ここのところ米国株を中心に結構な暴落がありました。米国株が暴落するともれなく日本も釣られてきますのでこちらも結構下げていますね。慣れて無い方だとかなり焦っているかもしれません。
今回はそんな方にぜひ知っておいてほしい投資格言をご紹介します。
「投資格言」は今も昔も役に立つ
投資格言とは昔から相場の世界でよく言わている言葉のことです。中には江戸時代にできたものなどかなり古いものもありますが、今の相場に当てはめてもそれなりに当たっているのです。これは投資や相場は人間の心理が大きく影響を与えていることに起因します。人間の心理は今も昔も変わらないんですよね。
休むも相場
まず、こういった暴落相場のときに知っておきたいのが「休むも相場」です。これは特に個人投資家に重要な格言です。機関投資家などはなかなか相場を休むわけにはいきませんのでいつでも相場に入っておく必要があります。しかし、個人投資家は相場にはいる、入らないのは自由です。
あまりよい状況でない市場ならば入らないという選択肢もあるのです。暴落しているときももちろん、相場が読めないときなどもそうですね。
江戸時代の相場格言でも下記のようなものがあります。
・売り買いを、せけばせくほど損をする。とんと休んで手をかえてみよ。
・気の落ちつかぬときの商いは、十度が十度ながら損なりと察すべし。
また、「売るべし 買うべし 休むべし」、「売り買い休みの三筋道」という格言もほぼ意味ですね。
また、海外でも「つかぬときは止めよ」、「疑わしいときは何もするな」という格言があります。こちらもよくわからなければ相場にはいるな。一旦休みなさいってことです。
昔から同じことから言われていますし、海外でも言われています。それだけ重要な格言ということです。
行き過ぎもまた相場
株式に限らず相場全体に言えることですが、トレンドができるとどちらの方向にも行き過ぎてしまうことが多いです。それを格言にしたのが「行き過ぎもまた相場」です。
チャートやファンダメンタルズ的に限界まできたな・・・ってレベルまで来ても勢いがあるとそのまま株価が上がっていったり、逆に下げ段階なら下に行きます。
つまり相場は行き過ぎるってことです。
そういうものであるということを認識しておかないと怖いところですね。
「山深ければ谷深し」も同じような意味です。高い相場があればその後にくる下げはそれだけ大きいということを言っています。
「株価はもとの古巣に帰る」、「株価の里帰り」なんて言葉も同じような意味ですね。
見切り千両
株が下がっているときの心理はかなり大きいものです。もう少し持っておけば戻るのではないか?なんて甘い考えでもっと損失が広がってしまうことも多くあります。そうなれば「少しくらいの損なら、さっさと売っておくのだった」と後悔することになってしまうのです。
そこで「見切り千両」です。損には違いないが、それによって大損が避けられるのなら、千金の価値があろうということを意味します。
「損切りはすばやく」、「迷いが出たら売れ」なんかも同じような意味ですね。
海外でも「損は落とせ、さらば利益は大ならん」という言葉があります。
どれも損切りは重要だってことです。
二度に買うべし、二度に売るべし
次は「二度に買うべし 二度に売るべし」です。賞与で投資をする際の記事にも書きましたが、いつ買えばよいのか、いつ売ればよいのかという判断が本当に正しいかどうかは、結果を見てみなければ分かりません。そのため、まず相場にさぐりを入れ、打診をして、自分の判断の当否を確かめてみようってことです。
つまり、何時買えばいいのか、何時売ればいいのかなんて後にならないと誰にもわかりません。ですから2度に分けて買いなさいってことです。また、売るときも2度に分けて売りなさいってことですね。
株式投資をするときには複数回に分けて買う、売るということをしっかり押さえておきましょう。
落ちるナイフを掴むな
次は「落ちるナイフを掴むな」です。
かなり有名な株式格言なので知っている方も多いかもしれません。
急落時の投資は落ちてくるナイフをつかむようなもので、どんなに魅力的な銘柄でもナイフが床に落ちてから、つまり底を打ったのを確認してから投資すべきという相場格言です。
つまり、株価が落ちてるときに株を買うと落ちてるナイフを掴むように大怪我するよって格言です。
暴落の底がどこかなんてわかりませんから底を確認してから買うのが正解かと思います。
アンカリング効果ってのが働いてしまっていることについても知っておきましょう
最近、株式市場があまり調子がよくありません。そんな状況からか値頃感から追加投資を検討している方が多く見受けられます。これ実はかなり怖い行為なんですよ。値ごろ感で株を買ってしまうのは行動経済学でよく言われる「アンカリン[…]
頭と尻尾はくれてやれ
次は「頭と尻尾はくれてやれ」です。
これはドラマビックマネーの中で伝説の相場師「小塚泰平」が主人公の白戸に波乗りのヒントとして教えた言葉です。
よく言われる投資格言ですね。
頭と尻尾とは天井と底です。
天井と底がどこかということは誰にもわかりません。
もう底だって思ってもそこが底だとは限らないのです。
落ちるナイフになるかもしれないですからね。
ですから天井と底を狙うのではなく1番美味しいお腹だけを食べないさいってことです。
チャートの先っぽと尻尾は大損と紙一重。
「たい焼きの頭と尻尾はくれてやれ」です。
出所:ドラマ「ビックマネー」より
リスクを考えるとそこでの勝負は避けるのが無難なんですね。
私はこれかなり意識しています。
下手なナンピン、スカンピン
次は「下手なナンピン・スカンピン」です。これも有名ですね。
ナンピンとは保有している株が下がったときに買い下がって平均取得価格を下げることです。
これって簡単なようで難しいです。
そのため下手にナンピンなんてするとすっからかんになってしまいますよってことを表した格言です。
これも結局頭と尻尾をくれてやれと同様に底なんてわかりませんよってことですよね。
無限にお金があればナンピンは絶対負けない投資法ですがお金に限りはありますからね。
まとめ
今回は「暴落時に肝に命じておきたい投資格言」と題して投資格言について見てきました。投資格言は昔から言われている言葉ですが、それだけ投資には共通点があるってことです。ぜひ頭の片隅で構わないので覚えておきましょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
フェイスブックページ、ツイッターはじめました。
「いいね」、「フォロー」してくれると嬉しいです。