所得税など国税の支払いがスマホアプリ(QR決済)で可能に。どの支払いがお得なのかを考えてみた

今まで引き落としやクレジットカード等でしか納付ができなかった国税(所得税、贈与税、消費税、法人税等)がQR決済(スマホ決済)での支払いに対応を開始しています。

今回は国税のQR決済納付の仕組み、やり方、実際どの支払い方法がお得なのかを考えてみたいと思います。

国税の支払いがスマホアプリ(QR決済)で可能に

まずはスマホアプリ納付の概要から見ていきましょう。

納付手続きはどうなる?

やり方はそれほど難しくありません。

以下の流れで納付ができるとのこと。

1.国税スマートフォン決済専用サイトへアクセス
2.専用サイトで納付情報を入力
専用サイトで手続きする形となるようです。
なお、具体的な国税スマートフォン決済専用サイトのURLやアクセス方法は後日公開とのこと。
フィッシングなどの詐欺メールなんかも増えそうですから国税庁のWEBページなどを経由してアクセスすると良いかもしれません。

利用可能なQR決済

現在発表されている対象となるQR決済は以下の6種類です

  • PayPay
  • d払い
  • auPay
  • LINEPay
  • メルペイ
  • AmazonPay

主要どころは楽天ペイ以外は網羅されていますね。

楽天ペイも今後対応することを検討しているとのことです。

上限額に注意

ちょっと注意が必要なのは上限額です。

国税庁では

一度の納付での利用上限金額は30万円
と定められていますが、多くのQR決済では別途利用状況により利用上限が別途定められています。
また、国税の支払いにはチャージした残高のみが利用できます。
ですからチャージの上限にも注意が必要です。
チャージの上限も決められていたりするんですよ。
そちらには注意が必要です。

PayPayの上限

例えばPayPayでは以下のように決められています。
PayPay残高
過去24時間過去30日間
50万円200万円
PayPayあと払い
過去24時間過去30日間
50万円200万円
青いバッジがついている+本人認証設定済みクレジットカード(チャージも同額)
過去24時間過去30日間
25万円25万円
青いバッジなし、本人認証設定済みクレジットカード(チャージも同額)
過去24時間過去30日間
2万円55万円
本人認証設定未設定クレジットカード(チャージも同額)
過去24時間過去30日間
5,000円5,000円

青いバッジってなんだ??って方はこちらの記事を御覧ください。

いつから利用できるのか?

なお、サービス開始は

 令和4年12月1日(木)
からとなっています。



QR決済で国税で支払うとお得なのか?

QR決済での支払いが可能となりますが、実際どの支払い方法がお得なのかについて考えて見ましょう。

メリットがあまりないPayPay、d払い、メルペイ

まずメリットがあまりないQR決済をみてみましょう。

正直、国税の支払いに使ってもメリットはほとんどありませんので利用はおすすめしません。

残高の使い道がないとかだいぶ貯まっているとかそういう方限定でしょうね。

PayPay

まず、PayPayはチャージ時にポイントは付きませんし、税金の支払いでもポイントは付きません。

PayPayステップのカウントには繋がりますが、それだけなんですよ。

ですから国税の支払いに利用する意味はあまりありません。

d払い

d払いも同じですね。

ポイントは付きませんのでメリットはありません。

メルペイ

また、メルペイは元々決済でポイントがたまりません。

ですから当然、国税を支払ってもポイントは付きません。

メルカリでメルペイが貯まっている人はよいかもしれませんが・・・

LINEPay、auPay、AmazonPayはポイントが付く

ポイントが付くのはLINEPayやauPay、AmazonPayです。

国税を支払うならこの3種類から選択すべきでしょう。

LINEPay

LINE Payは残高での支払いではポイントは付きませんが、チャージ&Payという機能を使うと対応クレジットカードを連携してチャージ不要で利用でき、ポイント還元を受けることができます。

対象となるクレジットカードは三井住友カードが発行するVisaブランドのクレジットカードに限定されますが、0.5%の還元となります。

ただし、税金/保険において、1回あたりの支払につき5万円を超える分はポイント還元の対象外となります。

auPay

auPayは元々チャージ時にも支払い時にもポイントが付くという税金等の支払いをするならおすすめのQR決済でした。

しかし、12月からチャージ時にポイントが付かないように改悪されます。

ですから支払い時のポイント(200円につき1ポイント付与)のみが付く形ですね。

それでもお得ですけどね。

なお、auPayはクレジットカードでのチャージは3,000円~100,000円(月に合計25万円まで)となっていますのでご注意ください。

AmazonPay

AmazonPayは意外とお得です。

AmazonPayで支払ってもポイントは付きませんが、チャージでポイントを付けることが可能なんですよ。

例えばAmazonギフト券にクレジットカードからチャージすればポイントが貯まります。

また、コンビニで楽天Edyなどで支払いチャージするなんてことも可能です。

利用するクレジットカードによっては1.5%位ポイントを付けることができるのです。

ちょっと他より面倒ですが、ポイント還元だけを考えればAmazonPayがお得ですね。

クレジットカード支払いとの比較

国税の支払いにはクレジットカードというのもあります。

こちらと比較するとどうでしょう?

クレジットカードによってはポイントが貯まるのがメリットです。

ただし、クレジットカードの納付の場合には以下の手数料が掛かります

ですから納付金額によってはポイント分でプラスのケースもありますし、逆に決済手数料が高くなるケースがありますのでご注意ください。

納付税額決済手数料(税込)
1円~10,000円83円
10,001円~20,000円167円
20,001円~30,000円250円
30,001円~40,000円334円
40,001円~50,000円418円
以降、10,000円を超えるごとに決済手数料が加算されます。

出所:国税クレジットカードお支払サイトより

例えば利用者が一番多い1%のポイントのクレジットカードの場合で考えてみましょう。

20,000円ちょうどの納税なら手数料は167円ですから0.83%くらいの手数料ですからちょっとプラスです。

しかし、23,000円の場合には手数料は250円で1.08%くらいと1%の還元ではちょっと足が出てしまいます。

つまり、納税額によってはプラスにもなるし、ちょっと足が出る可能性があることは知っておきたいですね。

還元率0.5%くらいのクレジットカードだとどのパターンでも足がでてしまいますね・・・

その場合、還元率が1.20%と高いリクルートカードや100万円ちょうどの利用なら実質1.5%付与の三井住友カード ゴールド(NL)などを使うのもオススメです。

ただし、金額によってはQR決済の方が多くなる場合もありますので比較してみましょう。



まとめ

今回は「国税の支払いがスマホアプリ(QR決済)で可能に。どの支払いがお得なのかを考えてみた」と題して国税の支払いにスマホアプリがつかえるようになったよって話をみてきました。

金額やクレジットカードの種類によってはQR決済で支払ったほうがお得なケースも出てきそうですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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