専業主婦になりたい！でも日本人でこれから専業主婦になれる割合は1％？夫の年収から検証

先日、専業主婦になりたいけど・・・相手が見つからないんだ・・・って方と話をする機会がありました。

30代でそこそこイケメンで優しくて年収1,000万円はある方を探しているとのこと。

しかし、今の日本でこれらの条件を満たせる方はかなり少ないんですよ。

そもそも専業主婦になれる割合も今後どんどん減っていくでしょう。

今回はそんな話を統計データと元に見ていきます。

日本人の専業主婦割合

まずは現状の専業主婦割合から見てみましょう。

以下は内閣府男女共同参画局　結婚と家族をめぐる基礎データが発表している共働きと専業主婦世帯（男性雇用者と無職の妻からなる世帯）の推移です。

出典：内閣府男女共同参画局　結婚と家族をめぐる基礎データ　より

昭和の時代までは専業主婦の割合の方が多かったのですが、平成に入って逆転。

最新データの2020年では共働き世帯が1,240万世帯に対して、専業主婦世帯は571万世帯と大きく差が開いています。

それでも571万世帯が専業主婦世帯ですが多くが高齢世帯だと思われます。

年収どれくらいの夫の方が専業主婦できているのか？

それでは夫の年収がどれくらいの方が専業主婦できているのでしょうか。

内閣府男女共同参画局　結婚と家族をめぐる基礎データによると以下の割合となっています。

なお、下記は有業率のデータです。

少なくなればなるほど専業主婦の割合が大きいってことですね。

出典：内閣府男女共同参画局　結婚と家族をめぐる基礎データ　より

見事に年収が高くなるにつれ専業主婦の割合が高くなっているということになります。

結婚適齢期と言われる30代の年収別の割合でみると以下の通り（100-有業率を記載）

年収が増えるにつれてあがっていき900万円を超えるとようやく半分を超えます。

100万円以下などでもそれなりの数字があるように、育児などでの離職や介護、体調不良、転職先が見つからないなどで専業主婦になっている方もみえますので一概には言えませんが・・・-

専業主婦になりたい方の割合

ちなみに専業主婦になりたい方の割合はこんな感じです。

出典：株式会社三菱総合研究所　少子高齢社会等調査検討事業 報告書 （若者の意識調査編）　より

全体で見ると

という感じです。

3人に1人くらいはなりたいと考えているってことですね。

実際にこれから専業主婦になれる人の割合はどれくらい？

前述のように夫の年収が900万円を超えると半分くらいの方が専業主婦になれているというのがわかりました。

それでは結婚適齢期と言われる30代で年収900万円の割合はどれくらいいるのでしょう？

ちなみに30代の平均賃金は以下の通り男性で30〜34歳で290.5千円、35〜39歳で327千円です。

年収にすると300万円〜400万円台。

ボーナスが多くて500万円程度でしょうか。

出典：令和3年令和2年賃金構造基本統計調査より

30代の年収900万割合

それでは半数の方が専業主婦となっている年収900万の30代男性はどれだけいるのでしょう？

平性29年と少しふるいデータですが、年齢別の割合は以下の通り。

下記は月給ベースでの数字ですので、年収900万円は月70万円として勘案してみましょう

出典：平性29年　令和2年賃金構造基本統計調査より

ちょっと見にくいので抜粋すると

でした。

かなり少ない割合でしか条件をクリアできていないんですよ。

1％あるかないかというレベルです。

月給60万円としても

とまだまだ少ないです。

はじめにお話した方の例だと年収は1,000万円ないって話でしたのでその割合でみると（月80万とすると）

さらに少なくなりますね。

こちらは1％を切っていますね。

3人に1人の方は専業主婦になりたいと考えていますが、夫の年収を考えると実際になれる割合はかなり少ないだろうというのが推測できる数字となっています。

まとめ

今回は「専業主婦になりたい！！日本人でこれから専業主婦になれる割合は1％？夫の年収から検証」と題して夫の年収から考えて専業主婦になれる方の割合について考えてみました。

専業主婦になりたい方は多いですが、実際になれる方はあまり多くないというのがわかっていただけたと思います。

さらに昨今の円安やインフレもあり世界的にみて日本人は貧乏になっているというデータもあります。