「このゲームには必勝法がある」これはライアーゲームの主人公のキメ台詞です。同じように実は株式投資にも必勝法があるのです。
絶対勝てる方法は存在しない。しかし・・・
株式投資にかぎらず、投資の世界で絶対勝てる方法(聖杯)は存在しません。
しかし、統計的に有利な方を選ぶことで最終的な損益をプラスに近づける方法があります。
それが期待値を考えるってことです。
今回は期待値がなぜ株式投資で重要なのか、どう活用すればよいのかを見ていきたいと思います。
※加筆修正を加えました。
期待値とは
確率論において期待値とは、確率変数の実現値を確率の重みで平均した値である。とされています。
もう少し噛み砕いて投資に例えると掛金に対していくら戻ってくるかの「見込み」の金額のことです。
たとえば100円払うとサイコロを1回ふれるゲームが有ったとします。
2がでれば50円
3がでれば100円
4がでれば150円
5がでれば200円
6がでれば500円
がもらえるとしましょう。
この場合の期待値は
10✕6分の1+50✕6分の1+100✕6分の1+150✕6分の1+200✕6分の1+500✕6分の1となります。
これを解くと約168円となります。
参加費が100円ですから168円期待値のゲームならば参加した方が得をする可能性が高く複数回参加すればするほど68円の得に限りなく近づいていきます。
これは株式投資にあてはめても同じです。
過去のデータからこのパターンの場合の勝率と平均利益(負け率と平均損失)がわかれば計算が可能です。
(あくまでも過去のデータに基づくものですが)
例えばこのある株があるパターンのチャートになった時の過去のデータから勝率が30%、負け率70%とわかったとします。
7割の掛け率でまけるのですからぶが悪いですよね。
しかし、例えば買った時のリターンは5万円、負けた時の負け率は1万円ならば
0.3✕5万円ー0.7✕1万円と期待値が計算できます。
これを解くと期待値は8千円のプラスとなります。
つまり、この勝負は勝率は悪いですが乗ったほうが儲かる可能性が高いと分かるのです。
逆に9割勝てるけど1割負ける勝負が合ったとします。
この時買ったときは1万円儲かり
負けたときは10万円損をするとします。
この場合の期待値は
0.9✕1万円ー0.1✕10万円
となります。
これを解くとマイナス千円となります。
勝率は高いけど期待値はマイナスです。
この勝負は繰り返せば繰り返すほどマイナスが膨れる勝負です。
つまり避けるべき取引なのです。
このように期待値で判断し期待値が高い勝負をたくさん行うことが大事なのです。
つまり、やればやるほど儲かるのが期待値が掛金より高いもの
やればやるほど損するのが期待値が掛金よりマイナスとなる状態がいえます。
前者は投資、後者はギャンブルですね。
ギャンブルの期待値
ちなみにギャンブル全般はこんな感じです。
(還元率から算出)
TOTO 49.6%
競艇 74.8%
競輪 75%
オートレース 74.8%
競馬 74.1%
パチンコ 85%(店による)
宝くじならば100万での期待値は45.7万円となります。
つまり統計的には宝くじは買えば買うほど損をすることになります。
(もちろん一部大儲けする人もいますけどね)
他のギャンブルもやればやるほどマイナスになる可能性が高いことがわかると思います。
期待値をつかった投資必勝法
期待値が分かれば後は簡単です。
期待値が大きい取引を何度も繰り返すだけです。
例えば前述の期待値が8千円の取引ならば
10回行えば期待値8万円
100回行えば期待値80万円です
つまり、期待値✕取引回数が得られる利益と考える事ができます。
期待値がプラスとなる勝負を複数回行うことが重要なのです。
大数の法則
大数の法則とは、コイン投げを数多く繰り返すことによって表の出る回数が1/2に近くなど、数多くの試行を重ねることにより事象の出現回数が理論上の値に近づく定理のことをいいます。
株式投資も一緒で期待値が高い勝負を繰り返し行えば行うほど期待値に近づくのです。
デイトレードなんかは完全に大数の法則に基づいた手法ですよね。
まとめ
今回は期待値で株式投資を考える話をしてきました。
勝てる投資家と勝てない投資家、大きな違いはこの期待値で考えられるかどうかの違いがとても大きいような気がしています。
下記の記事にある相関係数のお話もそうですが株式投資には統計が結構役に立つものですね。
長期投資をされる方は分散投資をしてリスクを減らすことを考えられると思います。どの本を読んでも分散投資を勧められているケースが多いです。特にこのサイトでも何度もご紹介しています個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)やつみたて[…]
今、期待値が高い投資方法としては最強は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)でしょうね。
節税部分を考えるとやらないのは持ったないな・・・って思ってしまいます。
期待値で考える投資法の本も出ていますね。
期待値の投資法に興味が有る方は読んでみると良いかもしれません。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの4社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、楽天証券の4択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この4つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
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