府のSDGSへの取り組み

日本政府もSDGs実施指針として8分野に関する取り組みを具体化しています。

169のターゲット、232の指標と比較するとなんかぼんやりとした内容となっていますが・・・

あらゆる人々の活躍を推進

あらゆる人々の活躍を推進として以下の項目が挙げられています。

• 働き方改革 の着実な実施
• 女性の活躍推進
• ダイバーシティ・バリアフリーの推進
• 子供の貧困対策 • 次世代の教育振興
• 次世代のSDGs推進 プラットフォーム
• ビジネスと人権に関する国別行動計画
• 消費者等に関する 対応 • 若者
• 子供,女性に対する国際協力
• 人道支援の推進

健康・長寿の達成

健康・長寿の達成として以下の項目が挙げられています。

• データヘルス改革の推進
• 国内の健康経営の推進 • 医療拠点の輸出
• 感染症対策等保健医療の研究開発
• ユニバーサル・ ヘルス・カバレッジ 推進のための 国際協力
• アジア・アフリカ における取組

成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション

成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーションとして以下の項目が挙げられています。

• 基盤となる技術・ データ,人材育成
• 未来志向の社会づくり (「Connected Industries」「i-Construction」推進等)
• STI for SDGsや, 途上国のSTI産業化 に関する国際協力
• 地方創生や未来志向 の社会づくりを支える 基盤
• 技術・制度等 • 地方におけるSDGs の推進
• 農山漁村の活性化, 地方等の人材育成
• 農林水産業・食品産業 のイノベーションや スマート農林水産業の推進,成長産業化

持続可能で強靭な国土と質の高いインフラの整備

持続可能で強靭な国土と質の高いインフラの整備として以下の項目が挙げられています。最近強靭化って言葉が政府はお好きなようですね(笑)

• 持続可能で強靱な まちづくり (「コンパクト+ ネットワーク」推進)
• 戦略的な社会資本 の整備 • 文化資源の保護・ 活用と国際協力
• 防災 (「レジリエント防災・ 減災」の構築や,災害 リスクガバナンスの強化, エネルギー・インフラの 強靱化,食料供給の安定 化等)
• 質の高いインフラの 推進 • 環境インフラの国際展開

省エネ・再エネ、気候変動対策、循環型社会

省エネ・再エネ、気候変動対策、循環型社会として以下の項目が挙げられています。

• 徹底した省エネ の推進 • 再エネの導入促進
• エネルギー科学技術 に関する研究開発 の推進
• 気候変動対策や, CCSの調査・研究 • 循環型社会の構築 (東京オリンピック・ パラリンピックに向けた 持続可能性等)
• 国際展開・国際協力
• 食品廃棄物の削減 や活用 • 農業における環境保護
• 持続可能な消費の推進

生物多様性、森林、海洋等の環境の保全

生物多様性、森林、海洋等の環境の保全として以下の項目が挙げられています。

最近ゴミ袋撤廃やプラスチック製のストローを撤廃するなんて話がありますがこの部分がそれに当たりますね。

• 持続可能な農林水産業 の推進や林業の成長 産業化
• 世界の持続可能な 森林経営の推進 • 地域循環共生圏の構築 •森林の国際協力
• 大気, 化学物質規制対策
• 海洋 (海洋・水産資源 の持続的利用, 国際的な資源管理, 水産業・漁村の多面的 機能の維持・促進)
• 海洋ゴミ対策の推進 • 地球観測衛星を活用した課題解決

平和と安全・安心社会の実現

平和と安全・安心社会の実現として以下の項目が挙げられています。

• 子どもの安全 (性被害,虐待,事故, 人権問題等への 対応)
• 女性に対する 暴力根絶 • 再犯防止対策・法務の充実
• 公益通報者保護制度の整備・運用
• 「法の支配」の促進 に関する国際協力
• 平和のための 能力構築 • 中東和平への貢献
• マネー・ローンダリン グ,テロ資金供与 等対策


SDGsを付けている人はどのような人なのか?

それではSDGsを付けている人はどのような人なのでしょうか?

これはいろいろなパターンがありその人それぞれです。

会社としてSDGsを取り組んでいる場合には社員に配っているケースもあります。

また、会社が配っていなくても各個人でSDGsに賛同した人が付けているケースも増えています。

最近ではノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんがつけていたことでも話題となりました。

また、業界団体などが配っているケースもあります。

日本証券業協会は会員に配布

例えば日本証券業協会では会員に対してSDGsバッジを以下のように配布しています。

2017年9~10月 に約10,000個を配付
2018年7月 に約80,000個を配付(全役職員対象)
2019年3月 に約6,000個を配付(新入社員等対象)

SDGsバッジをつけるメリット

それではSDGsのバッジをつけることにどのような意味があるのでしょうか?

SDGsバッジを販売している大阪商工会議所ではSDGsバッジをつけることで以下のメリットがあるとしています。

・SDGsに取り組んでいることを対外的にアピールできる
・社員全員がつけることで、会社全体でSDGsに取り組むという向上心を共有できる
・SDGsに取り組んでいる他の取引先や団体、個人と一体感を持てる
・SDGsに関する会話や取り組みを実行しやすくなる
・会社のSDGs活動停止を防ぐことができる
・SDGsは世界規模の取り組みであるため、海外の取引先・SDGsの活動を行っている企業にもアピールできる
出所:大阪商工会議所「SDGsバッジについて
「会社のSDGs活動停止を防ぐことができる」なんてのも面白い理由ですね(笑)
その他の理由も納得できるものとなっています。
SDGsの考え方に賛同できる方はつけてみてもよいかもしれませんね。

ESGとSDGsの違い

SDGSと一緒に使われる似た言葉にESGなんてのがあります。

ESGは、Environment(環境)Social(社会)Governance(企業統治)の3つの言葉の頭文字から来た言葉です。

企業が長期的に安定して成長していくためには

・CO2の排出量や水資源、生物多様性、環境汚染の回避などの環境に配慮しているかどうか

・女性の社会進出や障害者雇用などのダイバーシティ、従業員の健康管理などの社会に配慮しているかどうか

・社外取締役の採用や少数株主の保護、法令遵守、情報開示など企業等にを意識しているかどうか

なども考えることが必要であるという観点から世界的にこの考え方が浸透し始めています。

SDGSと全く同じ概念ではありませんが、かなりの部分で共通している考え方になります。

ですからこの2つはセットで使われることが増えていますね。

ESG投資とはESGを意識してちゃんと取り組んでいる、考え方をしている会社に投資をする手法です。

日本でも厚生年金、国民年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がESG投資の考え方を取り入れて話題となりましたね。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

投資とSDGsの関係

SDGsは投資への影響もかなり進んでいくと思われます。

最近ではSDGs債券という言葉もでてきています。

ちょっと分かりにくいですが、日本証券業協会の資料だと以下のように説明されています。

SDGs債券

出所:日本証券業協会「SDGs推進に関する日証協の取り組みについて」より

SDGS債券はSDGsの中でも環境・社会へのポジティブなインパクトを有し、 一般的にスタンダードとして認められている原則(ICMA原則等)に沿った債券、  事業自体がSDGsに貢献すると考えられる機関が発行し、インパクト(改善効果) に関する情報開示が適切になされている債券、 が含まれるとされています。

SDGS債券は大きな括りで言えばESG投資や下記のグリーンボンド・ソーシャルボンドと似た考え方ですが、一応定義はある程度で押さえておけばよいでしょうかね。

それぞれ簡単に解説しておきましょう。

グリーンボンド

SDGS債券やESG投資と似た言葉でグリーンボンドがあります。

グリーンボンドのポンドとは債券のことで、資金調達する際に資金使途を再生可能エネルギーやエネルギー効率の改善といったような「グリーン」な事業に絞っているものが「グリーンボンド」です。

SDGsの17の目標の7.エネルギーをみんなに  そしてクリーンに該当するものになります。

ESGの環境でもありますので両方の概念をもった債券となります。

ソーシャルボンド

もう一つ分かりにくいのがソーシャルボンドです。

こちらは社会的な課題の解決に資するプロジェクトの資金調達のために発行される債券のことです。

例えば予防接種の普及を目的とした「ワクチン債」

教育支援を目的とした「教育ボンド」などがあります。

こちらもESG投資の一種ですし、SDGsの内容に絡んでくるものがほとんどですね。

まとめ

今回は「サラリーマンが付けている丸い虹色のカラフルなバッジはどこの所属???SDGsについて分かりやすく解説」と題してSDGsについて見てきました。

かなり多くの国、企業でSDGsを意識するようになってきています。

今後もこの流れは続くでしょうからSDGsをある程度理解しておきたいところです。

また、株式投資などへの影響も大きい考え方ですから投資先がSDGsを意識しているかどうかは今後重要になってくるかも知れませんね。

ただし、現在のSDGs対象の投資信託などは人気が先行しているだけで成績はあまり伴っていないようですが・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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