今月からGMOあおぞらネット銀行という新しいネット銀行が誕生しました。
(口座開設の受付7月17日から、8月3日以降取引開始可能)
GMOあおぞら銀行は名前の通り、インターネット企業の大手GMOインターネットグループとあおぞら銀行グループの共同出資のネット銀行です。
ネット銀行のかなり後発なだけあり、他のネット銀行の良いとこ取りの銀行となっていますね。
今回はこのGMOあおぞらネット銀行についてみていきたいと思います。
下記の記事に紹介している給料振込みに最適な銀行口座にも追加しないといけないおすすめ銀行ですよ。
新年度になり、新入社員や転職された方の中には今日から勤務の方もお見えだと思います。どの会社もそうだと思いますが、初日もしくは事前に必要書類として給料の銀行振込先を書く紙を渡されますよね。いつも使っている銀行口座を指定する方も[…]
GMOあおぞらネット銀行の概要
まずはGMOあおぞらネット銀行の概要から見ていきましょう。
コンセプトとビジョンからです。
コンセプトとビジョン
近年、インターネットバンキングの利用意向が、若い世代を中心に高まっていることに加え、スマートフォンの普及やFinTechの進歩により、キャッシュレス社会が到来しつつあります。また、昨年6月施行の改正銀行法により、銀行とFinTech事業者とのAPI連携が進み、より利便性の高い決済をはじめとする新しい金融サービスが誕生しつつあります。さらに、ブロックチェーン技術の応用により、より安全で安価な決済・金融サービスに向けたブレークスルーへの期待が高まっています。
このような市場環境の下、当ネット銀行は、「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」を経営理念として、以下のコンセプトを具現化してまいります(1) EC事業者を含む中小企業・小規模事業者等のお客さまに、生産性向上につながる銀行サービスを低価格で提供する
(2) 個人のお客さまにITを駆使したスマートな次世代型機能とGMOクリック証券株式会社(以下、GMOクリック証券)と連携した魅力ある銀証連携サービスを提供する
(3) GMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)グループ、株式会社あおぞら銀行(以下、あおぞら銀行)グループと連携することに加え、外部のFinTech企業とも連携して、ユニークなサービスをスピーディーに展開する
(4) 低価格のサービス提供を実現するために、システムは最先端のIT技術を活用し、圧倒的なコスト低減を図る
当ネット銀行は、インターネットでの商取引が拡大する中で、“気がつけばいつの間にか使っている”お客さまに寄り添う銀行を目指します。また、ブロックチェーンや人工知能(AI)に代表される新しいテクノロジーや、金融業界の新たな潮流に機敏に対応した商品サービスを展開してまいります。さらに、ドメインやサーバーといったインターネットのインフラと同様に、各業界の企業に対して決済・金融インフラをホワイトラベルで提供する「プラットフォーム銀行」となることを志向してまいります。
出所:GMOあおぞら銀行IRより
私が着目したのはNO1テクノロジーってところですね。
IRの中にもFinTech(金融とテクノロジーを組み合わせた造語)やブロックチェーン技術(仮想通貨に使われている技術)、AI(人工知能)などにも触れており革新的なサービスを提供してくれるのではないかと期待感があります。
提供価値
GMOあおぞらネット銀行では下記の「安心」「速さ」「安さ」「便利さ」「新体験」の5つの価値を提供するとのことです。
注目すべきは業界最高サービス水準のATM出金無料回数、他行あて振込の無料回数、生体認証機能、つかいわけ口座などですね。
安心 | 取引ごとに発行されるワンタイムパスワード、生体認証機能、ハイセキュリティーカードなど、万全のセキュリティで安心してご利用いただけます。 |
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速さ | 開発スピードの向上による素早いサービス提供に加え、処理速度の向上に努めストレスないインターネットバンキング環境をご提供します。 |
安さ | 業界最高サービス水準のATM出金無料回数、他行あて振込の無料回数でご利用いただけます。他にも各種キャンペーンによりお得にご利用いただけます。 |
便利さ | 24時間365日パソコン・スマートフォンでお取引可能です。ATMはお近くのセブン-イレブンなどで24時間ご利用可能、キャッシュカードと一体型のデビットカードでキャッシュレスを実現します。 |
新体験 | 資金を目的に応じて分けて管理できる「つかいわけ口座」、入金消込のスピード・精度アップを可能にする「振込入金口座」、オープンAPIによる決済・金融サービスなど、新たな体験をお届けします。 |
商品サービスの特徴
最新テクノロジーの活用や、GMOインターネットグループ内製によるシステム開発体制により、コストを抑制した結果、業界最安値水準の商品サービスを提供することが可能となっており、面白い、商品サービスが提供されています。
そのいくつかをご紹介しましょう。
円の預金金利が高い
まずはGMOあおぞらネット銀行は円の預金金利が高いことが上げられます。(2018年7月17日以降 本日7月30日現在)
種類 | 金利 |
円普通預金 | 0.001% |
証券コネクト口座(標準) | 0.001% |
証券コネクト口座(常設プログラム) | 0.110% |
証券コネクト口座(期間限定キャンペーン) | 0.150% |
証券コネクト口座とGMOクリック証券の口座とGMOあおぞらネット銀行の銀行口座を連携させることです。
さらにスイープサービスを使うと、普通預金金利が0.001%から0.110%まであがります。(常設プログラム)
スイープサービスとは楽天銀行と楽天証券、住信SBIネット銀行とSBI証券にもあるサービスですが銀行口座の預金残高を証券口座側の買付余力に自動的に反映して株式等の買付代金に充当できるサービスです。
スイープサービスは株をやっている人からするとかなりありがたいサービスです。
また、株をやっていない方でも証券口座を作ってスイープサービス設定しておくだけでこの金利になりますので、口座開設するなら証券口座も合わせて開いてスイープサービスを設定しておくのがオトクです。
私も楽天銀行と住信SBIネット銀行ではすでにスイープサービスを使っていますが特にデメリットを感じたことはありませんよ。
また、楽天銀行ではスイープサービスを行うと0.100%の金利ですが、GMOあおぞらネット銀行はそれらに対抗してなのか0.010%だけ高くなっていますね。
さらに期間限定ですが、2018年8月3日~2018年12月31日の間に証券コネクト口座を開設し、円普通預金口座から振替(入金)をしていただくと、証券コネクト口座開設日から6ヶ月後の末日まで、通常の円普通預金金利と比べて150倍の0.15%(税引後:0.1195%)の優遇金利が適用されます。
GMOあおぞら銀行口座開設するなら金利のことも考えてGMOクリック証券の口座を作っておくことのが良さそうですね。
つかいわけ口座(バーチャル口座)で家計管理が可能
もう一つGMOあおぞらネット銀行の特徴的なサービスにつかいわけ口座という目的別の口座サービスがあります。
よく節約の専門家がいう袋に分けてお金を管理しなさいというのを銀行口座内でやる感じでしょうか。
具体的には普通預金口座内で、生活費、貯蓄、教育費、お小遣いなど、目的別に最大10口座まで無料でつかいわけ口座を作成することができます。
つかいわけ口座を通じた直接の入出金はもちろんできますし、親口座からつかいわけ口座への定額自動振替サービスも可能です。
定額自動振替サービスとは毎月もしくは毎週、設定した金額を指定口座に自動で定額振り替えるサービスです。
たとえば、毎月の家賃や光熱費などを引き落とすための「引き落とし用口座」を作り、給料日直後に自動振替する設定をする。
「お小遣い口座」を作り、そこに決まったお小遣いを振り込むなどといったことが可能となります。
口座を分けることで実際のお金の動きも把握でき、節約しやすくなるのです。
自動振替サービスやつかいわけ口座は他社でも同様のサービスがありますが、毎週できるのはポイントが高いです。(他社は月1とかがほとんど)
振込入金口座(法人向けのバーチャル口座)で入金管理
法人向けの口座もつかいわけ口座的な仕組みでバーチャル口座を作れます。
顧客単位やサービス単位で一時的に使用する仮想口座番号を作り、請求と入金を対応させることで、名義人や金額の相違が生じるなどして煩雑である入金消込作業の事務負担を軽減できます。
これは便利ですね。
他行にも同様なサービスはありますが、有料がほとんどです。
GMOあおぞらネット銀行は初期登録料も月額利用料もゼロ(無料)で振込入金口座を利用することができます。
ATMが使いやすい
GMOあおぞらネット銀行はセブン銀行のATMで24時間利用可能です。
セブン銀行のATMは全国のセブンイレブン、イトーヨーカドーにありますのでかなり使い勝手はよいですね。
さらに入金・残高照会は常に無料、出金も月に2回まで無料となっています。(以降は108円(税込)/回)
振込手数料が安い
また、振込手数料も魅力的です。
当行あては無料
他の金融機関宛ても月に1件無料
それ以降は155円(税込)/件となっています。
金額に限らず155円はかなり安いですね。
ちなみに振込手数料が安いジャパンネット銀行でも同行あて54円、その他の銀行宛3万円未満172円、3万円以上270円ですから比較してかなり安いです。
外貨関連も魅力的
GMOあおぞらネット銀行は外貨預金も取扱います。
現在は8つの通貨(USD、EUR、GBP、AUD、NZD、CHF、CAD、ZAR)に対応。
同じグループのGMOクリック証券はFX取引世界NO1(ファイナンス・マグネイト社調べ2012年1月〜2018年12月)を誇っています。
そこで培った技術で外国為替相場をリアルタイムに反映した為替レート、競争力のある為替手数料、好条件の金利水準を実現した外貨預金サービスをご提供を可能としています。
外貨預金の為替手数料もトップクラスに安くなっています。
外貨普通預金の金利、為替手数料は以下のとおりです。(2018年7月17日以降 7月30日現在)
種類 | 金利 | 為替手数料 |
米ドル | 0.500% | 2銭 |
ユーロ | 0.001% | 10銭 |
英ポンド | 0.300% | 15銭 |
豪ドル | 0.500% | 15銭 |
NZドル | 0.500% | 15銭 |
カナダドル | 0.500% | 15銭 |
スイスフラン | 0.001% | 20銭 |
南アフリカランド | 3.000% | 7銭 |
ポイントが貯まる
GMOあおぞらネット銀行で取引をするとポイントがたまるサービスも展開されます。
ポイントはGMOポイントもしくはPontaポイントになります。
貯まったポイントはGMOあおぞらネット銀行で振込手数料として使えるのはもちろん、提携店舗でも利用可能です。
このあたりは楽天銀行をよく研究してきているなって感じがあります。
後発の強みですね。
ポイントが貯まるサービスは下記の取引です。
他行からの振込
口座振替(引き落とし)
口座振替の登録
給料受け取り
これらの取引1回につき1ポイントが付与されます。
Pontaポイントなら使う場所が多いので困ることはないですね。
世界初のハイセキュリティデビット一体型キャッシュカード
GMOあおぞらネット銀行のキャッシュカードにはVisaデビット機能を標準装備しており、Visa加盟店でのキャッシュレス決済に利用できます。
さらに2019年春には、米Dynamics Inc.と提携した、世界初のハイセキュリティデビット一体型キャッシュカードを発行する予定となっています。
ハイセキュリティデビット一体型キャッシュカードでは、ユーザー自身が設定するパスコードを入力することで、ATM、デビットカードの利用が可能となる仕組みとなっており、カード紛失時等の物理的セキュリティを担保できます。
出所:GMOあおぞら銀行IRより
ちょっと画像と文章だけだとイメージできませんがなにやらすごそうです(笑)
セキュリティ対策
GMOあおぞらネット銀行はインターネット大手のGMOが共同出資してるだけあり、セキュリティ面も充実しています。
認証サービス
認証サービスだけでもこんなにもあります。
・ID認証ログイン
IDとパスワードで認証を行います。当社が発行するログインIDとは別に、お客さまご自身で指定した文字列をログイン名として設定することでログインIDの代替として使用することも可能です。
・ワンタイムパスワード認証
取引単位にワンタイムパスワードを発行し、取引画面に入力して認証を行います。
ワンタイムパスワードの発行は認証用スマートフォンアプリ(ソフトウェアトークン:認証アプリに表示される認証用の文字列)およびメール(メールトークン:ご登録いただいたメールあてに送信される認証用の文字列)にて行え、発行されたパスワードは有効期限を設け有効期限が切れたパスワードは無効となります。
・トランザクション認証
振込などの取引情報を、取引を行っている端末とは別の端末(「認証アプリでの認証」、「メールトークンによる認証」)で確認、承認することで認証を行います。トランザクション認証は「認証アプリでの認証」「メールトークン」を用意しています。・指紋認証指紋認証可能なスマートフォン端末にて、スマートフォンアプリ使用時に利用が可能です。
・取引暗証認証
外貨預金預入などの取引に必要な認証です。お客さまが事前に指定した取引暗証で認証を行います。・カード暗証番号認証キャッシュカードをATMで利用する際に必要な暗証番号による認証です。
・Visaデビット暗証番号認証
Visaデビット付キャッシュカードでのお支払いの際に必要となる暗証番号による認証です。・VISA認証サービスネットショッピングでのVisaデビット付キャッシュカードをご利用の際に利用可能なVISA認証用パスワードを使用した認証です。VISA認証サービスに加盟しているネット ショッピングサイトでお買い物される際にご利用いただけます。
「VISA認証サービス」とは、オンラインショッピングの際に、通常の取引情報に加え、事前にご登録いただいた「VISA認証用パスワード」をご入力いただくことにより、第三者による不正利用を未然に防止するサービスです。
パーソナルメッセージとVISA認証用パスワードをVisaデビット会員用ページの「VISA認証用サービス」メニューより登録・変更を行うことができます。パーソナルメッセージは、VISA認証サービスの入力画面に表示されるため、事前にご自身が登録した文字列と一致していれば間違いなくカード発行会社から表示されていることが確認でき、安心してパスワードをご入力いただけます。
・クライアント認証ビジネス
ID管理をご利用されている法人のお客さまが電子証明書を端末にインストールしアクセスすることで、正規の利用者であることを認証します。
取引管理
不測の事態に備えと取引制限関連も充実していますね。
ログインロック
インターネットバンキング(ブラウザ・ツール・アプリ)でお取引の際に一定回数の取引認証を失敗すると、自動でログインロックがかかります。ロック解除についてはコールセンターまでお問い合わせください。
自動ログアウト
インターネットバンキング(ブラウザ・ツール・アプリ)にログイン後、一定時間操作がない場合は自動でログアウトされます。・取引ロックインターネットバンキング(ブラウザ・ツール)では一定回数の取引認証失敗時に自動で取引ロックがかかります。
ロック解除をご希望の方はコールセンターまでお問い合わせください。
カード暗証番号ロック(ATM取引)
指紋認証可能なスマートフォン端末にて、スマートフォンアプリ使用時に利用が可能です。
取引暗証認証
カード暗証番号の認証に失敗すると、自動でカード暗証番号ロックがかかります。
ロック解除はログイン後のマイページから解除可能です。
キャッシュカード取引管理
キャッシュカード機能、Visaデビット機能の各々について、利用一時停止および利用再開をログイン後のお客さま管理画面より設定する事ができます。一時停止設定を行うと手動で利用再開設定を行うまではカードの利用ができなくなります。
紛失・盗難、またはお客さま事情によりカード利用を停止したい場合は、マイページから停止設定が可能です。一旦停止したカードは再開することはできないため、再度必要になった場合は再発行(有料)の手続きをマイページより行ってください。なお、古いカードの破棄はお客さまご自身で行ってください。
その他
不正利用対策として、第三者が操作した可能性があると思われる取引や不審なログインなどを検知するシステムを導入しています。
今後の商品計画
GMOあおぞらネット銀行では今後のサービス展開のロードマップも公開しています。
かなり幅広く展開していく計画となっていますね。
とくにAIやビックデータなどどういったサービスが展開されるのか楽しみです。
出所:GMOあおぞら銀行IRより
まとめ
今回はあたらしく誕生したGMOあおぞら銀行についてご紹介しました。
まとめると以下のとおりです。
評価:4後発だけあり他のネット銀行をよく研究した魅力的な銀行でしたね。特にGMOクリック証券と連携させた場合の普通預金の利率の高さや使い分け口座は魅力手的です。楽天銀行・住信SBIネット銀行のライバルとなり得るネット銀行となりそうですね。
私も開設したいと思います。
また、GMOあおぞら銀行口座開設するなら金利のことも考えてGMOクリック証券の口座を作っておくこともおすすめします。
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