靴磨きの少年が大幅に増加中。これって暴落フラグなの?

日経平均株価が30年ぶりに3万円を超えるなど株の調子が良いですね。

日本に限らず世界中で同じような状況なんですよ。

新型コロナウィルスの影響もあり、各国が金融緩和をしている影響がとても大きいです。

簡単に言えば世界中でアベノミクスをしているようなもん・・・

しかし、個人的にかなり気がかりな部分もあります。

今回はそんな個人的に感じる気がかりな点をまとめてみました。

靴磨きの少年が増加中

まず、一番感じる気がかりな部分は株を始める人が大幅に増えていることです。

今まで株にまったく興味を示さなかったような方も株を始めています。

これって過去の傾向から言えば結構なフラグなのです。

私の周りだけでも

  • 妹夫婦(自営業者)
  • 友人(市役所職員)
  • 美容師さんの旦那さん(自動車整備士)

などなど今までの会話で株の「か」の字もでなかった人たちが株式投資を始めています。

特にやばいな・・・って感じたのはいきつけの美容師さんの旦那さんです。

私が株をやっていると知らない美容師さんから、株の話がでてくる時点でちょっとやばいな・・・って感じますけどね。

さらにその旦那さんは今年にはいって株を始めそうののですが、ほぼ全財産を投入してるそう

やばい気配しかしません。

これは「靴磨きの少年」現象なんですよ

靴磨きの少年とは

「靴磨きの少年」とはケネディ大統領の父の相場師ジョセフ・ケネディ氏の有名なエピソードです。

アメリカのバブルの真っ最中にケネディ氏が街中で靴磨きをしてもらってました。

そのときにその靴磨きの少年が

「この株あがりますよ」

とか

「相場はまだまだ上昇し続けるから買わないと損です」

とか語りだしたそうです。

それを聞いたケネディ氏はすべての持ち株を売却。

その後、すぐに株価は大暴落しました。

それが世界恐慌が始まった日として有名な「暗黒の木曜日」です。

そこからダウは最高値から89%下がったそうです・・・。

それ以来、普段株に興味を持たなさそうな方たちが興味を持ち出したら天井が近いことを表す表現として「靴磨きの少年が株のウンチクを語りだしたら天井」という言葉が使われています。

この話の靴磨きの少年と同じように普段株に興味を持たなさそうな方たちが今株を始めだしているんですよ。

テレビや雑誌の株式投資特集が大幅増加

それにつられるようにテレビや一般雑誌で株式投資特集が組まれるケースが多くなっています。

先日もこちらのサイトで記事を書いた「池上彰のニュースそうだったのか」で投資の特集をやっていました。

また、他にも「Mr.サンデー」で株式投資の特集をやっていましたね。
ちなみに「Mr.サンデー」は後述する仮想通貨のときも暴落直前に仮想通貨で億り人特集やっていたのでちょっと不吉ではあります(笑)
他にも一般雑誌なんかでも最近株の話題が多く取り上げられていますね。

会社四季報の部数が増加中

会社四季報が過去にないペースで売れているという話もあります。

四季報は一部証券会社のページでは無料で見れますから本として買う人は初心者かネット証券使っていない方が多いでしょう。

つまり「靴磨きの少年」が増えてきたということです。

会社四季報 業界地図なんて初の20万部を達成したと最近話も出ていましたね。

若者は新規買い、高齢者は撤退

また、気になる動きとして相場経験が長い高齢者は撤退傾向。若者は新規買いをしているという話もあります。

若年層はデジタルトランスフォーメーション(DX)などのテーマ株を積極的に購入する一方、高齢層は株高で含み損が縮小してきた重厚長大銘柄の保有株を売却し、市場から撤退する動きをみせる

出典:日経新聞 2021年2月16日

これもちょっと怖い現象なんですよ。つまり、投資の知識があまりない人(靴磨きの少年)がどんどん突っ込んでいてベテラン勢が手を引き出しているということですからね。

ただ、含み損のある銘柄を大事に抱えてきた人たちが含み損解消で手仕舞いしたってだけなら問題ないのでしょうが・・・

実際にあった靴磨きの少年登場後の暴落

大きな暴落前には大抵、靴磨きの少年は登場しています。

有名な日本であった事例をご紹介しましょう。

仮想通貨でも靴磨きの少年が殺到したころに暴落した

最近あったわかりやすい「靴磨きの少年」現象が2017年年末から2018年年初に起きた仮想通貨(暗号資産)の暴落です。

当時、テレビで暗号資産で儲かった人たちが登場して取り上げられていました。

寝ているだけで朝起きたらお金が増えている」なんて言ってた女性の写真が暴落フラグの象徴として回っていましたね。

最近はビットコインをはじめとした暗号資産も戻ってきていますので、そのまま持っていればプラスになっていますがあの暴落状況で持ち続けられた人がどれだけいるのか・・

暗号資産は最近もツイッターなどで儲かった自慢が多く貼られており、あの時と同じような状況になってきていますね。

ライブドア事件前

また、株式相場で言えばライブドア事件前の雰囲気に本当に似ています。

業績が伴っていない企業の株がテーマが同じってだけで異常な高騰をしたり、テレビなどでちょっと紹介された銘柄が高騰しているのは全く同じですね。

ツイッターなどSNSで

  • ◯◯儲かった。
  • 資産◯◯達成
  • ◯◯でテンバーガー達成

といった個人投資家の声を見ない日はない状況です。

あのときもほぼ同じ状況でしたね。(当時はヤフー掲示板や2chだったかな)


すぐに暴落するとは限らないが注意は必要

個人的に大暴落の予兆として「靴磨きの少年」現象はかなり信憑性が高いと過去の経験から感じています。

この靴磨きが増えたからといってすぐに暴落が始まるとは限りませんが、ちょっと注意が必要な状況であると考えています。

あくまでもすべて注意報や警報レベルの話ですけどね。

他にもスマートマネー指数やバフェット指数、シラーPERといった暴落警報といってよい指数がかなりヤバそうなデータがでてしまっていますしね。

新型コロナウィルスの経済対策のために各国が金融緩和をするという過去に例を見ない状況ですからどう動くのかは予想しづらい部分もありますが、ちょっと気にしておくべきでしょう。

最近は相場経験が長い高齢者は資金を引き上げ、若者が資金を入れているなんて日経新聞が報道していましたが、かなり怖い話です。

そろそろリスクヘッジなんかも考えておくべきかもしれません。

このあたりの本を読んでみるのもおすすめですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

「シェア」、「いいね」、「フォロー」してくれるとうれしいです

靴磨きの少年
最新情報をチェックしよう!