信託報酬最安値に。i シェアーズ 米国株式インデックス・ファンドが信託報酬引き下げと名称変更を発表

最近落ち着いていた米国株を巡った信託報酬争いに新たに参戦する投資信託がでてきました。

ブラックロックが「i シェアーズ 米国株式インデックス・ファンド」の信託報酬引き下げを含めた変更と名称変更を発表したのです。

かなり思い切った決断となっています。

今回はこのニュースを取り上げて見ます。

なお、You Tube版はこちらです。合わせて御覧ください。

i シェアーズ 米国株式インデックス・ファンドの変更内容

それでは今回の変更内容を見ていきましょう。

いくつかの変更があるんですよ。

名称:i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドに

まずは名称変更です。

今まで「iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド」という名前でしたが

i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド
と間に(S&P500)が入りました。
もともと「iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド」もS&P500をベンチマークとした投資信託でしたが、それをわかりやすくしたんでしょうね。
なお、後述しますがベンチマークも多少変更されています。

信託報酬(運用管理費用)の引き下げ

次に信託報酬(運用管理費用)の引き下げについてみてみましょう。

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変更前変更後
信託報酬年0.4125%(税抜0.375%)以内年0.0638%以内(税抜0.058%)
ETFの経費率(投資する上場信託証券に係る 報酬等)年0.03%程度
実質的な運用管理費用年0.4125%(税抜0.375%)以内年0.0938%(税抜0.088%)程度

実質的な運用管理費用は年0.4125%以内だったものが、年0.0938%程度とかなり思い切った引き下げとなっています。

4分の1以下になっているんですよ。

新たなファンドを立ち上げるのではなく既存のファンドの信託報酬を大きく引き下げるのは好感がもてます。

資産運用業高度化プログレスレポートの2021年版で指摘されていた、同一の販売会社、資産運用会社、同一のベンチマークの投資信託でも信託報酬水準に差異が生じてしまっているという件への対応もあったのかもしれません。

競合商品(米国株を対象とした投資信託)との比較

ちなみに2022年8月4日時点で米国株を対象とした信託報酬が低い投資信託はこんな感じになっています。

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商品名ベンチマーク信託報酬

PayPay投信 米国株式インデックスファンド

Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数(配当込)0.0915%程度
SBI・V・S&P500インデックスファンドS&P5000.0938%程度
i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドS&P5000.0938%程度
SBI・V・全米株式インデックスファンドCRSP USトータル・マーケット・インデックス0.0938%程度
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)S&P5000.0968%以内
SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)S&P5000.0968%以内
My SMT S&P500インデックスS&P5000.0968%以内

i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの年0.0938%程度はS&P500をベンチマークとした投資信託ではSBI・V・S&P500インデックスファンドと並んで最安値水準となります。

i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの投資先

i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの投資先

出典:ブラックロック i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド 交付目論見書より

なお、iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンドはマザーファンドを通じて「iShares Core S&P 500 ETF IVV(iシェアーズ・コア S&P 500 ETF)」に投資をする形となっています。

このあたりは実質的にVOOを買うSBI・V・S&P500インデックスファンドと同じ仕組みですね。

ベンチマークの変更

また、今回の変更に合わせてベンチマークも変更になりました。

従来「S&P500 指数(円換算ベース)」だったのが

S&P500 指数(税引後配当込み、円換算ベース)
となります。
配当を除くタイプが配当込みになったってことですね。

つみたてNISA対象に

さらにつみたて NISA 適格に変更されます。

2022 年 8 月 3 日に金融庁につみたて NISA 適格化に伴う届出を行い、2022 年 8 月 19 日につみたて NISA 対象商品になる予定とのこと。

購入しやすくなりますね。

変更実施日

なお、変更実施日は以下となります。

2022 年 8 月 3 日
すでに変更されていますし、i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドの注文はできるようになっていますね。

販売会社

i シェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドは2022年8月4日時点で以下の販売会社で購入が可能です。

SBI証券
auカブコム証券
GMOクリック証券
ソニー銀行
東海東京証券
西日本シティTT証券
松井証券
マネックス証券
みずほ銀行
みずほ証券
楽天証券
新生銀行
投資信託の保有での付与ポイントがあるSBI証券などは付与率をそのまま維持するのか注目です。
2022年8月4日時点では年率0.05%となっていますね。
そのまま維持となるなら同じ信託報酬率となるSBI・V・S&P500インデックスファンドよりお得となるんですよ。
※SBI・V・S&P500インデックスファンドは年率0.022%

ファンドの実績

信託報酬が変わるので参考程度ですが、過去成績も見ておきましょう。

2022年7月31日時点のトータルリターンは以下のとおり。

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トータルリターン(%)1ヶ月6ヶ月1年3年(年換算)5年(年換算)設定来
i シェアーズ 米国株式インデックス・ファンド5.057.4313.9319.6716.08262.99

米国株が調子良かったこともあり、過去成績はかなり高いものとなっていますね。

ちなみに直接のライバルとなるSBI・V・S&P500インデックスファンドeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と比較すると多少成績は負けています。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。

トータルリターン(%)1ヶ月6ヶ月1年3年(年換算)5年設定来
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド5.117.7514.5276,24
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)5.117.8414.6620.3592.36

信託報酬が低くなったことでどう変わるのかが注目です。




まとめ

今回は「信託報酬最安値に。i シェアーズ 米国株式インデックス・ファンドが信託報酬引き下げと名称変更を発表」と題してi シェアーズ 米国株式インデックス・ファンドの信託報酬引き下げを含めた変更と名称変更をご紹介しました。

かなり思い切った信託報酬の引き下げですね。

これにより最近はそこまで目立った動きが無かった米国株の投資信託を巡っての競争が再び激しくなるのか注目です。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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