火災保険を安く入る方法は?ハウスメーカーの提携商品がネット保険よりもかなり安かった

家を新築すると基本的に掛ける保険があります。

火災保険です。

火災保険は自動車保険などと同じく損害保険の一種ですが、かなり毛色が違うところもあるんですよ。

自動車保険ではネット保険(ダイレクト型)一択と言ってよいほど価格が違いますが、火災保険はそうでもないようで・・・

今回は火災保険について見ていきます。

なお、保険の加入はお得界隈の人からすると賛否がある話ですが、火災保険と自動車保険は必ず入っておくべきだと個人的に思います。

火災保険の概要

まずは今回の話の前提となる火災保険の基礎知識から見ていきましょう。

火災保険とは

火災保険とは以下のような保険を指します。

火災保険はその名のとおり、火災を原因とする損害を補償する保険です。しかし、現在では、風水災などの自然災害や盗難などのほか、損害が発生した際に付随的に発生する費用についても保険金が支払われる、総合補償型の商品(いわゆる総合保険)が一般的になっています。

出典:日本損害保険協会 損害保険Q&A

名前のとおり、火災による損害を保障してくれる保険ってことですね。

最近は上記引用にもあるように、火災だけでなく風害や水害などにも対応してくれる保険が多いようです。

保険金額は自動車保険と違い再調達価額

火災保険と自動車保険(車両保険)には保険金額の考え方に大きな違いあります。

自動車保険の車両保険は乗ってる車が古くなればどんどん掛けられる金額が少なくなっていきます。

今乗ってる車の価値がだんだん下がっていきますから、その時点の車を再度調達できる価格に下がっていくイメージです。

オプションで同じ車の新車に乗り換えることができる車両新価保険特約(新車特約)なんてのもありますが。。。

一方、家の火災保険の場合は大きく違います。

火災保険の場合は考え方が2つあり、新価(再調達価額)と時価です。

時価は自動車保険の車両保険と同様にその時の価値ですね。

一方、新価(再調達価額)は保険の対象となる「建物」と同等(同じ構造・用途、質、規模など)のものを現時点で再築または再購入するために必要な金額をベースとした評価額となります。

つまり、もう一度同じレベルの家を建てられるだけの金額を設定できるということです。

火災保険では保険の性格上。新価(再調達価額)で設定される場合が多いですね。

地震保険は火災保険と一緒にしか入れない

また、火災保険とセットで地震保険も入るケースも多いと思います。(統計では火災保険加入者の69%が加入しているそう)

地震保険は火災保険とセットでしか入れないんですよ。

ちなみに地震保険はどこの保険会社で加入しても、商品性、保険料とも同じです。

これは政府が民間保険会社が負う地震保険責任を政府が再保険している仕組みのためです。

つまり、国が実質やっているようなものなのでどこでも基本同じなんですよ。

なお、地震保険の保険金額は基本的に火災保険の保険金額の30%~50%の範囲内で定められています。(別途火災保険に上乗せで100%とするオプションも保険会社によってはあります)

都道府県と建物の構造によって保険料が異なる

ちなみに地震保険の年間保険料は住んでいる都道府県と建物の構造によって異なります。

例えば保険料の安いイ構造(マンション等の耐火仕様)の場合、最も安い地区は保険料1,000万円あたり7,300円です。

最も高い東京都などは27,500円となっています。

3.7倍も違うんですよ。

それだけ地震のリスクのある地区ということなのでしょう・・・

木造などのロ構造だと最も安い地区は保険料1,000万円あたり12,300円です。

最も高い東京都などは36,600円となっています。

どの地区が高いのか安いのかは下記の表を御覧ください。南海トラフ地震を意識した設定に見えますね・・・

地震保険地区等級一覧

出典:損害保険料率算出機構 地震保険両立のあらまし

最長5年契約

なお、火災保険は最長5年契約となります。(少し前までは10年まで可能でしたが短くなりました)

長期契約にすればするほとお得です。

ただし、5年分を支払う必要がありますのでまとまったお金が必要です。

保険会社にもよりますが、クレジットカードなどで支払うことも可能です。

ただし、新築の方の場合は家電や家具などクレジットカードの支払いが多くなりますので上限を超えないように注意が必要です。



火災保険を安く入る方法は?

それでは火災保険に安く入る方法はあるのでしょうか?

複数社を比較しよう

まず比較することが大事です。

保険会社によりかなり金額が異なってきます。

私の場合の事例をご紹介しましょう。

契約期間は5年

地震保険、家財、破損等のオプションもプラス、免責はなしにして複数社見積もりを取りました。

また、耐震等級3のため地震保険は50%オフとなっています。

その結果は以下の通り。

  • ハウスメーカーの提携火災保険:15万円くらい。
  • 某有名ネット保険:28万円くらい

今までの経験からネット保険が安いんだろうなって思っていましたが、むしろ逆で提携保険(ハウスメーカーの子会社運営)の方がかなり安かったんですよ。

保険金額は同額にしてあり、その他細かい保証内容は微妙に違いますが大きな差はありません。

ここまで差がでたのはハウスメーカーの提携火災保険は団体割引がはいっていること

火災や地震に強いことをうたっているハウスメーカーなので過去統計を踏まえてかなり割引が入っているようなのです。

そのハウスメーカー利用者の9割以上が提携をつかっているとのこと。

ここまで金額が違うとそうなりますよね。

さらに提携保険会社なら火災などの際の連絡窓口はハウスメーカーでいけるとのことですから迷うレベルにもならなかったです。

どのハウスメーカーなのかによって違うとは思いますが、他の保険と違いハウスメーカー提携のものは侮れないのが火災保険のようです。

どちらにしても保険会社によりこれだけ金額が違うと比較してみるのが必要でしょうね。

私の場合は一括見積もりで見てみてもハウスメーカーの提携の保険会社が最も安かったです。

必要な保障といらない保障を見定める

また、必要な保障といらない保障を見定めることも重要でしょう。

例えば火災保険の標準プランだと土砂崩れ、高潮、雹など家の場所によってはまず起こらない保障が入っています。

そういういらない保障は削ってあげることで保険料は安くなります。

逆になにが必要なのかを見定める必要はありますね。

過去には千葉県のゴルフ場で風によりネットが倒れ近隣の家が押しつぶされた災害がありましたが、その時に風による保障があった家とそうでない家でかなりその後の金銭面に差が出てしまったって話もあったようです。

また、個人賠償保険など火災保険と直接関係ない保険が見積もりに入っていたりしますのでそれらも必要に応じて外すと安くなりますね。

個人賠償保険は自動車保険で入っていたり、クレジットカードのサービスで付いていたりしますがダブルでは使えませんので注意が必要です。

免責を上げる

また、私は免責0円にしましたが、免責をあげれば保険料は安くなります。

免責とは発生した損害の一部を自己負担する金額のことです。

例えば免責5万円となってれば、保険を使うにしても5万円までは自己負担となります。

ですから5万円までの損害だと保険を使う意味が無くなる感じですね。

そのため、保険会社のリスクが減るので安くなるのです。

これがあると保険が気楽に使えませんので私はなしとしていますが、保険料を安くしたいならあえてあげてあげるのも一つでしょう。

ちなみに自動車保険と違って割引等級などの制度はありませんので、火災保険は保険を利用しても次の更新で高くなったりはないとのこと。

5年契約、クレジットカード支払いが最もお得

同じ保険内容なら毎月支払いよりも5年一括支払いの方がお得です。

保険金額にもよりますが、数万円の差となるケースが多いようです。

さらにクレジットカードで支払えばポイントが付きますのでお得ですね。

ただし、新築時等はお金がかなり出ていくと思いますのではじめだけは月払いとかにする方も多いとのこと。



まとめ

今回は「火災保険を安く入る方法は?ハウスメーカーの提携商品がネット保険よりもかなり安かった」と題して火災保険についてみてきました。

火災保険はどこでも一緒でしょ?なんて思っててなんとなく入る方も見えます。

しかし、私の事例のようにかなり金額に差があるのも事実です。

しっかり比較して検討しましょう。

また、必要な保障だけをうまく取り入れてよりお得に保険を契約したいものですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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