海外通販をするときの関税・消費税はどうなっているのかをわかりやすく解説

下記記事で香港の通販サイトを利用したことを書いたところ、読者様から関税や消費税についてのご質問をいただきました。

そこで今回は海外のネット通販を利用する際の関税・消費税等について解説していきます。
海外通販ができるようになると日本では未発売の商品が手に入ったり、日本では高いものが安く買えるようになったりすることもありますから知っておいて損はないですよ。

海外通販の敷居はそこまで高くない

海外通販の敷居を高いと感じている方は多いでしょう。

私もその一人でしたが、必要性があってアリババ運営の海外者向けのサイト「AliExpress(アリエクスプレス)」を使うようになってその印象は大きく変わりましたね。

そこまで難しくないんですよ。

なにより、アマゾンで売られている中国製のものは多くがAliexpressで購入した方が圧倒的に安いんです。

例えば私がAliexpressで先日買ったある商品はAliExpressでは送料込で1,500円くらいでした。

まったく同じものがアマゾンだと4,980円、楽天市場だと7,980円くらいでした。

金額だけ考えればアマゾンで3倍、楽天で5倍以上なんですよ。(当然ものによりますが)

知らない方が多いのか4,980円でもアマゾンでは結構売れているようで売れ筋上位ですし、評価も沢山ついていました。

AliExpressなどで仕入れてアマゾンやヤフーショッピング、メルカリで売るってビジネスが成立してしまう価格差なんですよ。

先日、AliExpressで普通に売っている商品が日本のクラウドファンディングで多額のお金を集めていたってのが話題になってましたね笑

このあたりは海外通販を知っているかどうかの違いが大きいのでしょう・・・

日本の通販サイトを利用するよりは言葉の問題もありますし敷居があるのは事実ですが、そこまで高いハードルでは無いんですよ。

それを乗り越えるだけの価値があるものとなっています。

私も基本的に急ぎでなければAliexpressで探すようにしていますね。

確かにAliExpress等の海外通販での購入はトラブルもありますが補償もすごいですから損はしないですしね。

今回はそのネックとなる税金や手数料の面から確認していきましょう。




海外通販で掛かる税金・手数料

海外通販の場合は、商品代金の他に送料、関税、通関手数料、消費税が掛かります。

ただし、これすべてのケースで掛かるわけではないのです。

条件等を知っておくことでお得に買えるケースも多いんですよ。

個人輸入時の関税

関税は商品ごとに税率が異なります。

また、個人輸入と通常の輸入では条件も違うんですよ。

まず大きな違いが課税対象額の違いです。

通常の輸入と個人輸入では以下のように定められています。

  • 通常の輸入:海外小売価格+運送料+保険料
  • 個人輸入:海外小売価格の60%

例えば同じ1000ドルのものを買っても

通常輸入なら1000ドル+運送料+保険料に関税が掛かります。

しかし、個人輸入の場合は1000ドル✕60%の600ドルに対してしか税金が掛からないのです。

かなり大きな差となります。

1万6,666円までなら関税も消費税も掛からない

また、課税対象額が1万円未満なら免税というルールもあります。(一部例外あり)

さらにこのケースでは消費税、関税手数料も免除されるんですよ。

なお、この「課税対象額」というのは前述の計算を当てはめたものとなります。

つまり、個人輸入の場合には海外小売価格の60%が10,000円未満なら免税なんですね。

10,000÷0.6=16,666…

逆算すると海外小売価格が16,666円までなら関税も消費税も関税手数料も掛からないということです。

なお、この金額は通販会社が輸出に必要な書類に申告する金額が前提となります。

ですから少しくらいのオーバーなら通販会社が気を利かせて少なく申告してくれることで関税や消費税が免除になるケースもあるようです。

私は基本的に海外通販をするときは16,666円以内のものしか買わないので経験ありませんが・・・

20万円までなら簡易関税

課税対象額が1万円〜20万円までで、一般貨物または郵便小包を利用した場合には関税が安めに設定された簡易課税が適用されます。(一部例外あり)

簡易課税の関税率は商品ごとによって異なり、0%〜20%となっています。

それぞれの税額等詳しくは税関のWEBページを御覧ください。

20万円を超えると一般関税

課税対象額が20万円を超えていたり、簡易課税の対象外の商品は一般関税が適用されます。

一般関税も商品ごとに税率は異なります。

チーズなど高いものは40%の関税が課せられますね。

それぞれの税額等詳しくは税関のWEBページを御覧ください。

海外通販の消費税の扱い

消費税は前述のように個人輸入なら16,666円までは掛かりません。

それを超える場合は日本で購入したものと同じく10%の消費税が発生します。

ただし、個人輸入なら関税と同じく60%がその対象となります。

例えば20,000円のものなら

  • 国内通販:20,000円✕0.1
  • 海外通販:20,000円✕0.6✕0.1

という計算となります。

つまり、実質的には消費税は購入金額の6%ですね。

ただし、関税にも消費税が掛かりますのでご注意ください。

海外通販の送料

海外通販の送料は日本と同じくパッケージの重さや大きさで値段が決まります。

また、どの配送会社のどのプランを使うかによって金額はかなり違いますね。

海外のネット通販でよく使われる運送会社はFedEXやDHL、EMSなんかがありますね。

また、それぞれどのくらいで到着するかも異なりますのでご確認ください。

FedEXの早いやつなんかだと中国や香港から発送後2日〜3日くらいで到着して驚きますよ。

それでも数千円くらいですからめちゃくちゃ高いわけでもないです。

ただし、16,666円以内の安いものを買っていると送料分で割高には感じると思いますけどね。

なお、Aliexpressでよくある送料無料のだと1ヶ月以上掛かるケースもあります。

配送状況を確認するとなぜ以下一旦香港からマレーシアにいったりとかしてますからまとめて送ってるのかもしれませんね。

私は急ぎものもはFedEX、そうでないものは送料無料でお願いしているケースが多いですね。

無料のだと郵便事故で届かないケースもたまにありますが、Aliexpressなどなら補償もありますので損をすることはありません。



まとめ

今回は「海外通販をするときの関税・消費税はどうなっているのかをわかりやすく解説」と題して海外通販の関税・消費税についてみてきました。

海外通販をするときは16,666円まで免税という基準を知っておきましょう。

2つ欲しい物があっても別々で買ったほうが関税や消費税でお得ということもありえます。(送料も考えなくてはいけませんが)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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