SBIグループ入りした新生銀行が定期預金金利を4月末比で最大20倍の大幅引き上げ。しかし、他行のほうが魅力的なのが現状

新生銀行は6月1日から個人向けの定期預金金利の引き上げを行いました。

新生銀行はSBI証券の親会社SBIホールディングスの傘下に入ったことで預金量を増やす戦略にシフトしたようです。

今回はこのニュースについてみていきたいと思います。

ちなみにSBIホールディングスの傘下に入るまでも紆余曲折あったんですよ・・・

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

新生銀行の定期預金金利引き上げ概要

まずは今回の個人向けの定期預金金利の引き上げの概要から見ていきましょう。

パワーダイレクト円定期:最大20倍の引き上げ

新生銀行が定期預金金利

出典:新生銀行グループ 定期預金金利の大幅な引き上げについて より

かなり大幅な引き上げとなります。

1ヶ月もので変更前は年0.1%だったものが年0.2%ですから2倍。2022年4月末時点の 金利(年 0.01%)からは 20 倍の水準となります。

3ヶ月ものや6ヶ月ものも年0.01%が年0.1%ですから10倍

1年ものは年0.1%から年0.15%ですから1.5倍となっています。

外貨定期預金:業界最高水準

新生銀行外貨定期預金

出典:新生銀行グループ 定期預金金利の大幅な引き上げについて より

外貨定期預金も年3%(変更前年2%)と業界最高水準とのこと。

新規口座開設者にはキャンペーンも

新規に口座を開設する方にはキャンペーンもあります。

スタートアップ円定期預金として3ヶ月ものの円定期預金の金利が年1%(税引後 年0.7968%)となります。

さらに以下の2つの条件を満たすと特典がもらえます。

  1. スタートアップ円定期預金にお預け入れいただく。
  2. 新生ポイントプログラムにエントリーいただく。

特典は以下のとおり、最大で1,000ポイントです。かなりお得ですね。(ポイントはTポイント、dポイント、nanacoから選べます)

お預け入れ金額もらえるポイント
30万円以上300万円未満300ポイント
300万円以上1,000ポイント




他行と比較してどうなのか?

今回の発表。

新生銀行単独でみるとかなり魅力的に見えます。

金利が20倍とか10倍ですからね。

しかし、他行と比較するとどうなのでしょう。

結論から言えばそこまで魅力的じゃないんですよ。

それでは主な他行の高金利な預金口座と比較してみましょう。

主な他行の高金利な預金口座

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

銀行名金利(年率/税引前)
みんなの銀行(貯蓄預金)プレミアム会員0.3%
あおぞら銀行BANK(普通預金)0.2%
新生銀行 パワーダイレクト円定期(1ヶ月もの)0.2%
auじぶん銀行(auカブコム証券、auPayカード、auPayアプリと連動)最大0.2%
GMOあおぞらネット銀行(証券コネクト口座0.11%
楽天銀行(マネーブリッジ)300万円まで0.1%
東京スター銀行(給料振込みや年金受取指定の場合)0.1%
みんなの銀行(貯蓄預金)0.1%
UI銀行0.1%
新生銀行 パワーダイレクト円定期(3ヶ月もの、6ヶ月もの)0.1%
SBJ銀行(普通預金プラス)最大0.1%
イオン銀行(ゴールドステージ)0.05%
楽天銀行(マネーブリッジ)300万円超0.04%
住信SBIネット銀行(ハイブリット預金0.01%
ゆうちょ銀行 定期貯金0.002%
新生銀行 円普通預金金利0.001%
三菱UFJ銀行 スーパー定期預金0.001%

実は他行も魅力的な高金利の預金口座を最近用意しているので、埋もれてしまうんですよ。

以前にご紹介しましたが、定期預金より縛りが少ない貯蓄預金でみんなの銀行は0.3%(サブスク加入が条件)です。

また、あおぞら銀行BANKは普通預金で0.2%です。

引き出せないという縛りがある定期預金で0.2%だったり、0.1%ではそこまで訴求がないのは事実ですね・・・

この条件では定期預金しようとは思えないのが正直なところ。

もちろんメガバンクやゆうちょ銀行などと比較すればかなり条件は良いんですが・・・・

ちなみに新生銀行の円普通預金金利は「0.001%」となっています。



まとめ

今回は「新生銀行が定期預金金利を4月末比で最大20倍の大幅引き上げ。しかし、他社のほうが魅力的?」と題して新生銀行の定期預金金利の話をみてきました。

正直そこまで魅力がある話ではないですが、変わろうとしていることは伝わってくる思い切った方針転換ですね。

私も昔はネット銀行の走りであった新生銀行を財布的な預金としてかなり重宝していました。

当時はネット銀行としてかなり頑張っていたんですよ。

しかし、数々の改悪が重なりいつの間にか全く使わなくなっていましたね。

SBIホールディングスの傘下にはいったことで、昔の輝きを取り戻してほしいところです。

現状であれば新生銀行を使うなら他のネット銀行を使っちゃいますからね・・・

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
新生銀行の定期預金金利
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