最近、IPO市場が活況となっています。
それにより参加者も増えているようでぜんぜん当たらなくなりましたね(笑)
私の場合、昨年は4件当初当選、7件補欠当選(繰り上げ当選は1件)ありましたが、今年は新型コロナの暴落真っ只中で当たった「ヴィス」だけです。(辞退)
補欠当選は何件かありますが繰り上げはありません。
株式投資型クラウドファンディングのメリット
株式投資型クラウドファンディングとは簡単に言えば証券取引所に上場していない「未公開株」を購入できるサービスです。
ただし、未公開株は基本的にかなりハイリスク・ハイリターン。
メリット・デメリットをしっかり抑えた上で投資をしましょう。
IPOやM&Aで大きなリターンも
株式投資型クラウドファンディングで未公開株を買う投資家からの最大のメリットは、投資先の企業がIPOやM&Aに至った場合に投資金額の数倍〜数百倍のリターンを得られる可能性があることでしょう。
通常であればこれから上場する会社の関係者だったりしない限りなかなか手に入らないIPO株がIPO前に安い金額で手に入る可能性があるってことです。
株式投資型クラウドファンディングで上場まで行った企業はまだ聞いたことがありませんが、その企業をM&Aしたい会社が現れて◯倍で買い取るなんて話はすでに実現しています。
情報開示がしっかり
また、未公開株を巡ってはありもしない会社の株だったり、あってもほぼ稼働してないペーパーカンパニーであったりといった詐欺も横行しています。
しかし、ちゃんとした企業が行う株式投資型クラウドファンディングという形式ならば事前審査もしっかりしてますし、業績などの情報開示もあります。
ですからそういったリスクはかなり少なくなるはずです。
ただし、ベンチャー企業の場合には粉飾決算のリスクはどうしてもありますのである程度見破れる知識は必要ですね。本当に巧妙にやられてしまうとなかなか難しいでしょうが・・・
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
配当や株主優待はでるの?
なお、未公開株であっても配当を出していたり、株主優待制度を導入しているケースもあります。
その場合、当然、株式投資型クラウドファンディングで投資をした方でも対象です。
ただ、基本的に株式投資型クラウドファンディングに参加する企業はベンチャー企業がほとんどなので配当等を出さず利益を次の投資に回すケースが多いです。ベンチャーのうちはそのやり方が正解だと思いますけどね。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
エンジェル税制が受けられるかも
すべての株式投資型クラウドファンディングの銘柄が対象というわけではありませんが、中にはエンジェル税制の対象となるものがあります。
エンジェル税制とはベンチャー企業に投資をした投資家が税制優遇措置が受けられる制度です。
具体的な税制優遇は条件によって異なります。
まず優遇措置Aは以下の通りです。
なお、控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と1,000万円のいずれか低い方となります。
次に優遇措置Bは以下の通りです。
なお、控除対象となる投資額の上限はありません。
ちょっとややこしいですが、簡単に言えば絶大な節税効果が得られるってことです。
エンジェル税制について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
株式投資型クラウドファンディングのデメリット
次に株式投資型クラウドファンディングのデメリットについて考えてみましょう。
倒産リスク
株式投資型クラウドファンディングの対象となっている多くの企業はベンチャー企業です。
ベンチャー企業ですから事業が失敗すれば当然倒産のリスクがつきまといます。
投資した先が倒産してしまえば投資した金額は当然回収ができないでしょう。
これが一番大きなリスクですね。
ただし、損失は投資金額が上限となります。
いくら投資先が大きな借金を抱えて倒産しても投資家は投資金額以上の損失を被ることはありません。
すでにいくつかの投資案件は倒産していますね。
始めから資金だけ得て計画倒産狙い?って可能性もありえますので精査が必要です。
換金しにくい
こちらも大きなリスクです。
上場している株ならばお金が必要になったり、その会社に魅力を感じなくなったらすぐに売却して現金化することが可能です。
しかし、非上場の会社の株式は換金がかなり困難です。
IPOやM&Aまでたどり着けばよいのでしょうが、そこまでいかない、いけない企業が大半なのです。
そういった企業への投資は大きなリターンどころか塩漬け状態になってしまうということになりますね。
このあたりは上場廃止になった会社の株と同様ですね。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
価値が下がる可能性
株ですから当然元本保証はありません。
投資した際に払った金額がIPOやM&Aまでたどりついたとしても保証されるわけでもありません。
このあたりもリスクでしょう。
また、配当金や株主優待も保証されているものではありません。
業績や方針により当初から変更になる可能性があります。
株式投資型クラウドファンディングで配当目当ての投資はちょっとリスキーかもしれません。
基本的にベンチャー企業への投資の考え方としては、たくさんの企業に投資をして大半は価値0になったとしても、その中で数社が数倍〜数百倍の価値になれば利益が出るといった感じが良いのでしょうね。
株式投資型クラウドファンディングを始めるなら
「株式投資型クラウドファンディング」といっても最近たくさんの企業でてきています。
選ぶ際に重要なのはその株式投資型クラウドファンディングサービスを提供している企業が信頼できるのかということです。
投資家側からみて投資先企業の内容を直接確認することは難しいです。
そうなるとその株式投資型クラウドファンディングを運用している企業がしっかり調査、選別してくれないと大きな損失を被りかねません。
ですからまずはその点が最も重要なんですね。
その観点からおすすめは下記の4社です。
FUNDINNO
まずは日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスFUNDINNO(ファンディーノ)です。
すでに101件の案件が成約、投資家も32,000人近く(2020年7月22日時点)と実績が豊富なのが魅力ですね。
FUNDINNOではエンジェル税制対象企業にも力を入れていますので、対象企業ならIPO(新規上場)すれば大きな利益が見込めますし、もし駄目でもエンジェル税制で節税効果があるという結構美味しい状況となっています。
7月下旬から8月中までで7件の案件も事前開示予定がでてきますね。
今後も期待できそうです。
詳しくはこちらを御覧ください。
イークラウド
次は2020年7月29日に第一弾案件が募集を開始するという新しい株式投資型クラウドファンディングサービス「イークラウド」です。
イークラウドは大和証券グループとの連携を取っているという安心感が強いですね。
ちなみに第一弾案件は現在事前公開中。
「株式会社地元カンパニー」という会社で今年度は年商1億円突破見込み。
2025年度に年商48億円を狙う全国47都道府県の地元商品をパッケージ化、ギフトによる「地方創生プラットフォーム」を目指している企業となります。
個人的にもかなり面白いなって印象です。
詳しくはこちらを御覧ください。
ユニコーン
次はユニコーンです。
ユニコーンはマザーズ上場のZUUのグループ会社となります。
8月初旬に第7号案件が公開されるというこちらも比較的新しいサービスですね。
第7号案件についてはまだ詳細は公表されていませんが、高度な診療サポートを実現する医療ベンチャーとのこと。
詳しくはこちらをご覧ください。
CAMPFIRE Angels
最後はCAMPFIRE Angelsです。
CAMPFIRE Angelsは購入型クラウドファンディングNO.1の【CAMPFIRE】の
運営会社であるDANベンチャーキャピタルは、「資金調達するベンチャー企業のエンジェル税制適用の認定業務を
そのため、エンジェル税制の適用として、税制優遇を受ける事が可能
これは大きいですね。
また、情報開示量は上場企業並で安心感が高いのが売りですね。
まとめ
今回は「IPOが当たらない・・・ならばIPOする前に投資してしまえ!!【株式投資型クラウドファンディング】のメリット・デメリット」と題して株式投資型クラウドファンディングについてみてきました。
かなりリスクは高い投資となりますが、当たったら大きいハイリスク・ハイリターンを狙う方は株式投資型クラウドファンディングも検討してみるとよいかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
フェイスブックページ、ツイッターはじめました。
「シェア」、「いいね」、「フォロー」してくれるとうれしいです