先日、i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの信託報酬引き下げ等を記事にしました。
インデックスファンドのベンチマークの種類
まずはインデックスファンドのベンチマークの種類から解説していきましょう。
同じ指数でもいくつかのパターンがあるんですよ。
かなりややこしいのです。
配当除く
まずは配当を除くパターンです。
その言葉の通りの意味で配当を含まない指数です。
配当込み
次は配当を含むタイプです。
その言葉の通りの意味で配当分を含んで算出された指数です。
税引前(グロス)と税引後(ネット)
配当を含むタイプには税引前(グロス)と税引後(ネット)があります。
海外株等を保有していて配当がでると現地で源泉徴収(税金の天引き)が行われます。
その分を考慮した指数とされてない指数ということですね。
どのパターンが採用されているのか
実は同じ指標をベンチマークとしている投資信託でも、どのパターンを採用しているかはファンドによりマチマチなんですよ。
さらに厄介なことに目論見書や証券会社の投資信託ページをみても、このあたりまで書いておらずどちらかと判明できないことも多いのです。
ちなみにeMAXIS Slimなどを手掛ける三菱UFJ国際投信は「税引後配当込み」に統一する方針を出していましたね。
三菱UFJ国際投信は国内外の株式やREIT(不動産投資信託)などを投資対象とする非上場のインデックス型投資信託のベンチマーク(指標)を配当金を含む指数(配当込み指数)に統一する。投信ブロガーからの強い要望に応えた施策を、同社が注力している投信ブロガーとの対話集会「ブロガー・ミーティング」を開催した18日に発表するという心憎い演出も見せた。
また海外株式や海外REITの指数で既に「配当込み指数」を使っているが、「グロス(課税前)配当込み指数」だった場合は「ネット(課税後)配当込み指数」に変更する。
出典:QUICK Money World 「三菱UFJ国際、指標を「配当込み指数」に統一 ブロガーの強い要望に対応」
私も税引後配当込み指数が一番わかりやすいと思いますので、他の運用会社も含めて統一してほしいと思っていますが・・・
ちなみに当然ながらベンチマークの騰落率で考えれば
ベンチマークは目標とする基準に過ぎない
かなりややこしい話をしましたが、大事なことはベンチマークの目的を知っておくことでしょう。
そうすればこのような話に惑わされないで済みます。
ベンチマークとは
ベンチマークとはその投資信託が運用する際の基準です。
成績がよかったのか、悪かったのかを判別するのに運用成績があります。
しかし、運用成績は相場の状況に大きく左右されてしまいます。
それでは運用がうまかったのか、相場が良かったのか分かりませんよね。
そこで基準を設けてそれと比較することで、運用の良し悪しを図るのが目的で設定されるのがベンチマークです。
インデックスファンドの場合は日経平均株価やTOPIX、S&P500などの指数がベンチマークとなります。
S&P500がベンチマークならS&P500と比べて運用はどうだったのかを比較します。
ベンチマークと運用成績は関係ない
つまり、ベンチマークがあるのは運用の良し悪しを見るためです。
ですからベンチマークをどれに設定するかで
のです。
配当込み、配当除く、税引前、税引後を気にする方も多いですが、そこまで気にすることはないんですよ。
例えば前述したように
まとめ
今回は「インデックスファンドの配当込み、配当除く、税引前、税引後などベンチマークの違いを解説」と題してインデックスファンドのベンチマークについてみてきました。
個人的な見解としてはインデックスファンドのベンチマークの配当込み、配当除く、税引前、税引後はそこまで気にしなくてもよいかな・・って思います。
それよりも過去成績やコストで比較するのがおすすめです。
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