新NISA制度のなにが問題なのか?
今回の新NISA制度、個人的にまったく評価しておりません。
なぜならば複雑すぎるからです。
裾野を広げたいならシンプルに
複雑になればなるほど投資初心者には敷居が高くなります。今までのNISAでも投資初心者には複雑で分かりにくいという意見さえあったものをさらに複雑化するとは・・・
投資の裾野を広げたいならば分かりやすくシンプルにする必要があります。
つまり、そもそもの投資の裾野を広げたいという趣旨を考えて妥当だとは思えないのです。
富裕層優遇は変わっていない
富裕層を優遇する制度と批判されて改革されるNISAですが、この制度改革で使い方は変わるとは思えません。
1階枠で仕方無しに投資信託を買うというだけでしょう。
そもそも1階枠を利用しなければ株などをNISAで買えなくなりますから余裕がある今までよりも富裕層優遇になったといっても良いかもしれません。
また、利用者も変わらないでしょう。
おそらくこの制度が始まっても利用するのは今までもNISAを利用してきた人たちがほとんどだと思われます。
つまり、この制度改革ではややこしくなっただけで問題は解決していませんし、新しい利用者が増えにくいというマイナス部分が大きくなるだけなのです。
5年のつみたてでなにが変わるのか?
今回の改革の一番の目玉が1階部分でしょう。
つみたてNISAとの折衷案みたいのものとなっています。
しかし、5年間つみたて投資をしてないが変わるのでしょうか?
5年だと期間によってはマイナスで終わってしまうようなケースも結構ありそうな予感しかしませんね。
つみたてNISAの良さは20年の非課税投資である点なんですが・・・
かなり中途半端なんですよ。