楽天経済圏でさらに改悪。楽天銀行がfreeeとの提携終了へ。マネーフォワードは大丈夫?

びっくりするくらいここ1年で楽天経済圏の改悪が続いています。

そのため、個人的にもここ1年で楽天経済圏の利用頻度はかなり減っていますね・・・

そんな楽天経済圏ですが、さらに改悪の話がでてきました。

クラウド会計ソフトのfreee(フリー)と楽天銀行のデータ連携が終了するというのです。

データ連携が終了してしまうとクラウド会計の最大のポイントである自動仕訳が楽天銀行分だけできなくなるということで利用者からするとかなり不便な状況となってしまいます。

私はマネーフォワード派でfreeeは使っておりませんが、もし使ってれば楽天銀行の利用を辞めるくらい大きな話ですね・・・

今回はこの改悪内容をみていきましょう。

なお、ここのところの楽天経済圏の改悪状況はこちらにまとめております。

ほんとひどいものです・・・・

freeeと楽天銀行の連携終了の概要

freeeは1月24日以下の発表を行いました。

freee株式会社(本社:東京都品川区、CEO:佐々木大輔、以下「freee」)は楽天銀行との間で行っている参照系のAPIを活用した法人口座・個人ビジネス・個人口座の利用明細の自動取り込みについて、2022年2月24日(木)17時頃をもって停止することをお知らせします。

出典:freee株式会社 freee会計と楽天銀行のAPI連携契約満了に伴う 口座明細の自動取り込み停止のお知らせ

freeeと楽天銀行のデータ連携を2月24日で停止するというのです。

利用していない方だとイメージが沸かないと思いますのでデータ連携の仕組みからご紹介しておきましょう。

freeeのデータ連携とは

freeeの最大の特徴は知識がなくとも会計処理できることにあります。

通常会計処理は、取引が発生したら仕訳(しわけ)処理という簿記上の項目に分ける作業が必要となります。

freeeは基本的にその仕訳作業を自動化することができるのです。

そのため、通常会計業務に携わるなら簿記の知識が必要でしたがそれらがなくてもある程度の部分までは出来てしまうんですよ。

そのため、マネーフォワードと並んで急激にシェアを伸ばしてきていたのです。

その自動仕訳の根幹となるのが銀行とのデータ連携です。

これにより銀行の預金に動きがあれば自動的にfreeeにデータが行き、AIがその内容を判断し仕訳作業を行ってくれるのです。

詳しくはfreeeの公式サイトでご確認ください。

>>freee

楽天銀行とのデータ連携が終了するとどうなる?

楽天銀行とのデータ連携が終了すると当然自動仕訳は行えなくなるでしょう。

以下のように手動でCSVファイルで取り込む形になるようです。

2月24日(木)以降は、楽天銀行のインターネットバンキングから口座明細データのCSVファイルをダウンロードしfreee会計にアップロードする対応を行っていただく必要があります。

出典:freee株式会社 freee会計と楽天銀行のAPI連携契約満了に伴う 口座明細の自動取り込み停止のお知らせ

不便としか言いようがありません

freeeで楽天銀行を使っている方は

  • 楽天銀行の利用を辞める
  • freeeを辞めてマネーフォワードなどに引っ越す
  • 不便を受け入れる

の選択になりますね。

なぜ楽天銀行とfreeeは提携終了するのか?

前述のようにかなり不便となってしまうデータ連携終了。

なぜそんな話になってしまっているのでしょう。

これは公には「契約満了」としかでていませんが、普通に考えればユーザーに迷惑が掛かってしまいますからfreee側から切るということはばありえないと思われます。

報道で出ているのは以下のような理由ですね。

表向きは「契約満了」と説明するが、両者で再契約できなかったのが実態のようだ。データ連携で利便性が高まる一方で、接続を巡ってせめぎ合いが起き、利用者にしわ寄せがいく形となった。

出典:日経新聞 1月24日 freeeと楽天銀行、API巡り溝 提携終了で利用者に負担

日経新聞では揉めたような書き方です。

ITmediaNEWSでは取材をしたようですが答えてもらえなかったようです。

 同社は連携終了の理由を「契約期間を満了するため」と説明しており、契約を継続しない理由については「2社の業務にかかわることなので話せない」と話した。

出典:ITmediaNEWS freee、楽天銀行との連携を2月に終了へ 口座の利用明細の自動取り込みが停止に

金銭面などで楽天銀行側の要求が許容範囲を超えて高くなってしまったのかもしれません。

楽天カードなどは連携を続ける

なお、楽天銀行以外の楽天カード・楽天Edy・楽天市場・楽天Payはまだ連携を続けるとのこと。

なお、楽天カード・楽天Edy・楽天市場・楽天Pay(実店舗決済)の自動取り込み機能は従来どおりご利用いただけます。

出典:freee株式会社 freee会計と楽天銀行のAPI連携契約満了に伴う 口座明細の自動取り込み停止のお知らせ

今回の楽天銀行の話が金額で折り合わないということが原因なら他のサービスの継続もかなり怪しくなってきますね。



マネーフォワードなど他のデータ連携先は?

それではfreeeのライバル「マネーフォワード」など他のデータ連携先はどうなのでしょう?

マネーフォワードは何も発表していない

今のところマネーフォワードと楽天銀行の間で今回のようなデータ連携終了の話はでていません

なにも出ていないということはデータ連携は継続するということなのでしょう。

今後話が出てくる可能性もありますが・・・

マネーフォワードの場合、freeeと同じくクラウド会計も手掛けていますし、家計簿アプリ「マネーフォワードME」もあります。

家計簿アプリも自動で入出金や残高の反映をしてくれるのでデータ連携が関係あるんですよ。

もしマネーフォワードがデータ連携を続けるならfreeeからマネーフォワードに乗り換える人が一定数出てきそうな気もします。

弥生会計も

もう一つの会計分野の有力メーカー「弥生」も特に新たな発表をしていません。

ですからこちらも今のところはデータ連携が続くのだと思われます。

今後も続くか???

ただし、楽天銀行とfreeeであったような交渉はマネーフォワードや弥生とも行われているでしょうから今後はわからないですね。

日経新聞でも下記のように報じています。

銀行やAPIの接続の回数に応じて対価を得る。回数の算定方法や料金設定など個別交渉が必要となる場合が多く、開放する銀行側とデータに接続する側との間でせめぎ合いが今後も予想される。

出典:日経新聞 1月24日 freeeと楽天銀行、API巡り溝 提携終了で利用者に負担

freeeだけでなくいろいろなデータ連携先との交渉で揉めそうな予感・・・

個人的にはマネーフォワードと楽天銀行の提携が切られるようなら楽天カード、楽天証券を含めて楽天経済圏の利用をかなり減らすことになりそうです。



まとめ

今回は「楽天経済圏でさらに改悪。楽天銀行がfreeeとの提携終了へ。マネーフォワードは大丈夫?」と題して楽天銀行とfreeeの提携終了の話を見てきました。

それにしても楽天経済圏は最近改悪続きでちょっと利用が不安な状況かもしれませんね・・・

私も楽天経済圏の利用は減ってきていますが、さらに減らすことになる予感。。。

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