個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)でもできるスイングトレード
今回はいつもと毛色を変えて個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)でスイングトレードをするというテーマでお話したいと思います。
基本的に個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は基本的に長期投資です。
また、毎月購入するドルコスト平均法となるため放置をされる方が大半かと思います。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の本を読んでみると放置をすすめているのも多いです。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか?
今回はそんな話を考えてみたいと思います。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の基本的な仕組み(ドルコスト平均法)
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は基本的に毎月決まった金額、決まった投資信託を購入する仕組みになっています。
そのためその投資信託の価格が高い時は少し買う、安いときはたくさん自動的に買うことになりますのでドルコスト平均法といってリスクを下げる効果があると言われます。
また、長期投資で考えれば期待値がプラスの商品なら高い確率でプラスで終わることができるとも言われます。
そのためそのまま放置でいいと思われる方が多いと思います。
しかし、少しでも勝率を上げたいなら私が今回お話する内容だけはおさえておいてください。
期待値の考え方については下記の記事をご覧ください。
「このゲームには必勝法がある」これはライアーゲームの主人公のキメ台詞です。同じように実は株式投資にも必勝法があるのです。絶対勝てる方法は存在しない。しかし・・・株式投資にかぎらず、投資の世界で絶対勝てる方法(聖杯)は存在しません。[…]
トレンドはしばらく続く
まず、おさえておいてほしいのは株のトレンド(流れ)はしばらく続くってことです。
つまり、流れがつづくならその流れ(トレンド)について行くことが重要なのです。
株価にはだいたい3つの流れがあると言われます。
「上昇トレンド」
「下降トレンド」
「横ばい」
そのうち注意しなければならないのが「下降トレンド」です
下降トレンドになった気配があれば株などのリスク資産を他の調子の良いカテゴリーの株を買ってみたり、元本保証の商品や債権など比較的リスクが少なめの商品に移したり、新しく購入する部分のリスク資産を減らすのです。
日本の株もアメリカの株もしばらく上昇トレンドでしたので下降トレンドの恐ろしさを知らない方も多いかもしれません。
しかし、ぜひこの点はおさえておいてください。
下降トレンドの見分け方
それではトレンドの変化をどう見分ければよいのでしょうか?
これはやり方がたくさんありますが、今回はそのうち1番簡単な方法を教えましょう。
下記は日経平均のチャートです。
赤い丸が売ってある箇所が2地点あると思います。
これがトレンドの変化したタイミングです。
具体的には2016年の1月ころに下降トレンドに移っています。
この時の日経平均は20000円くらいでしたが、そこから15000円くらいまで落ちているのがわかると思います。
もうひとつの転換点が2016年の10月〜11月ころです。
このときの日経平均は17000円くらいですが、そこから現在の22000円まであがっているのがわかると思います。
つまり、このトレンド変化を見逃さずついていくだけでそれだけの利益が得られるのです。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)でも同じで放置していればこの差は得られません。
しかし、乗り換えればこの差も利益として得ることができるのです。
乗り換えずそのまま持ちっぱなしでも今回の場合は下降トレンドの入り口の20000円から現在の22000円と2000あがっていますのでプラスになっています。
しかし、もし乗り換えていれば20000円で移して、17000円で買って22000円ですから差が8000円プラスとなります。
ずっと持ちっぱなしの場合は2000円、乗り換えをすれば8000円この差は大きいでしょう。
なにより精神的にはマイナスが続くのは厳しいですしね。
もう一つ面白いやり方に羽黒法というのもあります。
こちらについてはまた機会があれば書いてみたいと思います。
変化を読み取るポイント
チャートを見てもらえばわかると思いますがトレンドが変化したときにはチャート上でも大きな変化があります。
それは紫の線と赤い線の位置が逆転していることです。
専門用語ではこれをゴールデンクロス、デットクロスと言います。
この線は株価の平均線で紫の方が短い期間、赤いほうが長い期間の平均線です。
つまり、短い期間の方が上にある場合は上昇トレンド(か横ばい状態)
逆に長い期間の方が上にある場合は下降トレンド(か横ばい状態)
といえるのです。
これだけ意識しておくだけでも全然違いますのでぜひ覚えておいてくださいな。
もちろんその通りいかないこともありますけどね。
スイングトレードとは
スイングトレードとはデイトレーダーみたいに細かく売り買いをするのではなく流れにのってトレードをする手法です。
今回の例でいけばある程度大きなトレンド変化があった
2016年1月ころに日本株の投資信託を減らして
2016年の10月ころに日本株の投資信託を増やすという感じです。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合には、
すでに持っている商品をスイッチングをする方法と
拠出の配分を変える方法があります。
これはどちらがいいのかはその時々で違いますし、考え方でも違うでしょう。
また、今回は日経平均で見ましたがダウやヨーロッパ、新興国などそれぞれでタイミングが違うケースも多いです。
調子のよい地域の株へ移動させるのも1つの方法ですよ。
ですのである程度、分散投資している方もそれぞれの地域別や資産別で定期的にチェックが必要でしょう。
そうしないとトレンドの転換点を見つられませんしね。
つみたてNISAではこの技は使えない
ちなみにつみたてNISAではこの技あまり良いとはいえません。
なぜならつみたてNISAは年間に買える金額が40万と決まっているためです。
売って買ってすればそれだけで買った金額が増えてしまいますので・・・
つみたてNISAではおとなしく長期投資をしましょう。
その点、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、売買手数料もかからず何度でもスイッチングできますし、上限も拠出の金額で決められているだけですから心置きなくスイングトレードできます(笑)
まとめ
今回は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)でもトレンドの変化は見逃さないほうがいいよってお話でした。
株の格言にこんなのがあります。
(私が1番好きな株の格言です)
休むも相場
いろいろな解釈がある言葉ですが私はこう解釈しています。
相場の悪いときに無理に手を出すな、休めということです。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は長期投資なのでそのまま放置でもよいかもしれません。
しかし、ちょっと今回お話したトレンドの部分を意識するだけでだいぶ違うと思いますのでぜひ抑えておいてくださいね。
相場が悪いときにはリスク資産を極力減らすってこと(休むも相場)です。
スイングトレードについてもう少し勉強したい方はこの本がおすすめです。
同じ作者でアメリカでは前編後編で売ってた商品ですので両方読んでおくと良いと思います。
スイングトレード入門―短期トレードを成功に導く最高のテクニック (ウィザードブックシリーズ)
スイングトレード大学 (ウィザードブックシリーズ)
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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