先日も書きましたが2018年5月にDC法が改正されます。そこから確定拠出年金の商品数が35本が上限となるようです。
企業型確定拠出年金だけの話かと思いきやiDeCo(個人型確定拠出年金)も同様にするぽいです(反対意見は委員八人中1人のみ・・・)
もし、正式に決まり規制されれば一番影響を受けるのが商品数が一番多いSBI証券です。
SBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」には現在60本を超える商品がありますので半数近くを減らさなければなりません。
そこで残れる35本の商品について独自に予想してみたいと思います。
商品数上限で減らす商品はどうやって決めるのか?
社会保障審議会企業年金部会 確定拠出年金(DC)の運用に関する専門委員会では具体的に運用商品の除外する際の実務上留意すべき点として
- 信託報酬の水準
- 運用成績
- 除外後の運用商品全体の構成
- 手数料当該商品の指図者数
などの具体的な項目もあげたそうです。
ってことはこれらの要素をみていけばある程度どの商品が35本に残りどの商品が除外されるかある程度見えてきそうです。
改正DC法でSBI証券のiDeCoに残れる35本の商品を独自予想
まず、条件で注目すべきは
- 除外後の運用商品全体の構成
です。ある程度バランスはみてくるはずですのでそのカテゴリーの一番安いインデックスファンドは残ってくるはずです。
現状SBI証券では同じインデックスをベンチマークとしている商品が複数あるカテゴリーがありますのでまずこれは削ってくるでしょう。
国内株式
国内株式としては14本商品がありますその中で確実なのは下記2本です。
日経225ベンチマークのDCニッセイ日経225インデックスファンドA、TOPIXベンチマークの三井住友・DC日本株式インデックスファンドSは当確です。両方、信託報酬も低くDCニッセイ日経225インデックスファンドAは購入金額ランキングで7位、TOPIXベンチマークの三井住友・DC日本株式インデックスファンドSは6位と人気となっています。
国内債券
3.三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)
次に現状国内債券は2つしかありませんが三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)は確定です。信託報酬が一番安く、購入金額ランキングで8位と人気となっています。
国内REIT
国内REITは3つありますがDCニッセイJ-REITインデックスファンドAは決まりでしょう。信託報酬が一番安く購入金額ランキングで19位と国内REITで一番人気となっています。
先進国株式
先進国株式は9本商品があります。その中で確実なのは
信託報酬が一番安く購入金額ランキングで1位と大変人気があります。
他の候補として
あたりは残るでしょう。iFee NYダウ・インデックスはダウ・ジョーンズ工業株価平均ベンチマークしておりDCニッセイ外国株式インデックスと違うこと、購入金額ランキングで5位人気となっています。
インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)も残ってくると思われます。DCニッセイ外国株式インデックスと同じMSCIコクサイ・インデックスをベンチマークとしていますが、為替ヘッジありとなっており揃えておきたい商品です。また、購入金額ランキングで16位人気となっています。
SBI-EXE-iグローバル中小型株式ファンドも残ってくる可能性が高いです。グローバル中小株式F市場を(FTSEグローバル スモール・キャップ インデックス)をベンチマークとしたインデックスファンドでこちらも揃えておきたいでしょう。また、購入金額ランキングで17位と人気となっています。
ちょっと判断が難しいのがSBI-EXE-i先進国株式ファンドです。購入金額ランキングで13位と人気の商品です。DCニッセイ外国株式インデックスとは違ったインデックスのFTSE Kaigai(カイガイ)・インデックスをベンチマークとしています。ただ、先進国(日本を除く)の株式へ投資するというコンセプトはDCニッセイ外国株式インデックスと同じなので他との兼ね合いになりそうです。ただ、購入金額ランキングの高さから残ってくるとは思われます。
先進国債券
先進国債券は全部で7本ラインナップされています。
その中で確実なのは三井住友・DC外国債券インデックスです。信託報酬が一番安く購入金額ランキングで9位人気となっています。
他の候補として
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)は三井住友・DC外国債券インデックスと同様にシティ世界国債インデックス(除く日本・ヘッジあり・円ベース)ですが為替ヘッジがついています。信託報酬も安いことからおそらく残ってくるでしょう。
先進国REIT
先進国REITは3つラインナップされています。
12.三井住友-三井住友・DC外国リートインデックスファンド
確実なのは三井住友-三井住友・DC外国リートインデックスファンドです。信託報酬が一番安く購入金額ランキングで18位と先進国REITで一番人気となっています。
他との兼ね合いもあるでしょうがSBI-EXE-iグローバルREITファンドも可能性大です。これは日本も含めた世界(日本を含む)のREIT(不動産投資信託)へ投資ということでS&Pグローバルリート指数をインデックスとしています。三井住友-三井住友・DC外国リートインデックスファンドとだいぶ違った指数であることから残すでしょう。
新興国株式
新興国株式は全部で4つあります。それぞれ特徴がありますので難しいところではあります。
その中で確実なのはEXE-i新興国株式ファンドです。信託報酬が一番安く購入金額ランキングで4位と人気となっています。
新興国債券
新興国債券は1つしかラインナップされていませんので入ってくるでしょう
バランス型
バランス型は全部で16本あります。それぞれ特徴がありますので判断が分かれそうなところです。
その中で確実に残りそうのが大和-iFree 8資産バランスす。8資産(内外株式、債券、REIT)に綺麗に8分割したわかりやすい商品です。信託報酬も安く購入金額ランキングで3位とバランス型で一番人気となっています。
賛否はありそうですがSBI-セレブライフ・ストーリーシリーズは残ると思います。今回の委員会の話としてターゲットイヤーシリーズは複数あっても1本としてカウントするとしています。そのためSBI-セレブライフ・ストーリーシリーズは2055,2045.2035.2025と4本ありますが1本として扱われますので残ってくるでしょう。SBIの商品ですしね。
日興-DCインデックスバランスシリーズは信託報酬がどれも安く設定されており、購入金額ランキング株式60が10位、株式40が11位、株式80が15位と売れていますので残ってくると思われます。
コモディティ
コモディティは2つしかありません。二つとも商品の性質が違うため両方残ってくる可能性が高いでしょう。
22.三菱UFJ国際-三菱UFJ 純金ファンド (愛称:ファインゴールド)
元本確保型
元本確保型は4つあります。定期預金2つと年金保険2つです。そのため1つずつに絞ってくる可能性が高いでしょう。
24,定期預金 あおぞら銀行orスルガ銀行
25.年金保険 住友or第一生命
ここまでで25本になりました。インデックスファンドばかり見てきましたが、それ以外であと10本となります。
- 信託報酬の水準
- 運用成績
- 手数料当該商品の指図者数
このあたりを考えて残り10本を考えて見ます。
候補として上がるのこの辺りでしょう。
26.レオス-ひふみ年金
カンブリア宮殿に代表が出演したことで人気に火がついたひふみ年金は残るでしょう。購入金額ランキングで2位と大変人気となっています。
27.SBI-SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>
SBI-SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>も購入金額ランキングで14位と人気があります。また、運用成績もトータルリターンランキング1位と良好のため残る可能性大です。信託報酬が1.62%と高めなのは気になるところではありますが。
朝日-朝日Nvestグローバル バリュー株オープンは購入金額、件数ランキングには顔を出していませんが注目銘柄6位となっています。また、運用成績もトータルリターンランキングで3位となっているため候補に上がってくると思われます。こちらも信託報酬が1.944%と高めなのは気になるところではありますが。
シュローダー-シュローダーBRICs株式ファンドも候補に上がります。BRICs(ブラジル、ロシア、インドおよび中国)の株式を主要投資対象としたアクティブファンドです。トータルリターン2位であること、他にBRIC関連の商品が他にないことなどを勘案すると残る可能性が高いでしょう。こちらも信託報酬が2.0304%と高いのは気になるところではありますが。
こちらは純資産額増で月間6位、年間7位となっています。iDeCoではそこまで人気はないようですが投資信託バランス型のSBI証券のランキングでは2位となるなど人気商品のため残る可能性が高そうです。
JPX日経インデックス400をベンチマークとしています。人気等はありませんが他にない商品ですし残る可能性はありそうです。
32.SBI-SBI TOPIX100・インデックスファンド<DC年金>
TOPIX100をベンチマークとしてます。こちらもそれほど人気等はありませんが他にない商品ですし残る可能性はありそうです。
バリュー投資系のアクティブファンドも他にありませんので選択される可能性は高そうです。トータルリターンランキング7位と運用成績も良好です。
こちらはそれほど注目度は高くありませんがフロンティア諸国といわれる、バングラデシュ、モンゴル、カザフスタン、スリランカ、ベトナム等の企業に投資をするという商品は他にありませんので候補になると思います。信託報酬が高いです。
35.ラッセル-ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)
資産増加18位、トータルリターン13位と高く、SBI証券内のiDeC商品では3つしかないモーニングスターのスターランキングで5つ星を獲得しているため選択の可能性があるでしょう。信託報酬は高めです。
まとめ
SBI証券のiDeCo商品で35本の中に残れるのを予想して見ました。候補に選んだ以外にもeMAXIS 最適化バランスシリーズやみのりの投信など魅力的なのがありました。まだ正式に決まっていないなら35本の制限とかやめてほしいな・・・って個人的に思います
私の予想35本を下記にまとめましたので参考にどうぞ
国内株式
SBI-SBI TOPIX100・インデックスファンド<DC年金>
SBI-SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>
国内債券
国内REIT
先進国株式
ラッセル-ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)
先進国債券
先進国REIT
新興国株式
新興国債券
バランス型
コモディティ
三菱UFJ国際-三菱UFJ 純金ファンド (愛称:ファインゴールド)
元本保証型
定期預金 あおぞら銀行orスルガ銀行
年金保険 住友or第一生命
読んで頂きありがとうございます、