銀行に行かなくても簡単に振込ができたり、振込手数料が安いことが魅力のインターネットバンキング。
さらにネット銀行なら利率が高かったりと魅力も大きくなっています。
そのため、利用者が増えていますが、預金の不正送金が多発しているのをご存知でしょうか?
今回はインターネットバンキングでの預金の不正送金対策について考えて見ましょう。
インターネットバンキングでの預金の不正送金
それではまず、どれくらいの方が預金の不正送金の被害にあっているのかをご紹介しましょう。
出典:警察庁WEBサイト「フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングに係る不正送金被害の急増について(注意喚起)」より
なぜか8月から急激に増えていますね。
8月は発生件数は70件、被害額は約2億 1,300万円、9月は15日までで発生件数184 件、被害額は約1億6,900万円と急増しています。
どうして不正送金されたのか?
それではなぜ不正送金されたのでしょう?
警察庁WEBサイトによると
被害の多くはフィッシングによるものとみられます。具体的には、金融機関(銀行)を装 ったフィッシングサイト(偽のログインサイト)へ誘導するメールが多数確認されていま す。このようなメールや SMS に記載されたリンクからアクセスしたサイトに ID・パスワ ード等を入力しないよう御注意ください。
出典:警察庁WEBサイト「フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングに係る不正送金被害の急増について(注意喚起)」より
銀行などからのメールを装ったフィッシングサイトへ誘導するメールに騙されてIDやパスワードを盗まれてしまったってことですね。
インターネットバンキングの多くはIDとパスワードだけでログインしますからそれらを盗まれるのは致命的ですね。
フィッシングサイトへ誘導するメールは最近は多いですね。
ちなみに私のメールアドレスに届いた昨日届いたその手のメールだけで7通ありましたね。
ちなみにこんなタイトルです。
- Amazonプライムの自動更新設定を解除いたしました!
- 【Amazonプライム】会費のお支払い方法に問題があります
- [楽天e-NAVI]急ぎの業務がありますのでご注意ください
- 【緊急の連絡 】イオンカード ご利用確認のお願い
- 【TS CUBIC CARD】「お客様情報の確認」
- 【重要】三井住友カードサービスの緊急連絡、情報を確認してください
- 「えきねっと」アカウントの自動退会処理について
昨日はネットバンキング系はありませんでしたが、よくみずほや三菱UFJ系のフィッシングメールは届いています。
国税庁からを装ったフィッシングメールも何通かきていますね。
不正送金対策を考える
それではどうやれば不正送金対策ができるのでしょう。
いくつか方法がありますのでご紹介しましょう。
これらを複合して対策するしか無いかもしれません。
不審なメールは開かない
まずはあたりまえですが、不審なメールは開かないことが一番確実です。
前述のように自動更新設定を解除とか自動退会処理とか、緊急連絡など「やばい」と思うようなメールタイトルとなってしまっていますので慌てて開いてしまう方も多いから被害が拡大していんでしょうけどね。
ちなみ迷惑メールを除外する仕組みなんかを使うと大抵これらのメールは自動的にそちらのフォルダに割り振られます。
迷惑メールに大事なメールが入り込んでしまうことはあるのでチェックはするとは思いますが、迷惑メールの中のメールということを認識してみれば慌てててクリックしちゃうことも少ないでしょう。
ですからまずは迷惑メールを除外する設定をするのをおすすめします。
メールを開いてもURLはクリックしない
そうは言っても本当に自動退会処理になったり、クレジットカード会社からのお客様情報の確認の場合もあります。
その場合にチェックしたいのはURLのアドレス、メール送信者のアドレスです。
ドメインがその会社になっているのかをチェックしましょう。
また、多くの場合は海外から送られてくるフィッシングメールですから日本語がおかしかったり、日本では使わないような漢字が使われていたりします。
その場合はほぼフィッシングメールですから開いてはいけません。
また、メールに添付されたURL正しく見えても偽装されている可能性もありますので、そこをクリックするのではなく、公式サイトに直接いって確認しましょう。
私もちょっと高額商品を続けて買ったら、某カード会社から迷惑メールのタイトルのような確認メールがきて迷ったことがあります。
その際は公式アプリからログインしたら同様の案内が掲示されていましたので確認し、無事に購入することができました。
心当たりがあってもメールに付いているアドレスはクリックせず、公式サイトや公式アプリから確認するようにしましょう。
二段階認証などを設定しておこう
ネット銀行の多くはオンラインバンキングで振込等を利用するにはログインしただけではできず、二段階認証のパスワードやワンタイムパスワード(使い捨てパスワード)などそれぞれの仕組みで処理をする必要があります。
例えば住信SBIネット銀行は送金するには別途専用のアプリの操作が必要だったり、新生銀行は数字がたくさん書いた表が配布されており、指示された番号に書いてある数字を入れる必要があります。
専用のランダムで振込用の番号形成するカードをくれるネット銀行もありますね。
その手のセキュリティが強い銀行のインターネットバンキングを使えばよほど不正送金の被害にはあいにくいでしょう。
それ以外の銀行やクレジットカード会社でも、設定により二段階認証やワンタイムパスワードの利用が選択できる場合も多いですから対策できないのか確認してみてください。
ログイン、利用通知は来るようにしておく
もう一つはパスワード等が盗まれても被害を最小にするために重要なことですが、ログインや利用でメールなどで通知が来るようにしておくことも重要です。
たくさん利用している方はその都度メールがきて面倒かもしれませんが、少しでも被害を減らすためにはやっておきたいところですね。
ただし、注意点が一つ。
家計簿アプリ「マネーフォワードME」なんかを使っているとログイン通知が使っていないときに来てしまうことがあることです。
マネーフォワードは自動で家計簿や資産残高を集計してくれる便利なアプリですが、残高等を確認する際にそのサイトにログインするんですよ。
それによってそのような通知がきてしまうことがあるのです。(なぜか毎回ではない)
私も夜中に証券口座にログインしたという通知がきて、不正がないか怖いので調べてもらったらマネーフォワードが犯人だったことがありました。
そういう現象があることを知っておくだけでもよいですけどね。
まとめ
今回は「インターネットバンキングでの預金の不正送金が多発。対策を考える」と題してインターネットバンキングでの不正送金対策についてみてきました。
それほど難しい対策ではありませんが、ちょっとやっておくだけで不正送金にあってしまうリスクがかなり減らせるはずです。
ぜひやってみてくださいね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。