先日、かなり衝撃的なニュースとともに考えさせられる出来事がありました。
それは世界有数の投資家であるウォーレン・バフェット氏が運営する投資会社バークハサウエイが保有していた米国の4大航空会社(デルタ航空、サウスウエスト航空、アメリカン航空グループ、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス)の株式を全て売却したと明かしたのです。
ウォーレン・バフェット氏は航空関係の株がお気に入りだと言われており、過去に失敗した経験がありながら再度の投資をしていたりしていましたので業界でかなりの衝撃となっています。
この売却は新型コロナウィルスの蔓延が落ち着いたあとのアフターコロナを想定したとのこと。
今後の出来事はこのアフターコロナを考えさせられるきっかけとなった方も多いでしょう。
今回はアフターコロナの投資について考えていきます。
なぜバフェット氏はお気に入りの4大航空会社の株を売却したのか
まずはウォーレン・バフェット氏がなぜお気に入りだった米国の4大航空会社の株を全て売却したのかをみていきましょう。
バフェット氏は売却理由を以下のように語っています。
世界は変わってしまった
3、4年後、人々が昨年と同じぐらい飛行機に乗るのかどうか分からない
新型コロナウィルスが収束したあとの世界(アフターコロナ)では今までと世界が変わっていると想定しているということです。
強制的にテレワークを余儀なくされたことで、便利さが浸透し遠方への出張などもテレワークでよくね?ってなる可能性もあるでしょう。(個人的にはそう感じています)
個人の場合でも海外旅行などはなかなか足が向きにくくなってしまったのは確かでしょう。
つまり、新型コロナウィルスの蔓延は世界中の人々の価値観や生活様式が大きく変わるきっかけとなったということなのです。
これは航空会社だけに限ったことではありません。
様々な業界で影響が生じるのはたしかでしょう。
新しい生活様式で伸びる業界、衰退する業界を考える
それではアフターコロナで伸びる業界、衰退する業界について考えて見ましょう、
まず、参考になるのが専門家会議が提案した「新しい生活様式」です。
今後数年間はこれを意識して生活しようというみたいです。
この生活になればしまえばそれがスタンダードになるでしょうしね。
つまり新しい生活様式が浸透すれば今後の生活がどうなるのかある程度予想が可能です。
それでは新しい生活様式の内容を見ながら伸びる業界、衰退する業界について考えて見ましょう。
新しい生活様式:買い物
- 通販も利用
- 1人または少人数ですいた時間に
- 電子決済の利用
- 計画を立てて素早く済ます
- サンプルなど展示品への接触は控えめに
- レジに並ぶときは前後にスペース
まずは買い物です。上記が提案された新しい生活様式となります。
インターネット通販
この内容から考えられるのがまずインターネット通販がより強くなるということでしょう。
すでにヤフー(Zホールディングス)が好決算を発表していますが、よりその傾向が強くなるということです。
日本でいえばアマゾン、楽天、ヤフーの3強がよりその力をつける可能性が高そうです。
また、世界に目を向けると中国のインターネット通販最大手「アリババ」なんかも面白いでしょうね。
個人的には新型コロナウィルスで暴落が始まってから「アリババ」を結構買い増していますね。
ですからアリババ推しです(笑)
また、インターネット通販がより進展すれば運送業もかなりプラスになるでしょうね。
逆に現状は賑わっている街の小売店ですが、アフターコロナでどんどん通販化が加速していけばその流れに取り残されてしまうと厳しくなることも考えられます。インターネット通販との差別化がより必要となる可能性は高いです。
キャッシュレス決済
また、電子決済をより利用しようということですからクレジットカード会社、QR決済などのキャッシュレス決済の会社がより強くなる可能性も高いでしょう。
現状、QR決済はキャンペーンを連発した影響でどこも厳しい業績ですが、ある程度普及してきてこれからは回収に入ってくるとおも思われます。
「VISA」とか「PayPal」なんかが今後も強そうですよね。
新しい生活様式:公共交通機関
- 会話は控えめに
- 混んでいる時間帯は避けて
- 徒歩や自転車利用も併用する
次は公共交通機関です。
バフェット氏がおっしゃっているように人々の流れが大きく変わる可能性があります。
今まで出張に行っていたものも、テレビ電話でよいか。
となる可能性も高いでしょう。
そうなればJRや航空会社への影響はかなり大きそうです。
新しい生活様式:食事
- 持ち帰りや出前 デリバリーも
- 屋外空間で気持ちよく
- 大皿は避けて料理は個々に
- 対面ではなく横並びで座ろう
- 料理に集中 おしゃべりは控えめに
- お酌 グラスやお猪口の回し飲みは避けて
次は食事です。
こちらも影響が大きそうです。
持ち帰り、デリバリー
すでにその傾向が大きくなってきていますが、持ち帰りやデリバリーがより普及しそうです。
多くの飲食店が参入を始めていますね。
私も応援する意味で何度か利用して感じたことがあります。
美味しい料理をその場で提供する技術と冷めても美味しい料理はまた別だということです。
近所にある普段はとてもおいしい料理やさんの持ち帰りを利用しても味はそのままなんだけどなんか違う・・・ってことばかりでしたね。
逆に普段から持ち帰り弁当なんかを提供しているところは安定した美味しさです。
このあたりをしっかり反映できないとうまくいかないでしょうね。
また、個人的に怖いと感じているのが食中毒です。
これから暑くなりますのでこのあたりで大きな問題が発生しそうな気がしてなりません。
多くの飲食店では免許部分も取得できずにデリバリーを提供してるケースもあるそうです。(現状ですから保健所も黙認)
そうなるといまいち持ち帰りやデリバリーが持ち上がらず終わってしまうかもしれません。
調理簡単宅配
今後普及しそうだな、って感じてるのが調理に必要な食材などを配達してくれる仕組みです。
レシピと食材を定期的にお届けしてくれるのです。
主婦の方も買い物行く手間や献立を考える手間を減らすことができます。
たとえば「オイシックス」や「ヨシケイ」などが提供していますね。
このあたりは外食と持ち帰り・デリバリーに続く存在として今後面白そうです。
大人数の飲み会、ビュッフェ
逆にアフターコロナでも厳しくなりそうなのが大人数の飲み会やビッフェスタイルの食事の提供です。
今後、ビジネスモデルの転換を含めて検討をするしかない気がしますね。
全てがなくなるとは思いませんが・・・
新しい生活様式:娯楽 スポーツ等
- 公園はすいた時間や場所を選ぶ
- 筋トレやヨガは自宅で動画を活用
- ジョギングは少人数で
- すれ違うときは距離をとるマナー
- 予約制を利用してゆったりと
- 狭い部屋での長居は無用
- 歌や応援は十分な距離かオンライン
次は娯楽スポーツです。
こちらも大きな変更を余儀なくされそうです。
スポーツジム・カラオケ
まずはスポーツジムです。
すでに多くのクラスターが発生したことで休業を余儀なくされている業界ですがアフターコロナでも厳しくなりそうです。
あたしい生活様式では動画などでやれとされているのです。
つまり、ビジネスモデルを大きく転換が迫られているのかもしれません。
私も昔wiifitやビリーズブートキャンプにハマったことがありましたが、意外に動画やゲームなどでも運動はできるんですよね。
ですからこの流れは店舗型のスポーツジムやヨガ教室にはかなり大きなマイナス。
逆にゲーム業界やユーチューブなどの動画業界にはプラスになりそうです。
既存のスポーツジムやヨガ教室が生き残るにはゲームや動画ではフォローできない部分(応援や管理)をどう提供できるかでしょうね。
カラオケも同様に厳しそうです。
実は私も新型コロナウィルスが蔓延する前にカラオケ・スポーツジムを運営しているコシダカの株をカーブス株目当てで買って大損してたんですよ・・・
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
コンサート・プロスポーツ
大きな分岐点に来ているなと感じるのが音楽などのコンサート、演劇、野球などのプロスポーツです。
これらは入場料とその会場などで消費してくれるグッズ、飲食などが大きな収入源でした。
しかし、今後は客同士の距離をとっての開催となると入場客数も少なくなりますので当然に収入が激減します。
中継など新しいビジネスモデルを構築しないと厳しくなってくるかもしれません。
このまま行くとプロ野球やJリーグなどは選手の年俸を払えるのかちょっと心配になってくるところですね・・・
一時期近鉄が業績不振で球団を手放してオリックスと合併したとき時のようなことにならないとよいですが・・・
新しい生活様式:冠婚葬祭など
- 多人数での会食は避けて
- 発熱やかぜの症状がある場合は参加しない
こちらもすでに大きな影響がでていますが、冠婚葬祭です。
とくに結婚式など大規模なものは挙げにくいというのが現状です。
こちらもオンラインの活用などうまく業態を変化させていかないと立ち行かなくなる業者もでてくるでしょうね。
新しい生活様式:働き方
- テレワークやローテーション勤務
- 時差通勤でゆったりと
- オフィスは広々と
- 会議はオンライン
- 名刺交換はオンライン
- 対面での打ち合わせは換気とマスク
働き方も今回強制的に大きく変わりました。
この流れである企業の幹部などは「強制的に数年間のIT化を進まった」と歓迎していました。
ですからテレビ会議の「ZOOM」などの株はすでに大きく上がっていますがそのようなサービスを提供している会社にとっては追い風となるでしょう。
逆に今回の件で、人不足というのは一気に解消されてしまった感じがあります。
リストラなども増えてしまうでしょう。
そうなると人材系の会社にとってはかなり厳しい状況が予想されますね。
まとめ
今回は「バフェットが航空株全て売却。投資先が様変わり?アフターコロナへの準備できていますか?」と題してアフターコロナの投資先について考えてきました。
こういうときはわかりやすいド直球の銘柄が上がりやすかったりします。下手に裏をかくのではなくそういう銘柄を探してみてくださいね。
このあたりの戦い方はひふみ投信が参考になります。詳しくはこちらの記事を御覧ください。
個人的にはこのような相場では配当利回りや株主優待を考えるのではなく安定した株を少しずつ買っていくのがおすすめですね。
特に下記2社の証券会社は1株単位で株を買えますのでそういうニーズにはぴったりですね。
まずはこの辺りから始めるとよいでしょう。
CHECK! SBIネオモバイル証券
CHECK! LINE証券
また、投資信託、つみたてNISA、100株単位以上で株を買うなど本格的に始めたい方は手数料が安く、注文方法、取扱商品なんかが多彩なこの2社がおすすめです。
CHECK! SBI証券
最後まで読んでいただきありがとうございました。
フェイスブックページ、ツイッターはじめました。
「シェア」、「いいね」、「フォロー」してくれるとうれしいです