最近、アメリカ株へ投資をする人が急激に増えています。
世界一の国で今後も伸びしろがありますし、日本で投資しやすい環境が整ってきたことも大きいでしょう。
私も当然、アメリカには注目していますし、投資もしていますがもう一つ注目している国があります。
それが中国です。
中国は2030年までにはアメリカを抜いてGDPが世界一位になるという予想もあります。
しかし、アメリカ株ブームに押されてなのか中国株の話はほとんど聞かなくなりました。(特に個別株)
実際に本サイトも参加しているブログ村の参加者を見るとアメリカ株は1,212人が参加、中国株は132人参加(2020年7月24日時点)と大きな差があります。
株ブログの全体ランキングでも上位はアメリカ株ブロガーばかりで中国株ブロガーは全然いませんよね
米国株ブロガーはOUTポイントがかなり多くなっています。
それだけアメリカ株と中国株を比較すると個人投資家の注目度もぜんぜん違うということが言えます。
しかし、投資の格言に「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があるようにブームになっていないところに注目することは投資をする上で大変重要なのです。
そこで今回は中国株を始めたい方向けに知っておきたい基礎知識をご紹介します。
中国株の検討をしたい理由
それではアメリカ株だけでなく中国株を検討したい理由についてみていきましょう。
世界時価総額ランキングで上位
中国株というと少し抵抗を感じる方も多いようです。
しかし、すでに世界で中国株は大きなウエイトを占めるようになっているのです。
下記は世界の時価総額ランキングです。(2020年6月現在)
2位 アップル
3位 マイクロソフト
4位 アマゾン・ドット・コム
5位 アルファベット(グーグル)
6位 フェイスブック
7位 テンセント・ホールディングス
8位 アリババ・グループ・ホールディングス
9位 パークシャー・ハサウェイ
10位 ビザ
多くは米国企業でおなじみの会社ばかりです。
しかし、7位にテンセント、8位にアリババと知名度が高い2社がランキングに入っています。
10位以下にも22位貴州茅台酒、24位中国工商銀行、25中国建設銀行、44位中国平安保険、47位中国農業銀行と50位以内に7社も入っています。。
ちなみに日本でトップ50位に入っているのは1社のみトヨタが入っているだけ・・・
トヨタも46位と中国勢に時価総額では負けてしまっているのが現状なのです。
テンセント・ホールディングスとは
テンセント・ホールディングスは知る人ぞしる会社ですが、すでに世界最大のゲームメーカーです。
「フォートナイト」なんかが有名ですね。
アプリの収益は世界一位。
日本でも任天堂と組んでることで話題になりましたね。
また、メッセンジャーアプリとしても世界最大規模を誇っています。
アリババと同様にキャッシュレス決済でもWeChatがかなりのシェアを占めていますね。
日本で言えばLINEと任天堂がひっついた企業みたいなもんです。
アリババ・グループ・ホールディングスとは
アリババ・グループ・ホールディングスは世界最大の流通総額のオンラインコマース企業です。
中国最大のEコマースサイト「タオバオ」、日本でも利用者が増えている越境ECサイト「AliExpress」などのECサイトを運営しています。
日本で言う楽天市場、ヤフーショッピングですね。
最近だとAriペイというQRを決済を使えるお店が増えていますね。
これもアリババのサービスです。
他にも金融サービスなど幅広く手掛けています。
日本で言えばソフトバンクが近いかもしれませんね。
ちなみにソフトバンクはアリババ・グループ・ホールディングスの大株主なんですよ。
少し前まで孫さんがアリババ・グループ・ホールディングスの取締役だったりもしています。
中国は内需だけでも強い
また、中国の強さは内需だけでもかなりの規模を誇っていることです。
中国のGDPの6割くらいを内需が支えているんですよ。
中国のだけでも人口が約14億人います。
日本の約10倍です。
規模が違いますよね。
今回の新型コロナウィルスでしばらく貿易関係の動きは止まっていましたが、内需部分だけでもかなりの規模があるのです。
これは強みですよね。アメリカにも言えることですが。
心配材料も・・・
ただし、中国にはいろいろな懸念材料があります。
この辺りがあるため、中国株ブロガーというのがあまりいない原因かもしれません。
私も中国株では過去に痛い目をみたことがあります(粉飾決算でしばらく売り買いできず)
私の話について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
米国との貿易戦争
まずは米国との貿易戦争です。
この結果によっては中国経済がかなり減速してしまう可能性があります。
少子高齢化
また、中国も日本と同様に少子高齢化の懸念が強いです。
特に中国に場合は一人っ子政策をやっていましたのでその傾向が強いんですよね。
ただし、今後も2030年くらいまでは人口が増える予想となっていますので当面は問題なさそうですが。
政治的懸念
中国にはカントリーリスクもあります。
中国共産党の考え方一つで会社が吹っ飛ぶなんてことは普通にありえます。
香港問題やファーウェイの問題のようなことが今後も起こらないとは言えません。
すでにtiktakなども同様の話になりそうな雰囲気ですからね。
中国株式の基礎知識
それでは本題の中国株を始める際に知っておきたい基礎式を見ておきましょう。
中国株式はちょっと特殊な部分があるんですよ。
中国の株式市場はちょっと複雑
中国には様々な株式市場があります。
市場が複雑で海外投資家の場合は制限があるケースがあります。
また、証券会社によって売買できる市場が違うのです。
中国本土
まずは中国本土です。
中国本土には以下の市場があります。
上海と深センは地名ですが、AとかB株とかってなんだ?って思われる方も多いでしょう。
もともとは海外投資家向けがB株で国内向けがA株です。
最近は少し緩和されて一定の基準を満たす機関投資家などはA株も売買できるようになっています。
ちなみに日本の証券会社では中国株を中心に展開されている内藤証券は上海A株、上海B株、深センA株、深センB株のほとんどの銘柄が取引可能となっています。
香港
次は香港です。
メインボードとGEMの違い
H株、レッドチップ、その他
証券会社によって買える市場が違う
前述のように中国市場は外国の投資家の制限が厳しく証券会社によって売買できる市場が違います。
アメリカに上場している企業も
また、中国の会社でも米国の証券市場に上場している会社があります。
そのあたりはアメリカ株を買える証券会社でアメリカ株と同様に購入することが出来ます。
例えば前述のアリババ・グループ・ホールディングスやテンセント・ホールディングスは米国市場にも上場していますね。
取引通貨が市場により異なる
さらにややこしい点があります。
取引通貨が上場している市場によって違うのです。
基本的には以下の通貨で購入することができます。
上海A株、深センA株はもともと中国の方向けの市場ですから人民元なんですね。
上海B株:米ドル
深センB株:香港ドル
香港:香港ドル
決算や会計基準が異なる
投資をする上で決算書を参考にされる方も多いと思います。
中国の場合は会計基準が異なっていますので注意が必要です。
特に中国本土に上場している企業は中国の会計基準となっています。(香港上場企業は選択性)
中国の会計基準をよく理解している方も多くないでしょうし、日本とは大きくは違わないのですが・・・
また、香港のメインボードに上場している企業は四半期決算の発表は義務付けられていないのも注意が必要ですね。
※中国本土上場の銘柄やGEMは四半期決算の公表は義務
なお、決算月は日本では3月の企業が多いですが、中国は大半が12月であることも知っておきたいところ。
同じ銘柄で価格差があるケースも
同じ銘柄がA株とH株に上場しているケースがあります。
この場合、同じ銘柄なのに価格差が多少あるケースがあるんですよ。
これは日本でもたまにありますが、中国株は極端に開くケースが。
一般的にA株が高くなりがちですね。
これも知っておくとよいでしょう。
まとめ
今回は「中国株を始めるなら知っておきたい基礎知識」と題して中国株について見てきました。
日本、米国などではなくグルーバルに投資を考えるなら投資先としていれておきたい選択肢ですね。
ただし、中国株ならではのリスクもありますので分散先の一つくらいで考えるのがちょうどよいかもしれません。
また、iDeCoやつみたてNISAで中国株へ投資する方法はこちらの記事を御覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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