ここ数日、同じような話を数回聞いたので注意喚起の意味も含めて記事にしていきます。
特にリーマンショック後に株を始めた方に多く見られます。
それは
とか天才であると勘違いしてしまっていることです。特に2019年から株を始めた方にその傾向が強いようです。
実はこれかなり昔ですが私も同じような経験があるんですよ。
今回は私の経験も含めて今回は自分が株が上手いと思ってしまっているを件を考えて行きます。
自分は株が上手いと勘違いしてしまっていませんか?
2019年の年末、2020年の年始に私が株をやっていて投資歴長いと知っている複数人の方から立て続けに同じような話を聞きました。
それは「株でかなり儲かっている」
という話です。
○○という株を買ったらどれだけ儲かった。
含み益がこれだけあるよ。とかそんな感じですね。
実はこれ2019年は日本株もアメリカ株も好調でしたから当たり前の話なのです。
しかし、話を聞いていると多くの方は株で儲かったのは自分の実力であると勘違いしてしまっているのです。
まずは2019年相場を振り返って見ましょう
2019年の日本の株式相場
それではまずは日経平均株価の動きから見ていきましょう。
出所:ヤフーファイナンス「日経平均」より
2019年の日経平均初値は19,655.13(1月4日)でした。
それが2019年の日経平均終値は23,656.62(12月30日)まで上昇しました。
実に一年間で4001.49も上がったのです。
率にすると20%近くの上昇となります。
年末の終値としては1990年以来の高値。
2019年は日経平均全体でこれだけ上がっているのです。
つまり、よほど変な株を買っていなければ儲かって当然なんですよね。
日経平均をベンチマークとする投資信託でもこれくらいの利益が出ていた計算となります。
また、業績がよかったり、材料が多かった個別株は当然もっともっと上がっています。
日経平均はあくまでも平均ですから業績の悪い会社や悪い材料がたくさん出ている会社も含まれての指数ですからね。
2019年のアメリカの株式相場
次に世界最大の経済大国アメリカの株価を見ていきましょう。アメリカを代表する500社で構成されるS&P500の推移です。
出所:ヤフーファイナンス「S&P500」より
こちらも同じような推移となっています。
こちらも18年末比で22%の上昇となっています。
特に後半の勢いはすごいですね。
ちなみにこれは日米だけの話ではありません。
世界の株式時価総額は過去最大となっているんですよ。
適当に買っても勝てた2019年
つまり、2019年は相場全体がこれだけ上がっていますのである程度選別して株を買えば儲かって当たり前の話なのです。
ここで重要なのが全体相場が良かったから儲かったことを忘れないことです。
自分の実力と勘違いしてしまうとかなり危険・・・
投資家の間で有名な本「ウォール街のランダムウォーカー」の中にかなり面白い話があります。
それは猿がダーツを投げて選んだ銘柄で組んだポートフォリオとプロが厳選して選んだ銘柄のポートフォリオでは成績がほとんど変わらなかったという話です。
おそらく今年も同様で適当に買ってポートフォリオを組んでも多くの場合は儲かっていたと思われるのです。
私の苦い経験:ライブドア事件(マネックス・ショック)を振り返る
実は私も昔に同じような驕りから大きなミスをしてしまったことがあります。
それはライブドア事件(マネックス・ショック)が起こったころ(2006年)の話です。
前年の日本の株式特に新興株は絶好調。
適当に買っても儲かる状況で実際に私もかなり儲かっていました。
当時、サラリーマンだった私は昼休みやトイレでデイトレードやスイングトレードを中心にかなり頻繁にトレード。
明らかに入るタイミングを間違えた取引をしてもしばらく持っていればすぐにプラスに転じてくれるような状況だったのです。
つまり、待っていればほぼ勝率100%が可能だったのです。
そのため、私は「自分は株が上手い」と勘違いしてしまっていました。
本気で専業投資家になることを検討し始めている段階だったのです。おそらくあと半年その相場が続いていれば専業投資家になっていたと思います・・・
今振り返るとその当時の相場が良かっただけなんですけどね(笑)
ライブドア事件(マネックス・ショック)発生
そんなときライブドア事件(マネックス・ショック)が起こります。忘れもしません1月16日のことです。
当時、かなり勢いのあった新興企業「ライブドア」本社に証券取引法違反の容疑で東京地検による家宅捜査が入ります。
当然、翌日の新興株の相場は大きく下げていましたが、まだ逃げるチャンスはありました。
迷いましたが、今までの相場で明らかに入るタイミングを間違えた取引をしてもしばらく持っていればすぐにプラスに転じてくれるような状況を経験していたため、プラスになるのを待つという行動に出てしまったのです。
つまり、損切りができなかったのです。
その後、マネックス証券がライブドアおよびライブドアの子会社の株式の信用担保能力の評価をゼロにすると発表をしてから相場が大きく変わります。
完全にそこで新興株のバブルは終了したのです。
しばらくその変化についていけず、損切りできなかったため含み損は増えていきます。結局、損切りしたのですがかなり遅くなってしまいました。
私が得た教訓
損切りができなかったのは自分は株が上手い。
いつか戻るという驕りから生じてしまったことだと私は理解しています。
それから自分は株が下手だと強く認識。
自分の考えたストーリーと違う動きをすればすぐ損切りするようにしています。
もし、また買いたくなれば買えばよいだけですしね。
リーマンショックが起こってから株を始めた方は基本上げ相場ですし、そのような大きな暴落を経験をしたことがありません。そのため、損切りできない傾向が強いと思われます。
ツイッターなんか見ていると特に感じますね。
配当株が高い株や株主優待が良い会社の株なんかの所有者は特に・・・
今までの強気相場ならそれでも全然問題ないのでしょうが、もし相場の流れが大きく変わったときにどうなるのか・・・
まとめ
今回は「気をつけろ!!2019年の相場で自分は株が上手いと勘違いしがちである件」と題して自分が株が上手いと勘違いするなよって話を見てきました。
どうしても株で儲かっていれば自分は特別なんじゃないか?とか思ってしまいがちです。
しかし、全体相場が上がっている時は儲かって当然。
そこで勘違いしないようにしたいところですね。
特に下記記事にあるような投資格言をしっかり肝に命じて取引してほしいな・・・って切に願います。
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