このサイトで長いこと人気記事となっているのが下記の個人型確定拠出年金(iDeCo)で定期預金を選択するとどうなるか?です。
1月に公務員やサラリーマンでも加入できるようになりましたのでiDeCo(個人確定拠出年金)をやっている人はかなりすごい勢いで増えているそうです。また、企業型確定拠出年金の加入企業も時流に乗って徐々に増えていっています。しかし[…]
個人型確定拠出年金(iDeCo)は基本的にかなりお得な制度ですが少額ではありますが毎月手数料が取られます。
特にサラリーマンの方のように上限額が低い方の場合は手数料負担割合はかなり大きくなります。
そのため定期預金を選択した場合、手数料負けをしてしまうのです。
それでも節税効果がありますのでプラスにはなるでしょうがちょっと気持ちいいものではありませんよね。
そんな方に朗報です。
手数料を減らす方法があるのです。
今回はこの件を見ていきましょう。
個人型確定拠出年金(iDeCo)の手数料負担と定期預金の利息
個人型確定拠出年金(iDeCo)の手数料は下記のようになっています。
まず、加入時、移管時には以下の手数料を国民年金基金に払います。
加入時・移換時の手数料:2,777円(国民年金基金連合会)
多分審査なんかにかかる経費なんでしょうかね・・・
次に加入している最中は以下の経費がかかります。
個人型確定拠出年金(iDeCo)の毎月の手数料
国民年金基金連合会:103円/月信託銀行 :64円/月合計:167円/月
そうです。毎月手数料が最低167円がかかっているのです。
つまり、毎月167円を超えた利益がでないと必ず赤字になってしまいます。
例えば満額の68000円を個人型確定拠出年金(iDeCo)にまわしている人の場合
167円の投資額に対しての割合は
167/68000 ⇨0.24%
となります。
会社員の場合は上限が23000円ですから
167円の投資額に対しての割合は
167/23000 ⇨0.72%
公務員や確定給付企業年金に加入している会社員の場合は上限が12000円ですから
167円の投資額に対しての割合は
167/12000 ⇨1.39%
となります。
さらに掛金が少ない方は手数料の負担割合が高くなります。
アクティブファンドの信託報酬並みに手数料かかっているのです。
定期預金の利率
個人型確定拠出年金(iDeCo)の定期預金で1番高い利率はSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」の
あおぞらDC定期(1年)の0.020%
です。
1番高い利率のものと比較しても完全に手数料負けなんですよね・・・
ですから本来は株などの投資信託を選択するのが良いと思われます。
期待値的には数%のプラスとなりますからね。
ただ、現状の株式市場のように不安定だと怖い方も多いと思います。
そんな方は下記のような手法を使うとよいでしょう。
掛金の年単位化を利用
下記の記事にも書きましたが、2018年から個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金の掛け方が月ごとではなく年単位化という方法がとれるようになりました。
先日ようやく個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の所得控除証明となる平成29年度小規模企業共済等掛金払込証明書確定拠出年金(個人型年金)が届きました。長い書類名ですね(笑)そこにちょっと気になる記載がありましたので今回はそち[…]
つまり、まとめて支払うことができるのです。
これの最大の利点は手数料を減らすことができることです。
下記の手数料は月に1度掛かる費用です。
国民年金基金連合会:103円/月信託銀行 :64円/月合計:167円/月
しかし、このうち国民年金基金連合会に支払う103円は掛金の徴収などにかかる費用としての名目で引かれています。
そのため、支払う回数が年に1回になれば11回分1133円節約できるのです。
大したことないとおもわれるかもしれませんが、定期預金で年間1133円の利息を得ようと思えば前述のあおぞら銀行の定期預金0.02%で5665000円の預金がないともらえません。
月に12000円しか掛けれない方の場合472ヶ月分つまり、40年近く積み立てないと達成できないレベルなのです。
ですから定期預金での運用を考えている方は掛金の年単位化を利用しましょう。
年単位化は後払いでしか対応できませんので年末にまとめて支払うという形になります。
定期預金以外の方は?
定期預金以外の運用を考えている方にも年単位化は手数料の削減としては有効です。
ただし、例えば株の投資信託などでは期待値がそれなりに高いため、拠出をあとに回せば回すほど投資効率が落ちますのでどちらが正解かはなんともいえないところです。
まとめ
今回は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)で定期預金の運用を考えている方に少しでも手数料を減らす方法をご紹介しました。
今年から始まった制度ですのでご存じない方もみえると思いますが該当される方はぜひ検討してみてくださいね。
定期預金での運用でも個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は節税効果を考えるとやったほうが良い制度だと思います。
まだ加入されていない方はぜひ検討してみてください。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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