即金規制とは?IPOを始めるなら知っておきたい知識を解説

IPO 即金規制とは? IPOを始めるなら知っておきたい知識を解説

読者様からご質問をいただきましたので今回はIPOの用語解説をしていきます。

即金規制(そっきんきせい)」です。

人気のIPO銘柄になると注文が集まりすぎて上場初日に値がつかず、翌日に持ち越すケースがあります。

その際に著しい相場の加熱を防止するために実施されるのが「即金規制」です。

なお、正式名称は「新規上場銘柄の売買に関する規制措置」です。

これはIPO銘柄の価格形成にかなり影響のある規制ですからIPOをやっている方はぜひ知っておきたいところ。

今回は「即金規制」について解説します。

即金規制とは

即金規制とは言葉そのままの意味ですが、「即金」を「規制」する制度です。

詳しく見ていきましょう。

即金とは

即金とは即「お金」が必要ということを指します。

通常、株式の売買をすると4日目(3営業日後)に決済されます。

つまり、4日目(3営業日後)にお金があれば買えるのです。

即金とはそのタイムラグを無くして注文をする時点で買付代金分の「現金残高(預り金)」が必要となることを言います。

この違いはかなり大きいのです。事例で考えてみましょう。

即金規制で買えないパターン

まずは即金規制が掛かると買えないパターンを見ていきましょう。

証券口座に100万円がある方がいたとしましょう。

2日前にA銘柄を100万円で購入。

翌日1万円の利益がでで売却したとします。

この場合、「買付余力」は101万円となります。(わかりやすくするため、税金、手数料はなしとします)

そして50万円の即金規制が掛かった銘柄を買いたいと思ったとします。

しかし、この場合はこの即金規制のIPO銘柄を買うことができません

「買付余力」は足りているのにです。

即金規制でも買えるパターン

次に即金規制でも買えるパターンです。

同じく証券口座に100万円がある方がいたとしましょう。

2日前にA銘柄を30万円で購入。

翌日1万円の利益がでで売却したとします。

この場合、「買付余力」は101万円となります。(わかりやすくするため、税金、手数料はなしとします)

そして50万円の即金規制が掛かった銘柄を買いたいと思ったとします。

この方は即金規制でもこのIPO銘柄を買うことができます。

この2つのパターンどのような違いがあるのでしょう?

買付余力と現金残高は違う

実は証券口座には2種類の現金があります。

一つは「現金残高」※証券会社によっては預り金となっていたり、MRFの場合もあり。

もう一つは「買付余力」です。

活発に売買をしていない方の場合はこの2つは同じ金額となっています。

しかし、ここ2日で売買をしていると「現金残高」の方が少なくなっているのです。

これは株式の売却代金は売却後、即時に「買付余力」には反映されますが、実際に「現金残高(預り金)」として証券口座に戻るのは4日目(3営業日後)だからです。

この3営業日後の差が現金残高と買付余力の差となるのです。

即金規制が掛かってしまうと「現金残高」がIPO銘柄の購入代金以上用意してある必要があるのです。

例えば先程の例でみてみましょう。

即金規制で買えないパターンの方は

  • 現金残高 0円
  • 買付余力 101万円

こうなっています。

一方、即金規制でも買えるパターンの方は

  • 現金残高 70万円
  • 買付余力 101万円

買付余力の金額は同じですが、前者は現金残高がIPO銘柄の50万円に足りず買えません。

後者は現金残高がIPO銘柄の50万円を超えているため買えるのです。

つまり、即金規制が掛かるとその銘柄を買える人がかなり狭まるのです。

特に即金規制が掛かると大口投資家や機関投資家が動きにくくなるなんてことも言われていますね。

大口投資家や機関投資家は少しでも利益を得るため目一杯売買しているケースが多いからです。

個人でもデイトレーダーなんかは参戦しにくくなりますね。

即金規制が入ると信用取引も不可

また、即金規制が掛かると信用取引も不可となります。

信用取引とは現金や株を担保にお金を借りて株を買ったりできる取引のことですが、即金規制は「現金」での売買となりますからこちらもできなくなるのです。

信用取引があると手持ち資金の3倍の売買が可能となりますので多くの注文が入りやすくなります。

それが不可ですから注文も減る可能性があるのです。

即金規制が入ると成行買いも不可

さらに即金規制が入ると注文方法にも規制がはいります。

「成行注文」での買いが不可となるのです。

成行注文の買いとは今すぐ、いくらでも良いから買うという注文方法。

それが駄目となり注文する株価をしているする「指値注文」のみとなります。

これも即金規制の著しい相場の加熱を防止するという目的ですね。

当選した銘柄の売却には制限ないが・・・

なお、当選したIPO銘柄を売ることについては即金規制がはいったからと言ってなにか制限があるわけではありません。

ただし、即金規制が入ると値動きがマイルドになりますし、買い注文が減りますので影響は大きいですが・・・

個人的には即金規制が入ったIPOに当選した場合にはよほど加熱していない限りは即金規制明けまでは売りませんね

そもそも即金規制になるような銘柄ならその時点で爆益ですしね。(即金規制に入るようなIPO銘柄はなかなかあたりません)

即金規制は相場に歪みが生じている?

即金規制はある意味、規制を掛けて相場に歪みを生じさせて早く上場時の値をつけてしまおうという策です。

そのため、本来の人気などと少しズレが生じる可能性があります。

ですからその歪みに着目して即金規制中に買って即金規制が明けたときに上がったところでの売却を狙うなんて方も見えますね。

ただの上場初日での人気なのか、今後も続く人気なのかは見極める必要があるでしょうが。

まとめ

今回は「即金規制とは?IPOを始めるなら知っておきたい知識を解説」と題して即金規制についてみてきました。

特にIPOを始めたばかりの方は即金規制銘柄が当選したときに慌てないように予め知識を得ておきましょうね。

IPO投資を始めるには・・・

IPO投資を始めるにはまず証券会社に口座を開く必要があります。

IPOの場合に抽選に参加できる証券会社がその銘柄によりバラバラですのでできれば複数の証券会社で口座を開いておきたいところですね。

特に主幹事と呼ばれる上場を取り仕切る証券会社は取扱の株数も多く当選確率がかなり高くなりますので主幹事となる証券会社の口座は開いておくのが無難です。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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