金融庁が話題の「うんこお金ドリル」の第二弾を公開しました。
第一弾は生活編でしたが、第二弾は経済編とビジネスよりな内容となっています。
子供がとっつきやすい「うんこドリル」で子供の頃から金融リテラシーを上げるきっかけになるのを狙っているのでしょう。
今回は「うんこお金ドリル」第二弾についてみていきます。
うんこお金ドリルとは
金融庁では、金融経済教育の推進に取り組んでおり、大学・高校等での出張授業を実施していますが、「もっと早く金融のことを学びたかった」という声を多くいただきます。
このため、株式会社文響社の協力のもと、子どもたちに訴求力の高い「うんこドリル」と連携し、インターネット上でお金について楽しく学べる、小学生向けコンテンツ「うんこお金ドリル」(うんこドリル×金融庁)を作成しましたので公表します。出典:金融庁 小学生向けコンテンツ「うんこお金ドリル」の公表について
お金の勉強は早いほうがよいと言われますが、そのお金の勉強を小学生のうちから実践しようという取り組みなのでしょうね。
うんこお金ドリル第二弾について
「うんこお金ドリル」がご好評いただいたことも踏まえ、「うんこお金ドリル」の第2弾を作成しましたので公表します。第1弾では「生活編」として、日々のお金の使い方などをテーマにしましたが、第2弾では「経済編」として、お金が社会の中でどう回っているのかをテーマにしています。
出典:金融庁 小学生向けコンテンツ「うんこお金ドリル」第二弾の公表について
前回のうんこお金ドリルが好評だったようでその第二弾となります。
うんこクッキー屋を舞台としたビジネスよりな話ですね。
私も実際にやってみましたが、大人からすれば当たり前だろ。。。って思うことがほとんどですが、小学生のうちからお金についてのこいった概念を勉強したり、頭に入れられるのはとても有益でしょうね。
あとはもう少し設問を増やして欲しいところです。
今後に期待です。
なお、内容はネタバレを嫌う人もいると思いますので書きません。
興味ある方は実際に試してみてください、
なお、「うんこドリル」はうんこお金ドリルではじめて読んでみましたが、想像したよりもうんこ要素は感じませんでした笑
そもそもうんこドリルとは
そもそもうんこドリルをご存知ないかたもみえるでしょうからこちらも解説しておきます。
うんこどりるは株式会社文響社が出版する全ての問題に「うんこ」を使って作られた学習ドリルです。
現在、シリーズ累計で890万部の発行とのこと。
かなり人気シリーズですね。
漢字からひらがな、算数までさまざまなシリーズがあります。
今回金融庁が出したのはそのお金バージョンです。
大人からすると「うんこ」の必要性はあるのか??って思わないでもないですが、小学生からすると人気のある「うんこドリル」を利用したほうがとっかかりがよいのでしょうね。
うんこお金ドリルはネット上で無料公開
「うんこドリル」はドリルですから書籍として販売されているものですが、今回公開された「うんこお金ドリル」はネット上で公開された無料コンテンツとなります。
下記の金融庁のウェブサイトの他、株式会社文響社でも公開されるとのこと。
後日、もしかしたら書籍としても販売されるのかな?
現在は問題がかなり少ないのでそれを増やして書籍化しても面白いと思います。
なお、うんこお金ドリルはこちらから見ることができます。(当然無料)
お金の勉強は早いほうが良い
日本人は欧米各国の人々と比べるとかなりお金の知識(金融リテラシー)が不足していると言われています。
日本ではお金は汚いものといった認識がある親も多く、「子供の前ではお金の話はするな!!」といった話も聞きますね。
これは教育による部分が大きいと思われます。
実際に小学校・中学校の義務教育ではほとんど金融・経済教育に関する教育が行われていないのです。
親もそうやって育ってきていますのでお金は汚いものだという刷り込みがつよくなってしまっているのです。
今回の「うんこお金ドリル」のような取り組みが少しでもそういったお金に対しての概念を変えてくれると良いですね。
世界的投資家ジム・ロジャーズは子供に・・・
ちなみに世界的な投資家として有名なジム・ロジャースはお金の教育のために娘に成人するまでに必要なお金を一括で渡してあとは君の好きなようにしなさい。としたそうです。
それは極端な例ですがお金の知識は生きていくために本当に必要ですから今回のうんこお金ドリルはそういったきっかけになりそうですね。
なお、ジム・ロジャーズのお金の教育に興味ある方はこちらからどうぞ
日本の義務教育での金融・経済教育
ちなみに日本はかなり遅れています。
下記は「金融経済教育を推進する研究会」が行った調査「中学校・高等学校における金融経済教育の実態調査報告書」の結果の抜粋です。
質問内容:現在、金融経済教育を行っている年間の時間数はどの程度か、学年ごとにご回答ください。
中学2年生「0時間」58.2%
中学3年生「「1時間〜5時間」44.6%
高校1年生「「1時間〜5時間」60.9%
高校2年生「1時間〜5時間」49.3%
高校3年生「1時間〜5時間」47.7%
つまり、ほとんど金融・経済教育(つまりお金周りの教育)が行われてていないということになります。
日本人は実際に金融知識に乏しい
また、実際に金融知識も他国と比べると低いというデータもでています。
下記は知るスポットが行った「金融リテラシー調査2019」の結果です。
パーセンテージは正答率を示しています。
金融問題をどれだけ解けたのかの平均でみると日本は47%に対しアメリカは53%とかなり大きな差となっていますね。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
日本 | アメリカ | |
複利 | 44% | 75% |
インフレ | 55% | 59% |
住宅ローン | 70% | 75% |
分散投資 | 47% | 46% |
債券価格 | 24% | 28% |
72の法則 | 42% | 33% |
出所:金融広報中央委員会「知るすぽっと」金融リテラシー調査2019より
72の法則と分散投資以外はアメリカのほうが上となっており、アメリカと比べて日本はだいぶ金融知識が薄いと言えます。
特に複利の部分の差がかなり大きいですね。
ちなみにヨーロッパの国々と比べてもだいぶ劣る結果となっておりました。
そんな状況もあるのか2022年度からは高校の家庭科範囲に投資信託などの「資産形成」が加えられるとのこと。
具体的には社会保険などお金全般の話に加えて「預貯金,民間保険,株式,債券,投資信託等の基本的な金融商品の特徴(メリット,デメリット),資産形成の視点にも触れるようにする」とのことです。
ただし、これ先生が教えられるのか?って疑問もありますけど・・・
私も元に公立高校から経営に関する先生向けの講義の依頼を受けたことがありますが、あまりに報酬が安すぎて辞退したことがありましたので、外部から呼ぶのはなかなか難しい気もしますが。。。
まとめ
今回は「金融庁が「うんこお金ドリル」第二弾経済編を公開。子供のうちからお金の勉強をしよう」と題してうんこお金どりるについてご紹介しました。
小さいお子さんをお持ちの方はぜひうんこお金ドリルやってもらってみてくださいね。
今回の取り組みはとても良いものだと思います。
今後は税金編、社会保険編、投資編、詐欺(防止)編なんかもほしいですね。
意図が全くわからないですし、効果も見込めないだろう18歳以下に条件付きで10万円給付することよりこういった教育面にお金を使ったほうがよいのでは?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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